三重客運・新竹客運の9002路(台北~楊梅・富岡)が廃止へ | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回は台湾のバスから高速バス路線の廃止情報をお届けします。

 

  三重客運・新竹客運聯營の9002路(台北~楊梅・富岡)が廃止へ

台北側の三重客運と桃園側の新竹客運の二社が共同で運行してきた國道客運(高速バス)の9002路(台北~楊梅・富岡)ですが、2022年12月31日の運行を最後に廃止することが決定しました。

 

 

 

↑上記リンクより三重客運発表の公式プレスリリースをご覧いただけます。

 

 

 

9002路は台北駅前の路上バス停(臺北車站(鄭州)を始発終着とし、台北交流道から幼獅交流道まで中山高速公路を走行、楊梅側では埔心駅などを経由して楊梅站へ至る路線として運行していました。

一部の便は途中の林口交流道で一旦高速を下りて林口長庚醫院も経由、さらに一部の便は楊梅駅より分かれて先の富岡まで運行しており、2022年12月時点では1往復が富岡まで運行しています。

9002路は2022年8月3日で一度路線免許が失効していましたが、桃園市などの働きかけもあり8月4日以降も暫定運行という形で二社による代駛が続けられていました。代駛期間中は平日のみ4往復の運行で土休日は全面運休となっていました。

しかし、この代駛も12月31日にて終了となり、9002路の正式な廃止が決まりました。

 

 

 

9002路は三重客運、新竹客運共に台北~新竹線で使用されている車両と同等の3列シート車両で運行されていました。

三重客運は新竹線の新車代替に合わせて新車での運行に変更されましたが、新竹客運は旧型の車両で運行を続けていました。

 

 

当ブログ管理者も実際に9002路に乗車して楊梅へ行ったことがありますが、朝の楊梅発台北行きなどは一定の需要があるように感じましたが、折り返しの台北発楊梅行きは乗客の姿はほとんどなく、非常に閑散とした状態での運行でした。

この路線は台北への通勤、通学利用のほか、林口長庚醫院も経由することから通院での需要もそれなりにあり、林口長庚醫院~楊梅間の利用者も目立つように感じました。

2時間とかからない路線でゆったりとした3列シートのバス、各座席にはUSB充電、さらにフリーWiFiも装備されていることから、鉄道にはない強みも多く持ち合わせていた路線であるだけに、今回の廃止はとても残念に思います。

 

 

9002路廃止後の代替交通としては、台北~埔心・楊梅・富岡間については臺鐵(台湾鉄道)を利用する形になるかと思います。

鉄道の利用できない9002路の停車していた各バス停へは台北から中壢まで臺鐵や高速バス(1818路など)を利用していただき、中壢から楊梅方面へ運行している路線バスへ乗り換えるのが便利だと思います。中壢~楊梅間は新竹客運の路線バスがそれなりの本数運行されており、新竹客運中壢總站から利用することができます。

林口長庚醫院から楊梅方面へお越しの際は林口長庚醫院より龍潭行きの701路(桃園客運・中壢客運共同運行)に乗車していただき中壢分局バス停で降車、中壢分局バス停より中壢總站方面からやってくる新竹客運の楊梅方面行きのバスにお乗り換え下さい。

9002路廃止後も各区間の代替交通は一定本数確保されている状況ですので、大きく不便になることは少ないかと思います。

 

 

台湾では2020年以降、新型コロナウイルスの影響によるバス事業者の経営難もあり、独立採算にて運行している國道客運路線、公路客運路線の整理が行われ、2022年12月で運行を終える路線がこの他にも多く出てきています。

台湾へ観光目的で入国が可能となってしばらくが経ちますが、航空券、燃油代の高騰などでこれまでより気軽に観光旅行に行くのが難しい場所になってしまっているのも事実です。

一日も早く航空便の復便や燃油代の値下がりによって台湾が各国からより身近に行ける場所となり、各交通機関が2019年以前のように繁栄した世の中になるように願い、これからも引き続き強く訴え続けていきたいと思います。

 

 

 

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