今回は高速バスの話でもいたしましょう。
桃園と台北の間は今や高速バス激戦区となっています。國光客運の路線を始め、桃園客運が三重客運と台北客運と手を組み2路線、中壢客運も指南客運と手を組み運行、このほかにも桃園客運が単独で走らせている郊外路線があるなど、台北側の終点は異なるものの、台北方面へ向けた路線が非常に多く運行されています。
そんな中、この区間に新たな高速バス路線が2015年8月に運行を開始しました。
中壢客運のターミナル上に大きく掲示されている高速バス路線の宣伝。この上側に出ている9069系統が今回開業した新路線です。
9069系統は桃園を出て中山高速公路を経由して、台北側は行天宮より、MRT南京復興駅、台鐵松山駅、台鐵南港駅を経由して南港展覧館へと至る路線です。
南港展覧館は宜蘭方面への高速バスの経由地にもなっており、今や高速バスの拠点のひとつにもなりつつありますし、MRTの板南線と文湖線の二つの路線に乗り換えることができますので、利便性は非常に高い場所だと思います。また、松山駅から台鐵やMRT松山新店線を利用して各地へ向かう事もできますし、饒河街観光夜市へのアクセスにも大変便利です。
9069系統は指南客運と中壢客運の共同運行となっています。指南客運は当路線用に導入したハイデッカー車両を使用しています。こちらの車両には実際に乗車していますので、後に紹介します。
そして中壢客運は本格的な高速型ハイデッカー車を当路線用に導入しました。4列シート車ではあるようですが、1時間半程度の所要時間には十分すぎる車だと思います。こちらも一度乗ってみたいですね。
開業当初は運賃無料のキャンペーンなども行っていた当路線ですが、私が乗った日は市政府行きなどと比べると乗客数は少なめで、まだまだこれから…といった印象を受けました。
中壢客運のバスターミナルや営業所では当路線に関する掲示を行うなど、積極的にPR活動に努めている様子を伺うことができました。なかなか観光客などは使うような区間ではないかもしれませんが、走る場所も悪くないですし、これから利用者が増えていってほしいと思いますね。
私もこの路線に乗車してきましたので、後に乗車レポートで詳しく紹介していきたいと思います。