あらすじ
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc。ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
(第135回直木賞受賞作)
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc。ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
(第135回直木賞受賞作)
ひと言
とても読みやすい文章で、はっ とするような名言がちりばめられていて素敵な作品でした。
とても読みやすい文章で、はっ とするような名言がちりばめられていて素敵な作品でした。
「多田。犬はねえ、必要とするひとに飼われるのが、一番幸せなんだよ」「チワワがそう言ったのか」……。「あんたにとって、チワワは義務だったでしょ」大量のティッシュをもらった行天が、追いついてきて再び横に並んだ。「でも、あのコロンビア人にとっては違う。チワワは希望だ」……。南口ロータリーを抜けたところで、行天は静かに言った。「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」(二 行天には、謎がある)
「不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはないと思う。どこで踏みとどまるかは北村クンが決めることだ」(六 あのバス停で、また会おう)
「お礼です。あなたに会わなかったら、俺はまた同じことを繰り返すところだった」知ろうとせず、求めようとせず、だれともまじわらぬことを安寧と見間違えたまま、臆病に息をするだけの日々を送るところだった。……。すべてをやり直したいと願うほど、北村が苦しむ日がもし来たとしたら。そのときこそ、妙子の家計簿を渡そう。北村が少しでも救われるように。(六 あのバス停で、また会おう)










