日本人が最も触れる台湾のバス | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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日本人が台湾へ訪れた際、降り立つことが多いのが台北桃園国際空港だと思います。

最近は南部の高雄国際空港へも直行便が出ていますし、羽田から台北松山空港を結ぶ便もありますのでこの限りではないのですが、やっぱり台湾の玄関口と言えば桃園空港という方は多いでしょう。


桃園国際空港なのですが、台北の空港と思われがちではありますが、厳密には西隣の桃園県にあるんですよね。というわけで、台北へ出るにはリムジンバスを使うことになります。

来年には桃園空港と台北市内を結ぶMRT(地下鉄)ができるらしいのですが、現状では空港と各地を結ぶ公共交通機関はバスが唯一です。

そういった意味では、桃園国際空港から各地へ向かうバスは、日本人が最も触れることの多い台湾のバスだと思います。




台北市内へ向かう際、日本人に最も利用されるのが國光客運の1819系統だと思います。

桃園国際空港から中山高速公路(国道1号)を通り、台北駅へ向かう最短の路線です。

こちらの路線ですが、1991~92年式くらいのアメリカMCI社の車両が主に使用されています。

ファンの間では「老狗」と言われ、平均12年程度で廃車になる台湾のバスの中では異例の高齢車両です。




空港連絡ということで車内は定員の多い4列シートとなっており、網棚は蓋のあるハットラックタイプを採用しています。トランクルームも広く、スーツケースが沢山積めることも空港連絡に重宝されている理由のようです。

しかし、空調吹き出し口や窓枠など、ガタがきている部分もかなり見受けられました…。


このMCI社のバスですが、今年で引退が決まっているようで、現地のニュースなどで報道されています。

何台か保存される車両もあるようで、それだけ台湾で重要な役割を果たした車両ということですね。




さて、4列の古い車両はどうも…という方には、建明客運のリムジンバスがおすすめ。

空港から台北市内まで、多くの便が3列シート車両で運行されています。

但し、こちらの線は台北駅へは行かず、行天宮やMRT忠孝復興駅を経由して松山空港へ行きますので、台北駅へ行かれる場合は忠孝復興駅で降りて乗り換えることになります。

一方、別路線で桃園空港と台中を結ぶ線もやっていますので、今夜の宿は台中という方は建明客運が大変便利だと思います。




日本の技術を採用した台湾高鐵に一刻も早く乗りたい!という方には統聯客運の高鐵桃園駅行きのバスが便利。20分とかからない所要時間で高鐵駅へ直行できます。

遠回りにはなりますが、高鐵桃園駅から台北駅まで、台湾高鐵にチョイ乗りなんてことも可能。もちろん、台南や高雄方面へ向かうのも便利です。


このほかにも様々なリムジンバスが出ていますので、桃園空港へ降り立ってからの足はバスが頼もしい味方ですね。