釜山市 東横INN釜山駅1の続きです。
釜山に宿泊した翌日は広域電鉄東海線(通称・東海電鉄線)へ乗車してきました。
東海電鉄線は釜山都市鉄道の一員として釜田~日光間で開業した路線です。釜山都市鉄道の多くの路線は釜山交通公社が運営していますが、東海電鉄線はKORAIL東海線の線路を使用して運行するため(広域電鉄方式)、韓国鉄道公社(KORAIL)の運営となっています。
東海電鉄線の釜山側の始発駅は釜田駅となります。
釜田駅は従来はムグンファ号等の優等列車のみが発着する駅で低いホームしかありませんでしたが、今回の東海電鉄線の開業にあわせて通勤型電車の発着に対応した高いホームが新設されました。
釜田駅では優等列車ホームへは改札口がありませんが、東海電鉄線のホームへは改札口を通る必要があります。
東海電鉄線へ乗車する際は構内へ入った後、優等列車ホームへの階段入口を通り過ぎて、奥の東海電鉄線用の改札口へ向かいます。
東海電鉄線用の自動券売機も改札口手前に設置されています。券売機は多言語に対応し、日本語表示も可能です。
東海電鉄線ではT-moneyカードやCashbeeカードなどの各種ICカードも利用可能となっており、券売機でこれらのカードへのチャージも可能です。
1回乗車券はICトークンとなっており、東海電鉄線用の専用デザインのトークンが用意されています。
ICトークンで乗車する際は乗車時は自動改札機にトークンをタッチし、降車時には投入口にトークンを投入します(回収されます)。
なお、1回乗車券は釜田~日光間各駅相互間のみの発売で、他の都市鉄道路線との連絡乗車券の発売はできません。
T-moneyカードなどの各種ICカードを利用した場合は他の都市鉄道路線やバスとの乗り継ぎで乗り継ぎ割引が適用されます。
東海電鉄線の釜田駅の発車時刻表です。日中は毎時2本程度の本数が運行されています。
朝夕は毎時3~4本程度に増発され、最大で毎時5本まで運行されています。
東海電鉄線の車両はソウル近郊の首都圏電鉄線で使用されている車両と同じ4つドアの通勤型車両が使用されています。両数は4両編成と、ソウル近郊で運行されている車両よりも短くなっています。
車内はやや硬めのロングシートが並び、座り心地はあまりよいとは言えません。
車内は液晶モニターが何か所か設置され、次の停車駅や開くドアがどちらかを韓国語と英語の二か国語で表示しています。
車内自動放送もこの二か国語に対応し、放送前ジングル等はソウルの首都圏電鉄線と同じものを採用しています。
車内掲示の路線図は東海電鉄線単独のものと釜山都市鉄道各路線が併記されたものの2つが掲示されています。
東海電鉄線の開業にあわせて、途中にはいくつもの新しい駅が新設されました。
東海線を走るムグンファ号は既存の駅にしか停車しないため、新駅には高いホームのみが設置されています。
東海電鉄線ではホームドアは設置されず、ホーム柵のみの設置でしたが、今後ホームドアの設置が始まる予定です。
東海電鉄線と従来からの優等列車の両方が停車する新海雲台駅には同じホームに東海電鉄線用の高いホームと優等列車用の低いホームが設置されています。高いホームと低いホームの間は高い柵で遮られており、高いホームへは東海電鉄線の改札口を通らないと入れないようになっています。
新海雲台駅を出ると一気に郊外へ出ていき、車窓にも長閑な景色が広がります。
機張駅も従来から優等列車が停車していた駅であるため、こちらも同じホームに高いホームと低いホームが設置されています。
このようなホーム配置の駅はセンタム駅、新海雲台駅、機張駅の三駅で見られます。
機張駅と日光駅の間はマンションなどの建設が進んでおり、これからベッドタウンとして栄えていくことでしょう。
こういった風景を眺めていると、列車はまもなく終点の日光駅に到着します。
列車は釜田駅から40分ほどの所要時間で終点の日光駅に到着しました。
現在の東海電鉄線の区間はこの日光駅までですが、今後2019年には太和江駅まで電鉄線区間が延伸される予定です。
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