(第28回手塚治虫文化賞短編賞)に輝く、著者は、イラストレーターの増田ミリで、フランス文学者の中条省平氏が激賞の漫画である。
(人はなぜ生まれ、生き、死ぬのか、人間の一生を描き出す驚くべき傑作)だと激賞する。
父と二人、実家で暮らす32歳のナツコは、社会の不平等にもやもやし、誰かの些細な一言に考えをめぐらせながら、淡々と漫画を描き続ける。
その日常を描いたのが(ツユクサナツコの一生)-新潮社-である。
(ツユクサ)とは、(朝咲いて、昼にはしぼんでしまうはかない花)で、つまり、誰しも
生まれても、結局死んでしまう、人間の運命を現したもので、ツユクサナツコという名前そのものが、人生の無常を感じさせる。
引きこもり生活経験者のナツコは、昼間はドーナツやでアルバイトをしているが、淡々とした毎日と日常が、ある日破られることになる。
読者の口コミ
(油断してた!こんな漫画読んだことない!)
(簡素な画風と裏腹に、なかなか奥が深くて、もはや哲学的!)
(ただでは話は終わらない、最後には衝撃で涙があふれ、明日は生きている保証はないし
命は有限であるあることを突き付けられる、人生は諸行無常!)