日本の農芸化学者であり、東京農工大名誉教授で農学博士の遠藤さんは、、2008年
医学分野の世界的権威とされる、米国(ラスカー賞)を受賞、長い間ノーベル賞の有力候補とされてきた。
尚、この賞の受賞は、臨床医学部門では、日本人としては初めての受賞でもある。
アオカビから奇跡の薬(スタチン)を発見、今や高脂血症-高ステロール血症の特効薬として、世界中で、約4千万人以上の人が服用している。
遠藤さんは、子どもの時、大きなやけどを負い、そのためか野口英世を尊敬して、世のため人のために生きたいと思うようになった。
高校は、秋田県の田舎の高校定時制に入学した後、奨学金が出たので、秋田中央高校に転校、東北大農学部に入学。
念願の(人を助ける薬を創る)ために、卒業後は製薬会社に就職。三共発酵研究所勤務。
カビやキノコなどの微生物から探す古典的な手法で、アオカビの中から(奇跡の薬)を
見事に探しあてた。
高コレステロール血症は、脂っこい食事と運動不足が主因で、これまでの治療は、食生活の改善と適度な運動ぐらいで、決め手はなかったが、スタチンの登場で、手軽にコレステロール値を下げられるようになった。
忙しい現代人にうってつけで、世界で最も売れる薬に成長した。