ルーセントでオムライスをいただいた帰り、今日からJR高島屋で開催されている「春の大北海道展」に立ち寄りました。北海道展ではちょくちょくお目にかかり以前から気になっていた「小樽なると屋」さんの若鶏半身揚げ(981円)とざんぎ5個(751円)を購入し夕食のおかずに。半身揚げはとにかくでかくて半分は次の日にまわすことに…。肝心のお味は、あっさりと塩味が決め手!と書いてありますが、醤油味の方が強かったように思います。ビールにベストマッチな半身揚げでした。ざんぎの方も特製の塩コショー生姜で味付けされていてこれもビールにベストマッチな一品でした。ごちそうさまでした♪。

 

小樽なると屋 朝里本店

小樽市新光2丁目

 

 

今日のお昼は名古屋ルーセントタワーの1階にある「うしじま洋食店」へ。ふわとろオムライス+評判のカレーソース(950円)をいただきます。名前通りのふわとろタマゴに人気のカレーソースがとてもよく合っていておいしいです♪。ハンバーグも人気なようでハンバーグを食べているお客もいたので、次はハンバーグを食べてみたいです。ごちそうさまでした♪。

 

うしじま洋食店

名古屋市西区牛島町 名古屋ルーセントタワー 1F

 

今朝は前回2月4日 大混雑で入れなかった「カフェ&ダイニング The はる」に気合を込めて開店の7時に再び3人で伺いました。こちらのお店はモーニングで生まぐろの刺身やカニぞうすい、TKG(卵かけごはん)が食べられると評判のお店ですが、前日の夜に回転寿司に行ったので今朝は3人ともトーストのモーニングを選択。私はあんバターのモーニングセット(480円)をいただきます。シンプルなモーニングに見えますがどれもおいしくて大満足。ごちそうさまでした♪。次回は和モーニングに挑戦しようと思っています。

 

 

2024年02月15日 再訪

 

今回は和モーニング Theぜいたく朝ごはん膳(ドリンク代+480円)をいただきました。旅館の朝食のようなおいしい朝ごはんでした。欲を言えばもう少し安かったらなぁ…。ごちそうさまでした♪。

 

カフェ&ダイニング The はる

稲沢市北島町江崎

 

 

 

あらすじ

9人のうち、死んでもいいのは、―― 死ぬべきなのは誰か?大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。―― 犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。


ひと言
読み終えて、これは2023年本屋大賞1位で間違いないだろうと確信しました。東野 圭吾さんの「容疑者Xの献身」を読んだとき以来のアッと驚く結末でした。調べてみると「容疑者…」は2006年本屋大賞4位、あれ大賞じゃなかったんだと思っていると、2005年下半期で「容疑者…」は直木賞を受賞していたので、そのときはまだ良識のある書店員さんたちは、売れるに決まっている「容疑者…」を避け、本屋大賞の趣旨である 全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本を選んで、本屋大賞4位になったのだと思われます。
この「方舟」は芥川・直木賞の候補にもあがっておらず、これこそ本屋大賞にふさわしい作品だと思います。最後のエピローグの12ページのために書かれた本で、これから読もうと思う人は「容疑者Xの献身」以来のアッと驚く結末をお楽しみに……。最後のエピローグからの引用は一切避けてあります。

三つの可能性がある。殺したいと思っていたさやかちゃんがたまたま捜し物をしていたのか?それとも、誰かを殺そうと思っていたら、たまたま彼女が捜し物をしていたのか。あるいは、彼女が捜し物をしていたから、殺さなくてはならなくなったのか。この中で、正解に一番近いのは三つ目だ。しかし。この場合は違う言い方をした方がいいかもしれない。犯人は、さやかちゃんが捜し物をしていたから、その首を切らなくてはならなかったんだ」「え?」聞き返すと、翔太郎は。まだ分からないのかと言わんばかりの顔をする。僕はしかし、説明されるほどに余計に謎が深まる気がした。捜し物をしているから首を切らねばならない。そんな恐ろしい捜し物がありえるのか?「何を捜してたんだ?」「それはね、スマホだ」「スマホ?」「そう。さやかちゃんのスマホはそこそこ新しいやつだっただろう? 使ってるところをちゃんと見てた訳じゃないが、多分、顔認証機能がついてたはずだ」顔認証?そう聞いた途端に、僕は自分の頭にかかった霧が晴れていくのを感じた。「―― そういえば、さやかは顔認証を使ってた」「そうか? ならもう間違いないな。つまり、こういうことが起こったと考えられる。さやかちゃんのスマホの中には、何か、犯人にとって不都合なデータが入っていたんだろう。そして、おそらくさやかちゃん自身はそのことに気づいていなかった。しかし、いつそのことに思い当たってもおかしくない状態だった。犯人としてはなるべく急いでさやかちゃんを殺さなければならない。そして、昨日の夜、チャンスが巡ってきた。さやかちゃんが一人で捜し物をしていた。絶好の機会だね。そうでもなければ、この地下建築ではなかなかバレないように殺人はできない。犯人は、首尾良く地下二階でさやかちゃんを絞殺することができた。しかし、計算外だったのは、彼女がスマホを所持していなかったことだね。さやかちゃんは、何かの拍子にスマホを失くして、それを捜すために、地下建築内をうろついていたんだろう。こうなると、犯人としては困ったことになる。殺して、スマホを処分してしまえばいいと思っていたのに、それは地下建築内のどこかに紛失している。スマホが見つかったら、死体の首を使って顔認証をし。ロックを解除されてしまうかもしれない訳だ」「―― だから犯人は、さやかの首を切り落としたのか」[そういうことだ]翔太郎は無感情にそう言った。
(3 切られた首 六)

僕らが殺すのは七分の一人、犯人はすでに二人を殺している。だから、犯人が死ぬのが正しい。―― なんだか妙である。この計算は本当に正しいのか?麻衣は力なく笑った。「屁理屈みたいなこと言ってるのは分かってるんだよね。だって、この事件の犯人って、バレたら死刑になるでしよ? その命を使ってみんなを助けないと、一人多く死者が出るってことだもんね。でも、殺人犯になりたくない人は、自分が巻き上げ機を回すって志願しなきゃいけないのかなって思っちゃって」彼女は、これまでにどんな相談を受けたときよりも饒舌だった。この地下で、話し相手がいないのはあまりにもつらいことなのだ。「麻衣、そんなの、志願する気ないでしよ?」「ないよ。犯人が分かってないのに、自分が死ぬのは意味が分かんないもん。どうやって地下に残る人を決めるのかって。完璧な方法はないんだよね。当たり前だけと。柊一くん、こういうときって、普通はどうするかっていうの考えたりする?」「普通?」この、異常なことしかない地下で、普通とは何のことだろうか?「あ、この地下でってことじゃないんだ。ほら、警察だと、危険な任務に独身の警察官をあてるとかって話、聞いたことない?」「ああ、何となく知ってる」知っているばかりでなくて、似たようなことを僕も考えていた。フィクションなら、家族があるもののために、孤独なものが自らを犠牲にする。花の話を聞いているときに、脳裏によぎったことである。「悲しむ人が少ない方がいいってことだよね。でもさ。それって、愛されてない人は、愛されてる人より生きてる価値が低いって言ってるようなものだと思うな」麻衣は寂しげに言った。「映画でもあるよね。殺されそうな人が、自分には恋人がいるとか、家族がいるとかって命乞いするシーン。家族とか恋人がいなかったら殺していいのかって話だよね。世の中、みんなに人権があるっていったって、その中から誰か犠牲者を選ぷってなったら、一番愛されてない人が選ばれるんでしょ?それってもう、デスゲームみたいなものだと思うな。知恵が劣る人とか、体力が劣る人が脱落するデスゲームがあるでしょ? 愛されてない人が死ななきゃいけないのって、それと同じくらい残酷なんじゃないかな。あとさ、防災のキャンペーンとかで、『あなたの大切な人をまもるために』とかっていうの、よく聞くでしょ? しかもそれを、世界の人全員に大切な人がいると思い込んでるみたいに連呼するよね」彼女の言葉は、僕の心を刺した。
もしも自分が『方舟』で死んだら、僕の家族はどうするだろうか? こんなところで死んだのか、と面食らうだろう。きっと、少し僕への罪悪感も覚える。そして、少しずつ忘れていく。仮に、この地下建築に閉じ込められたのが家族連れやカップルばかりで、その中に僕が一人交ざっていたとしたらどうだったろうか? 麻衣の言う、愛されないもののデスゲームが始まっていたかもしれない。死んでも誰も悲しまないものが死ぬべきだ。―― みんながそう考え、もしかしたら、自分でも納得して、僕があの巻き上げ機を回すことになったかもしれない。「愛する誰かを残して死ぬ人と、誰にも愛されないで死ぬ人と、どっちが不幸かは、他人が決めていいことじゃないよね」麻衣はそう言って、僕の右手に左手を重ねた。
(3 切られた首 七)

 

今日のお昼は前から行きたかった「きしや」へ。人気の牛すじカレーきしめん(1330円)+唐揚げセット(290円)をいただきます。おいしい出汁の効いた和風カレーにとても柔らかく煮込まれた牛すじ肉が入りとてもおいしいです。さすが食べログうどん EAST 百名店に選ばれるだけのことはあるとてもおいしいカレーきしめんでした。ごちそうさまでした♪。久しぶりに

今池に来たので、帰りはこれも百名店の「中屋パン」のあんドーナツを買って帰りました。このあんドーナツも最高♪

 

きしや(㐂しや)

名古屋市千種区仲田2

 

 

今日のお昼は先日TVで紹介された「西龍恵土 本店」へ牛ホルモン焼肉セット+串かつ2本(1200円)を食べに行きました。鉄板で牛ホルモンとキャベツをお店の人が焼いてくれます。アミではなく鉄板で焼くホルモンは最後まで熱々でフウフウいいながらおいしくいただきました。芸能人やスポーツ選手も多く来店しており、私の座った席にはギャル曽根さんのサインが飾ってありました。ごちそうさまでした♪。

 

 

西龍恵土 本店

名古屋市南区笠寺町西之門

 

 

あらすじ
ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった。古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。二人が出会った、たった一つの運命。切なくも美しい、四半世紀の物語


ひと言
本の紹介ポップに「二人の関係を友情と呼ぶには浅くて、愛と呼ぶには陳腐な気がする」と書かれた書店員さんがいましたがその通りだなと思いました。この本も前に読んだ凪良 ゆうさんの「汝、星のごとく」同様に直木賞候補でしたが惜しくも選には漏れてしまった作品。しかし2023年の本屋大賞のノミネート10作に選ばれているので、これもありかも……。と思わせてくれるような素敵な作品でした。今年の本屋大賞はレベルが高く、とても楽しみです。

「どうしたの?」「スコップ、持ってこなきゃ」そうだ、手で土を掘って埋めるのは大変だし、汚れる。果遠ちゃんはきみどりを持ったまま駆け出し、階段の手前でくるっと振り返ると「結珠ちゃんはそこで待ってて」と言った。「そこの、光のとこにいてね」その時、ちょうど私の立っているあたりだけぽっかりと雲が晴れ、小さな陽だまりができていた。私は「うん」と答えた。「待ってる」果遠ちゃんがぱたぱたと階段を駆け上がり、家の中に入る。私はドアの閉まる音を聞き、次に開く音を聞き逃さないよう耳を澄ませていた。ふっと、足下が暗くなる。あ、影になっちゃった、お日さまが雲で隠れたからだ。そう思うのと同時に声がした。「結珠」真後ろにママがいた。声は静かだったけれど、何だか目がきょろきょろしていて、ふだんのママとは違っていた。何で。まだいつもの時間じゃないのに。凍りつく私の手を取ってママは歩き出す。「勝手にうろちょろしないで」待ってママ、友達と約束したの。光のとこに、光のところにいなきゃ。でももう、光は消えた。ママはいつもよりもっと早足で、手をほどいたら私を置き去りにしたまま走って行ってしまいそうだった。それでもいい、心の中の私が言う。置いて行ってくれたら、果遠ちゃんのところに戻れる。一緒にきみどりを埋めて、果遠ちゃんと遊ぶんだ。暗くなっても、あしたになっても、ずっと。でもママは私の手を強く握って離さなかったし、私はママに逆らわなかった ―― いつもどおりに。
(第一章 羽のところ)

「わたし、お母さんと離れて、ひとりで生きていけると思う?」「思わない」「何で?」「お前はあの母親を見捨てらんねえからだよ」チサさんは静かに言った。「お前は強くてやさしいから、弱い母ちゃんを捨てられない。捨てるのはいっつも弱いほうなんだ」石けんを投げた時の、お母さんのちいさな悲鳴を思い出した。わたしが、お母さんをまともに狙えはしなかったことも。「お前はいい子だよ。だから、ひとりで生きてくのはもうちょっと後にしな。でないと結局自分がつらくなる」
(第二章 雨のところ)

「校章なかったでしょ。体育の時間にわたしが盗んだの」「え、何で?」「欲しかったから」「……何で?」果遠ちゃんは答えなかった。結珠ちゃん、と昔のように呼んだ。「この前、わたしが結珠ちゃんだったらいいと思うかって訊いたよね」取り乱して口走った、今は後悔している発言を蒸し返されるのはいやだった。忘れてほしいのに。でも見開かれた果遠ちゃんの瞳が、そこに宿る、全身のエネルギーを凝縮させて作った宝石みたいな光が、私に有無を言わせない。「わたしは思わない。絶対に思わないよ」「何で?」三度目の問いかけを投げると、果遠ちゃんは私の傘の陣地に半歩ぶんだけ踏み込み、猫が鼻をちょんとくっつけてくるようなキスをした。「だって自分が結珠ちゃんだったら、結珠ちゃんを好きになることができないから」そしてさっと飛びすさるように離れると、「バイバイ」と笑って背を向ける。「果遠ちゃん」「動かないで」さっき笑顔だったとは思えないほど鋭い声だった。「お願い。十数える間だけ、そこにいて ―― そこの、光のとこにいてね」あの日と同じ台詞。でも私たち、もう七歳の子どもじゃないでしょう。どうしてそんなこと言うの。果遠ちゃんは駆け出した。ふたりで通った道じゃない、知らない街の暗がりへ。ばしゃばしゃ水をはね上げる足音はすぐに聞こえなくなり、私の傘や辺りの木々をやわらかく打つ雨音だけが残った。
(第二章 雨のところ)

「瀬々ちゃんと同じ年の頃に、時計の読み方がわからない友達がいたの」自分が、ひゅっと息を呑む音が周りに聞こえてしまったかと思った。地面に時計の絵を描いて二本の針が示す意味を説明してくれた結珠ちゃん。「私が教えたらすごく喜んでくれて、それが先生になりたいと思った理由」「それだけ?」「そう。嬉しかったの。何かかできるようになるっていう喜びを見せてもらったのは、自分にも何かができるんだって教えてもらったのは、私のほうだったの。人から見ればちっぽけなことだったとしても、私にとっては大切な ――」わたしがそろそろと息を吐き出すのと同時に、結珠ちゃんの両目にみるみる涙が盛り上がり、頬を伝う。それが顎の先まで流れていく前に結珠ちゃんはぱっと顔を耐けて立ち上がった。「結珠」藤野が腰を浮かせる。「何でもない ―― ごめんなさい、すこし悪酔いしたみたい。きょうは失礼します。ごめんね、瀬々ちゃん、またね」涙を拭いながら結珠ちゃんが出て行き、藤野も頭を下げてその後を追った。
(第三章 光のところ)

「疲れちゃった?」「ううん ―― え、待って、何で」結珠ちゃんは鍵盤の上に指を伏せ、重たげに頭を振っている。わたしが空のマグカップを持って立ち上がると、目を眇(すが)めて「信じらんない」と漏らした。「薬盛ったでしょ」「一応、結珠ちゃんのお母さんより控えめな量にしといたから」「ふざけないで」滑舌のあやふやな口調で、それでも必死に睡魔と闘っているのがわかる。「ごめんね、決心が鈍りそうだから、どうしてもすぐ出発したくて」「だったら」「一緒に行こうって言ってくれるつもりだった? そんな気がしたから薬を入れたの」「どうして」「いろんなしがらみを切ってふたりでやり直そうとしても、結珠ちゃんはきっと忘れられないから。瀬々や藤野のことを考えて罪悪感に苦しむはめになる。結珠ちゃんはそういう人だよね。そんな結珠ちゃんだから好きなの」光のとこにいてね、と言ったわたしか、結珠ちゃんに影を落としてしまうわけにいかない。「そんなの ――」何か言おうとした結珠ちゃんを、怖いの、と遮った。ひょっとしてわたし、自分が思うほど強くなかったのかも。「離れ離れになるのが。わたしたちはもう大人だから、今度は誰のせいでもなく、自分の手で壊しちゃうんじゃないかって。耐えられない。だから、いつかまた、約束もなく会えるのを楽しみにしてる。次は三十年後とかかな?」「そんなのやだ」「ごめんなさい」「果遠ちゃん」「目が覚めたら、藤野のところに帰ってね ―― 光のとこにいてね」「行かないで」最後のひと言は気力を振り絞ったのか、やけにはっきりと大きな声たった。その直後、こと切れたみたいに座布団に沈む。
(第三章 光のところ)

カーテンを閉めようと顔を上げた時、何かが視界に引っかかった。海岸沿いに延びた国道を走る車の一台に目が吸い寄せられる。白いプリウス。ナンバーもドライバーもここからは見えないのに、なぜかわかった。結珠ちゃんの車だ。ようやく大人しくなっていた心臓が、また暴れ始める。停車駅で先回りするつもりだ。次、どこに停まるんだっけ。どうしよう。怖いのに、いけないのに、わくわくしてる。走り出したい気持ちをこらえて窓に額を押しつける。これ以上近づけないのかもどかしい。結珠ちゃん、わたしが見えてる?海が光っていた。波も光っていた。空も光っていた。結珠ちゃんの車のボンネットもフロントガラスも、すべてが光の中にいた。
(第三章 光のところ)

 

 

あらすじ

わたしは愛する男のために人生を誤りたい。風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。


ひと言
第168回(22年度下半期)の直木賞候補にも選ばれた本作ですが、残念ながら選には漏れてしまいました。でも2023年の本屋大賞のノミネート10作にも選ばれていて、これ受賞するかも……。と思わせるような作品でした。とても切ない作品だけれど穏やかな瀬戸内海の島々が頭に浮かんでくるような素敵な作品でした。読み終えてすぐに他の本屋大賞のノミネート作品も読んでみようと3冊ほど予約を入れました。

眠る擢の隣で、改めて、わたしたちのことを考えてみた。いつからか対等に話せなくなったこと。よしよしと適当に頭をなでて、それで満足すると思われるようになったこと。けれど本当にわたしがつらかったのは、侮られる程度の自分でしかないという現実だったんだろう。わたしが今のわたしに価値を見いだせない。だから言いたいことも言えず、飲み込んだ自身の不満で自家中毒を起こしている。そう考えると、問題の根本は自分なのだとわかる。擢が好きで、ずっと一緒にいたくて、でもいつからか、擢への気持ちの根底に愛情とは別のものが混じりだしたんじゃないだろうか。島やお母さんから自由になりたくて、そのパスポートのように擢との結婚を望んでいたんじゃないだろうか。現実ってそんなもんでしょうと、もうひとりのわたしが囁きかけてくる。打算ごと引っくるめて擢を愛していると開き直ればいい。そしてわたしをここから連れ出してと縋(すが)りつけばいい。もう、ひとりで社会と戦いたくない。仕事なんてしたくない。月末にお金の心配をしたくない。将来が不安で眠れない夜を過ごしたくない。稼ぎのある男と結婚したい。専業主婦になりたい。子供を産んで夫の庇護の下で一生安心していたい。
すべての本音と欲望を並べ立てたあと、ふっと我に返った。「……お母さんとおんなじだ」自分で自分を養う力がない不自由さ、自分の生活基盤を夫という名の他人ににぎられている不安定さ、その他人がある日突然去っていくかもしれない危うさを、わたしは母親を通じて何年も味わってきた。お母さんを親として大事に思いながら、ああはなりたくない、ならないと思ってがんばってきた。なのに今のわたしは ――。もう一度きつく目を閉じて、無理矢理に視界から擢の姿を消した。
(第二章 波蝕)

「わたし、強くないわよ?」「強いですよ。わたしが知ってる中で一番強い女の人です」「そう? 若いころはなにかあるたびビーピー泣いてばかりだったけど」「想像できない」瞳子さんは首をかしげ、なにもない宙を見上げる。「強いんじゃなくて、愚かになれただけだと思う」「愚か?」「どこ行きかわからない、地獄行きかもしれない列車に、えいって飛び乗れるかどうか」えい……とわたしは繰り返した。「必要なのは頭を空っぽにする、その一瞬だけ」あとは勝手に走っていく、後戻りはできないの、と瞳子さんはやはり軽やかに笑った。
帰り道、海岸線を車で走っていると、いきなりなにかが飛び出してきてブレーキを踏んだ。黒い小さな動物がすばしっこく夕闇の中へ消えていく。よかった、轢かなかった。息を吐いてシートにもたれ、車の窓越しに暮れてゆく海を眺めた。西の空に一粒だけ輝いている星がある。夕星。高校生のころ擢に教えてもらった。―― 東京でも見えるのかな。―― そら見えるやろ。けど島から見るほうが綺麗やろな。―― ちょっと霞んでるのも味があるよ。穏やかな波音を聴きながら、幻の列車に思いを馳せた。わたしは擢との結婚という列車に乗れなかったのか、擢との別れという列車に乗ったのか。それすらわからないわたしは、これ以上愚かになどなりようがない。あの日と同じ夕星が光る空の下で、わたしは途方に暮れている。
(第三章 海淵)

 

今日の朝は下の娘と3人で「ピッツェリア アリス」のモーニングの自家製生地パニーノセット(480円)を食べに行きました。こちらのお店は今までも、身近で美味しいイタリア料理のお店ということで何度か利用させてもらっていたのですが、モーニングは初めての利用です。外は焼き立てパリッパリのピザ生地にたっぷりのサニーレタスとトマト、茹でタマゴまでついてとてもおいしいです。ごちそうさまでした♪。

 

ピッツェリア アリス

稲沢市大塚南


今日はバレンタインのチョコを買いに、松坂屋でN.Y.C.SAND、JR高島屋でピエール・エルメ・パリのプラリネショコラを買った帰り、

 

 

 

高島屋の北ブロックのイベントスポットに来てくれている京都山科の「Lion CAFE(ライオンカフェ)」のふわふわパンケーキサンドのプレミアム生クリームと生チョコクリーム(各500円)を買いました。評判のお店だけあって超ふわふわでとても美味しかったです。パフェもとても美味しそうなのでいつかお店に伺い食べてみたいです。ごちそうさまでした♪。

LionCAFE (ライオンカフェ)

京都市山科区竹鼻竹乃街道町