新界 屯門鐵路站總站(屯門駅バスターミナル) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回も新界エリアのバスターミナルをご案内します。



屯門駅に隣接するV Cityという商業施設の一階には、屯門鐵路站總站(屯門駅バスターミナル)があります。

ここはMTR西鐵線や軽鐵からの乗り継ぎに便利なバスターミナルで、各線から雨に濡れることなくアクセスすることが可能です。近くに市中心總站もあり、そちらの方が路線数も多いために屯門鐵路站總站は時間帯によっては比較的閑散としていますが、バスがやってくると多くの乗客が列を作り、乗り込んでいる様子を見ることができます。


 

MTRの駅ということで、このバスターミナルではMTR直営のMTRバスの姿を多く見ることができます。

こちらはK52線。三聖や屯門碼頭エリアを経由し、龍鼓灘へと向かう路線です。10~15分間隔での運行を行っており、さほど長く待たずに利用することができます。

MTRバスはICカードを利用してMTRや軽鐵から乗り継いだ場合、運賃が無料となるサービスを行っています。



こちらはK53線。月~土曜日のラッシュ時のみ運行されているラケット型循環線となります。

屯門を出発すると青山公路を経由し、三聖、海景花園、香港黄金海岸方面へ運行、鄭任安夫人千禧小学バス停を折り返し地点とし、再び屯門方面に戻っていきます。

朝は6時半~9時半まで、夕方は15時から19時45分まで、10~15分おきに運行されています。



もちろん、九巴の路線も乗り入れています。こちらは沙田行きの263線。

屯門より屯門公路、城門隧道公路、大埔公路と3つの高速道路を経由して沙田へ向かう速達路線です。

この路線は下道で停車するバス停の数が非常に少なく、沙田まで約50分程で結んでいます。

朝ラッシュ時は最大5分間隔、昼間は10~15分間隔にて運行しています。


 

こちらは荃湾行きの60M線。こちらも屯門公路を経由する路線で、荃湾線の荃湾駅前までを約40分で結んでいます。

区間的に多少地味な路線ではありますが、ラッシュ時は6分おき、昼間は12分おき程度で高頻度運行されています。

こちらの路線ではこの城巴の発注流れと言われているMANの車両が多く使われていますが、最近になって新車も直接投入されたようで、顔ぶれが変わってきているようです。



こちらは深圳湾口岸行きのB3M線。深圳湾公路大橋を経由して深圳湾口岸へ直行します。深圳湾口岸は中国大陸側にあるイミグレーションで、香港の領域側は禁区となっていて中国側へ越境する目的以外では下車することができません。

この路線は城巴による単独運行となっています。本数は朝9時50分から夜19時50分まで終日30分間隔で運行されており、中国大陸側の乗客が多く利用することから全長12mの二階建て車両を使用しています。



屯門鐵路站總站にはミニバスの乗り場も併設されています。


 

こちらから出ているミニバス路線は2路線で、上水行きの44A線と落馬洲行きの44B線が利用できます。

このうち44B線の終点の落馬洲は禁区の領域内にあるため、中国側への越境目的以外での乗降はできません。

上水はMTR東鐵線の駅であるため、羅湖方面へ乗り継いで中国へ渡る際にも便利ですし、東鐵線沿線各地へ向かう際にもとても便利な路線です。



更にこのバスターミナルの一角からは、中国大陸への越境バスも運行されています。

越境バスはイミグレーションまで乗車できるのはもちろん、更にイミグレーションより先も中国側主要都市まで直接向かうことができる便利な交通手段です。



こちらは深圳湾口岸経由で中国方面へ運行する路線です。

深圳湾口岸方面の路線は旺角や香港島などを始発地とし、屯門を経由してから深圳湾口岸へ向かうことが多いようです。車両は4列シートのハイデッカー車両を使用しており、ナンバープレートは香港と中国側のものの二つが取り付けられています。


 

こちらは永東巴士という事業者が運行している皇崗口岸行きのバスです。

皇崗口岸は落馬洲駅に程近い場所にあるイミグレーションで、いくつかの駅からバスが運行されています。こちらも同じくハイデッカー車両が使用されており、快適に移動することができます。



また、屯門鐵路站總站の周囲には何か所かの路上バス停が存在し、こちらからも多くのバスが発着しています。

こちらはMTRバスのK51線です。V Cityそばにある德政圍バス停に停車し、青山公路経由で大欖へと運行しています。本数は終日6~12分となっています。


屯門周辺はMTRバスが比較的幅広くカバーしており、屯門公路周辺のエリアまでバスを利用して移動することができます。MTRや軽鐵からの乗り継ぎで運賃無料というのはとてもありがたい制度と言えますね。

また、MTRバスはエアポートエクスプレスのトラベルパスでも利用できますので、屯門エリアでは活用してみるのも楽しそうです。