僕は、
飛べない蟻になったり
取り残された鴨になったり
吠えるしかできない犬になったり
そんなことならできるけれど

あのかっこいいツバメにだけはなれそうもない

どんな風に例えても
ツバメにだけはなれない

あんなきれいに飛ぶなんて
翼を広げ、弧を描き、誇らしげに胸をそらす

誰よりも晴天が似合う彼
何も意識しなくとも
起承転結の枠からは抜け出せず

抜け出せぬことでささやかな安堵も覚え

落ち着くことが怖くて逃げたくもなり

結局はどうにもできないんだと開き直り

夢ばかり見て
理想ばかり語り

怠けてばかり

そんな風になっていく自分が許せなくて

ただただ言霊を信じ
何かしらを言い聞かせ

響きの心地よさにのみ身を沈ませ

それでも強くありたいと願う
ちっぽけな魂

それが私です
自分がただ歩くことで
失われる命がここにあり

自分がただ息をすることで
失われる空気がここにあり

自分が消えていなくなることで
生まれる悲しみもどこかにあり

今はただ
その重みを感じてここにおり
窮屈に押し込めるのはなんでかな

そんな風にあてにしないで
君が笑えば僕が笑うなんてお門違いだから

はっきり言ってよ
なんて言うけど
それじゃ僕が傷つくんだ

君の為を思えない僕が悪い奴
僕の為を思えない君が悪い奴

好かれることが苦痛だなんて
誰が思う?
きれいな言葉だけじゃ伝えられないことなんてたくさんある
泥まみれで
蹴っ飛ばされて
そんな言葉じゃなきゃ伝えられないこと

でもそれはただの泥団子じゃなくて
泥だらけのビー玉
中に透き通った真実があるんだって
信じたい