ムグンファ1791列車 東大邱→釜田 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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錦湖高速バス(エクセレント) 慶州高速バスターミナル→東大邱ターミナルの続きです。

 

 

東大邱からは釜山へ戻りました。釜山へは高速バスやKTXなど様々な交通手段がありますが、今回は釜田行きのムグンファ号を利用しました。この列車は慶州や蔚山市の太和江などを通る東海線を経由し、東側をぐるりと迂回するように走ります。京釜線を使うよりもかなり遠回りになる上、線形もあまりよくないために東大邱から釜田までの所要時間は約3時間15分と非常に長いです。乗り通す乗客はあまりいないと思いますが、のんびりとローカル線の旅を楽しむことができる列車です。

 

 

今回乗車したムグンファ号はRDCと呼ばれるディーゼル車のムグンファ号用車両が充当されていました。

座席は客車車両と大差ないものが並んでおり、快適に過ごすことができました。

 

 

ムグンファ号は最近では地域輸送も担っているため、座席の指定されない立席券を購入して乗車する乗客も多くいます。

このような需要に対応するため、車端部にはロングシートのスペースが用意されており、この区画は自由席扱いとなっています。

また、編成中の中程にはミニカフェスペースがあり、このスペースも立席客がよく座っています。ミニカフェスペースには飲み物やお菓子を販売する自動販売機も用意されています。なお、このムグンファ号ではワゴンによる車内販売の営業はありません。

 

 

列車はほぼ満席で東大邱駅を発車。ほぼ同時にSRTも出発しましたが、あっという間に先に行かれてしまいました。

京釜高速線とはすぐに分かれ、こちらは慶州方面の大邱線へと入っていきます。

 

 

大邱線や東海線は非電化、単線区間がほとんどですが、改良工事が行われているようで今後電化や複線化が行われる区間もあるようです。

 

 

このムグンファ号は釜田までほぼ全ての駅に停車する各駅停車タイプです。このため、一駅二駅ほどの乗車で降りていく地域利用の乗客も非常に多いです。次に停車した河陽駅では東大邱行きのムグンファ号と交換しました。単線のため、すれ違いによる長時間停車は何回もありました。

 

 

一部の区間では複線化が完了しており、こういった区間では線形も改良されていて速度を上げて走ることができます。

 

 

永川駅からは東海線へ入ります。この列車の唯一の通過駅扱いとなっている乾川駅にも結局は行き違いのために停車しました。

西慶州駅から慶州駅の間は大きく遠回りをするように線路が敷かれています。

 

 

東大邱駅から1時間20分ちょっとで慶州駅に到着。高速バスより少し長い程度の所要時間ですが、対向が遅れている列車が多く、この列車も少し遅れての到着となりました。慶州では降りていく乗客が多かったですが乗ってくる乗客も多く、ほとんどの座席が埋まった状態は変わりませんでした。ここからは日も暮れ、真っ暗の中を疾走していきます。

 

 

蔚山市街地に近い太和江駅にも遅れを引きずって到着。ここでも降車が目立ちましたが、入れ替わりで多くの乗客が乗ってきました。

太和江駅でも対向列車と行き違いとなりますが、対向列車は更に遅れていたようで少し停車してからの出発となりました。既に遅れは15~20分程度にまでなっています。

 

 

この先も単線区間が続きます。途中には信号所もあり、遅れていたために対向列車を待たせてこちらが通過していく所もありました。

途中駅でも対向列車が待っており、今度はこちらの列車が対向の足を引っ張っているような状況になってきました。

 

 

太和江駅から釜田駅の間は広域電鉄線化工事が行われており、完成すれば複線電化となり、ロングシートの普通電車が高頻度に運行されるようになる予定です。釜田駅から日光駅までの区間では既に広域電鉄線化工事が完了しており、日光駅から先は複線になっているため対向列車を気にせず運行することができます。広域電鉄が運行されている区間のムグンファ号停車駅では広域電鉄線の電車用の高いホームとムグンファ号用の低いホームの両方が設置されています。

 

 

新海雲台駅は地下駅となっています。かつての海雲台駅からは大きく離れた郊外に移転してしまったためか、ここで降車する人はあまり多くありませんでした。この先も広域電鉄線化工事が完了した区間を走行するため、速度も100km/h以上に上げて高速で走行します。

 

そして列車は終点の釜田駅に到着。最後の回復運転の結果、釜田駅にはほぼ時間通りの到着となりました。

列車は乗客を降ろすとすぐにドアを閉め、車庫へと回送されていきました。

釜田駅から徒歩数分の所にある釜山都市鉄道(地下鉄)1号線の釜田駅へ向かうと、釜山駅や西面、釜山総合バスターミナルのある老圃駅へ乗り換えなしで行くことができます。