基隆客運791路 福隆→八斗子火車站の続きです。
八斗子火車站バス停で降り、海と反対側の山側を向くと、台湾鉄道の八斗子駅があります。
八斗子駅は台鐵深澳線の終着駅で、2016年12月28日に開設されたばかりの新しい駅です。
かつての日本統治の時代にもこの場所に八斗子駅が開設され、数十年の間、廃止や復活を繰り返していましたが、2007年に一度路線ごと完全に廃止されていました。その後、2014年に瑞芳駅から隣の海科館駅までが復活開業し、現在はこの八斗子駅まで延伸されています。
ホームは片面1面だけの小さな駅で、無人駅となっています。
奥の山側にも小さなホームが残されていますが、こちらは全く使用されていません。
ホームからも美しい海の様子を眺めることができ、絶景スポットになっています。
線路は南の方へ少し行った所で途絶えています。かつては深澳火力発電所まで線路が伸びており、貨物輸送も行われていたそうです。
ホームの海科館寄りには新北市と基隆市の境界があります。
駅から基隆市方向を眺めると少し先に国立海洋科技博物館(海科館)があります。
海科館へはバスが多く運行されているようで、八斗子駅の前もバスが通過していきました(八斗子火車站バス停は停車せず通過する模様)。
ホームの両端にある入り口にはICカードリーダーが設置されています。
深澳線は全線で各種ICカードを利用しての利用が可能です。乗車用と降車用のリーダーがあり、それぞれ日本語でも表記が行われています。
今回は八斗子駅から深澳線を利用して瑞芳駅まで移動します。
深澳線の列車は平渓線と直通運転を行っており、多くの列車が瑞芳経由菁桐行きで運行されています。
両線共に電化されていないため、車両は區間車用のディーゼルカーが使用されています。
車内はオールロングシートになっています。台湾のローカル線は観光客で混雑することも多く、なおかつ乗車時間も短いためロングシート車が適任と言えるかもしれません。
今回はあえて車内で切符を購入してみました。車掌さんにICカードを使っていないことを告げ、瑞芳駅までの切符を販売してもらいます。ICカード利用が多いためか検札等は行われず、現金客は申告しない場合は到着駅での精算となるようで、実際に瑞芳駅で清算されている方も見られました。
列車は八斗子駅を出発するとすぐにトンネルに入り、トンネルを抜けると海科館駅へ到着。
こちらも観光客が多く、まとまった乗車がありました。
海科館からは更に山奥を走行し、瑞芳が近づくと東部幹線(宜蘭線)と合流します。
そして八斗子駅からわずか15分ほどの乗車で瑞芳駅へ到着しました。
今回はこちらで降車します。
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