韓国版の西九州新幹線!?僅か35分の高速鉄道!中部内陸線 KTXイウム735列車 夫鉢→忠州 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

アジア10ヶ国、数百路線のバスを乗り歩いた私が各国の路線バスを中心に交通、ホテルに関する情報をお届け!
アジア各国の情報提供強化のため、日本の情報更新は現在縮小中です。

WOWPASSカード招待イベント開催中!

韓国の商店やレストラン、市外バスターミナル等で韓国発行のカード同様に決済に利用できるプリペイドカード「WOWPASSカード」を新規発行し、WOWPASSアプリ登録時に当ブログ管理者の招待コード(AW5WM9U6)を入力すると、カードに入金した外貨の金額から0.5%のキャッシュバックを受けることが可能です(2023年6月30日まで)。

WOWPASSカードの新規発行方法は以下の当ブログ記事で紹介していますので、韓国旅行の際にはぜひ1枚作ってみてください!

 

利川市内バス220番の記事からの続きとなります。

 

  中部内陸線 KTXイウム735列車 忠州行きに乗車!

利川市内バス220番で夫鉢(プバル)駅に到着後は夫鉢駅より中部内陸線のKTX(高速鉄道)に乗車しました。

中部内陸線は2021年12月31日に開業した新しい鉄道路線で夫鉢と忠州の間を結んでおり、2022年12月現在、毎日4往復のKTXが走っています。

まだ部分開業で不便な点が多い路線ですが、将来的に忠州方面の高速化にも貢献することが期待できる路線となっています。

今回はこの中部内陸線のKTXに実際に乗車した様子を詳しく紹介していきたいと思います。

 

 

 

中部内陸線のKTXの始発駅は京畿道利川市にある夫鉢駅となっています。

夫鉢駅は板橋と驪州の間を結ぶ京江線(京江電鉄線)と中部内陸線の接続駅になっていますが、周囲は閑散としていて、少し離れた丘の上などに住宅地が点在しています。

京江線、中部内陸線のいずれもここ数年内に開業した路線で夫鉢駅もそれに伴って開業した駅なので、沿線はまだまだ開発途中で今は線路に近い場所でマンションなどの建設が進んでいます。

 

 

夫鉢駅に入ると、正面入口から見て左側に自動券売機や窓口の設備があります。

自動券売機は京江線などの電鉄線用(写真1枚目左側2機)とKTX用(写真右側1機)の2種類があります。

窓口の上にはKTXの運賃表示がありますが、中部内陸線のKTXは夫鉢駅から乗車した場合、一般席は全ての駅まで8400ウォン均一運賃となっているようです。

 

 

今回はKTX用の自動券売機を使って乗車券を購入してみましたが、韓国語以外の言語に切り替えはできず、支払いも韓国発行のクレジットカード等でしかできないものとなっていましたので、外国人旅行者などが中部内陸線を利用する際は窓口で乗車券を購入するのがおすすめです。窓口での乗車券購入の場合、支払いには現金のほかに国際クレジットカード等も使用できます。

なお、韓国発行のカードと同様に使用できるWOWPASSカードについては、自動券売機、窓口の両方で使用することができます。

 

 

KTXは改札がない駅が多いですが、夫鉢駅は京江線と同一の改札口となっているため、KTXに乗車する際も自動改札を通過する必要があります。

KTXの乗車券で自動改札を通過する場合は券面のQRコードを改札機のリーダーにかざして通過してください。

 

 

夫鉢駅で京江線と中部内陸線KTXを乗り継ぐ場合、条件を満たせば改札口を出ることなく乗り継ぎをすることが可能です。

夫鉢駅で京江線から中部内陸線KTXへ乗り継ぐ際は、中部内陸線KTXの乗車券を事前に購入していて手元にある場合は改札口を出ることなく乗り継ぐことが可能です。夫鉢駅までの乗車に使用していたT-moneyカードなどの交通ICカードをホーム上や通路などにある降車用カードリーダーにタッチして降車した記録をつけてから中部内陸線KTXに乗り継いでください。

夫鉢駅で中部内陸線KTXから京江線へ乗り継ぐ際は、T-moneyカードなどの交通ICカードが手元にある場合は改札口を出ることなく乗り継ぐことが可能です。夫鉢駅に到着後、夫鉢駅のホーム上や通路にある乗車用カードリーダーにICカードをタッチして、夫鉢駅からの乗車記録をつけてから京江線の電車に乗り継いでください。

 

 

 

 

今回乗車するのは夫鉢駅を15時35分に出発するKTXイウム735列車忠州行きです。

終点の忠州までは各駅に停車し、距離は56.3km、所要時間は約35分という非常に短い距離を運行します。

現状、中部内陸線が開業しているのはこの夫鉢駅と忠州駅の間だけで、ソウル首都圏方面へ列車で向かう場合は夫鉢駅で京江線で乗り換えることが必須となっています。このため、あまり便利な路線と言えない状況であるのも事実です。

将来的に平沢方面へ延伸することが計画されていますので、それが実現すればソウル首都圏とのアクセスも改善されることでしょう。

 

 

中部内陸線KTXにはKTXイウムという新型の車両が使用されています。江陵行きKTXなどで使用されているものと同じ車種で、列車は6両編成で、1両が優等室、その他の車両は一般室となっています。

一般室は2列+2列の座席配置で、座席は全てリクライニングシートなっていて快適です。

 

 

各座席にはフットレストとテーブルが完備されています。テーブルにはスマートフォンやタブレットなどを立てて使える溝が設けられているのも特徴です。

 

 

足元にはスマートフォンを入れておくだけで充電な可能な無線充電器(一部機種のみ対応)やUSB充電ポート、韓国タイプのプラグのコンセント1口が設置されていて充電設備の充実度は申し分ないです。

この他、フリーWiFiも完備されています。

 

 

一部の客室内には大型荷物置き場が設置されていて、スーツケース等も収納することが可能です。

また、デッキには立席客向けの折り畳み座席も用意されています。江陵線KTXなどでは指定席が取れず、立席券でこちらに乗車する方も多いかもしれませんが、中部内陸線の場合は指定席が取れないということはほぼないと思います。

 

また、KTXイウムは電鉄線の高さのホームにも対応していて、乗降時にステップなどを使うことなく乗降することができました。

夫鉢駅はもちろん、中部内陸線は途中駅や忠州駅などもホームは電鉄線の高さになっているようです。

 

 

車内の液晶表示では韓国語、英語、中国語、日本語の4ヶ国語での案内があり、車内放送もこの4ヶ国語に対応しています。

 

 

列車は夫鉢駅を発車。しばらくすると上下線が合流し線路が単線になりました。

中途半端な部分開業といい、単線の路線といい他のKTX路線にはない特徴が多く、一方で中途半端な開業であることも感じさせられます。

 

 

数分走ると早速次の停車駅の案内放送が流れてきました。最初に停車する駅は加南駅で、夫鉢駅から8分ほどで到着です。

中部内陸線の各駅は立派な駅舎が建っているほか、ホームはフルスクリーンドア完備で転落事故を防止しています。

 

 

駅部分は上下線で一旦複線になりますが、駅を出ると再び単線の線路となります。

駅間はそれなりに長いので速度が出る所はありますが、KTXイウムの最高速度である260km/hに至る区間はなかったように思います。

 

 

田畑の広がる長閑な車窓を眺めながら、単線の高架上を列車は速度を上げて走行していきます。

 

 

続いての停車駅は甘谷長湖院駅です。忠清北道陰城郡にある駅で、陰城郡は今では忠北線とこの中部内陸線の2つの鉄道路線が通る地域になっているようです。当駅もフルスクリーンのホームドアが完備されたホームになっています。

 

 

 

引き続き田畑と山々が広がる長閑な場所を高速で走り、次の停車駅を目指して列車は進みます。

 

 

次の停車駅は仰城温泉駅です。当駅から列車は忠州市に入ります。

 

 

仰城温泉駅もまたフルスクリーンのホームドアが完備された駅になっていました。

駅名の通り、駅から少し離れた所には仰城炭酸温泉という炭酸泉の温浴施設があるようです。

 

 

仰城温泉駅の次は終点の忠州駅です。途中では並行する中部内陸道路の姿も見え、あちらにはソウル首都圏とを結ぶ市外・高速バスも走っています。

忠州駅との間には金加信号場という信号場があり、こちらを通過していきます。単線の路線ということもあり、交換設備は駅以外にもいくらか設けられているようでした。

 

 

大きな川を渡り、列車はいよいよ終点の忠州駅に近づいてきました。

 

 

忠北線の線路と合流し、しばらく並行した後に忠州駅構内に入り、この列車の終点となります。

 

 

そして夫鉢駅から35分ほどの所要時間で終点の忠州駅に到着しました。50km少々の距離をあっという間に走破しました。

忠州駅では忠北線とは別に中部内陸線の専用ホームが設けられており、そちらのホームへ到着します。こちらもフルスクリーンのホームドアが完備されていて転落事故を防止しています。

ホーム自体も電鉄線と同じ高さになっているため、忠北線の低いホームとは全く異なる雰囲気になっていました。

また、車両の先頭部分はホームからはみ出して停車してしまうため、先頭部の写真を撮ることはできませんでした。

 

 

忠州駅の外に出てみました。駅舎は昔からのものがそのまま使用されていて中で乗車券の発売などもしていますが、恐らく中部内陸線開通時に跨線橋のリニューアルをしたようで、ホームへは一度駅舎を出て、横にある跨線橋から向かう形になっています。

 

 

跨線橋へ上がり、駅舎側から見て一番奥の5、6番乗り場が中部内陸線のホーム、1~4番乗り場が忠北線のホームとなっています。

各ホームの下り口にはそのホームから出発する列車の案内が出ていますので、そちらを確認の上でホームへ下りるようにしてください。

 

韓国旅行・韓国を楽しめる商品のご紹介

↓韓国旅行でのスマートフォン利用時必見!韓国用のSIMカードはこちらから↓

 

 

 

 

 

 

↓韓国での旅行をもっと楽しく!韓国のガイドブックはこちら↓