講師は、お母さん大学学長の藤本裕子さん。
「お母さん業界新聞」という新聞を発行している藤本さんは、
「今、ネットなどで情報は溢れかえっているけれど、
真実の情報、ハートで感じる情報を ちゃんと伝えていきたい」
とおっしゃっていました。
藤本さんの講演は、「頭」で聞くものではありませんでした。
「心に響く・・・」というのとも ちょっと違うような・・・
「カラダ」がぐわんぐわん 揺さぶられるような お話しでした。
とにかく 中盤 涙が止まらなかった・・・。
ふと 気づくと、隣で聴いてる友達も泣いてる。
私や友達が涙したお話というのは、
藤本さんの娘さんが 流産してしまったときのお話です。
その時、主治医の先生は、
お腹の中で亡くなってしまった赤ちゃんを
「自然にお産するか」
「人工的に手術するか」
どちらにするか 聞いてくれたそうです。
私は、びっくりしました。
すでに亡くなっている赤ちゃんを 自然にお産できるなんて
そんな知識がなかったからです。
もし、そうなってしまったら 医師にまかせて手術するしかないと思っていました。
ケースによっては、もちろん 手術という選択肢しかない場合もあるのだろうけれど、
こういう「情報」「知識」を知っているのと 知らないのとでは 全然 違うと思います。
主治医の先生が 「血の通った真実の情報」を与えたから
娘さんは 自分で決めるという権利を得られたのだと思います。
娘さんは、「自然にお産する」ことを選ばれました。
数日後に 陣痛が来て、
赤ちゃん(「ぼうちゃん」と名前を付けたそうです)は
パパと 2歳のお兄ちゃんに 見守られながら
お母さんから 自然に出てきたそうです。
タッパーに入れられるくらいの大きさの「ぼうちゃん」。
もう呼吸はしていないけれど、心臓は動いていないけれど、
ぼうちゃんを見て、主治医の先生は
「よかったね。きれいに産まれてきたね。ママに会えたね。」って
おっしゃったそうです。
どんなに小さくても ぼうちゃんは
ひとりの人間として 家族のもとにやって来れたんだと思います。
2歳のお兄ちゃんは、
お母さんが妊娠してから、毎日 お母さんのお腹に手を当てて
「ぼうちゃん おやすみ」って言っていたそうです。
でも、その「お産」の日の夜。
お兄ちゃんは、お母さんのお腹には手を当てず、
お母さんの 胸のところに手を当てて
「ぼうちゃん おやすみ」って言ったそうです。。。。
2歳の子でも ちゃ~んと
ぼうちゃんは もうお腹にはいないけど、
お母さんの胸の中に ずっといるっていうことが
わかったのかなぁ。。。
この話しを聴いていた参加者のほとんどが
涙を こらえられなかったと思います。
悲しいお話だけど、
泣きながら
心がジンジン 温かくなるのを感じました。
自分ひとりじゃなく、この場にいる人たちみんなが
きっと そんなふうに感じたのじゃないかと思います。
これが、
ハートで感じる情報。
真実の情報。なんだろうな。。。
わたしは。。。
藤本さんの話しも素晴らしいけれど、
こんなふうに 育児仲間と ひとつのことに共感して
涙を流して、
この場のあったか~い空気を一緒に感じていられることが
すごくすごく 嬉しかった。。。
そして、この場を作ってくれたのが
仲間のママたちだっていうことも すごいなぁ。。。って

胸がいっぱいになって、
それだけじゃなく なにか
自分もできることは ないかなと思って、
私が聴いた このひとつの「情報」を
一人でも多くのママたちに 伝えたいなと思いました。
そんなふうに ひとりひとりが
ちょっとづつ 誰かに
ハートで感じる情報を伝えていけば
もっともっと 世界にハートが増えるんじゃないかなぁ。。。