城巴48線 黄竹坑→華富(北)の続きです。
香港島南西部にある華富(北)巴士總站(華富北バスターミナル)です。
華富エリアは高低差の大きい道路にバスが入り込み、周囲は住宅地が広がっていることから人口も少なくない場所です。このため、小規模のバスターミナルが3つ至近距離に建設されており、華富(北)巴士總站はそのひとつとなっています。
華富(北)はバスターミナルのほかに路上のバス停も設置されており、こちらを経由地としている路線は路上のバス停を使用しています。こちら始発の路線についてはバスターミナル内より発車します。
前回紹介した48線はバスターミナルの向かい側の路上バス停での乗降となっています。
バスターミナルのそばには横断幕が掲げられていました。
黄竹坑駅にてMTR南港島線に接続する48線及び78線にバスとMTRとの乗り継ぎ割引がないことから、乗り継ぎ割引を実施するように求める嘆願書を提出したという内容が書かれています。
MTR南港島線の開業によって所要時間が短縮されるなどの効果がある反面、バスの減便や、乗り継ぎの必要が生じた事で運賃が実質値上げになるなど、様々な問題も抱えているようです。
それでは華富(北)より発車している路線を紹介します。こちらから出るバスは全て城巴の運行です。
まずは始発としている路線からです。こちらは40線。薄扶林、香港大学、半山區、金鐘などを経由して灣仔北まで運行しています。
本数は日中~夜は15~20分おき、朝ラッシュは11~15分おきで運行されています。
こちらは金鐘(政府總部)行きの40M線。薄扶林、香港大学、半山區、中環などを経由して金鐘の政府總部まで運行しています。40線とルートは似ていますが、40M線は中環の繁華街を通ります。
なお、平日と日曜祝日で中環エリアの停車停留所が変わりますので注意が必要です。
本数は日中はおおむね15~20分間隔で運行し、朝ラッシュは最大13分間隔で運行します。
ここからは華富(北)を経由地とする路線を紹介します。
石塘咀行きの43M線です。田灣を始発とし、鋼綫灣、沙灣、堅尼地域などを経由して石塘咀まで運行した後、再び田灣方面へ戻ってくるラケット型循環線です。
本数は終日に渡りおおむね20分間隔での運行です。
こちらは赤柱監獄行きの73線。數碼港を始発とし、田灣、香港仔、黄竹坑道、深水灣、淺水灣を経由して赤柱監獄まで運行しています。朝8時までは華富(北)始発として運行が行われます。
本数はおおむね20~30分おきで、朝ラッシュは12~15分おきに運行しています。
赤柱方面行きの路線は狭い道を走行するため、他のバスよりもやや短い二軸の2階建てバスを使用しています。