入浴の基礎知識
入浴にリラックス効果があることは広く知られていますが、なぜお風呂に入ることがリラックスにつながるのでしょうか。紹介します。

お風呂に入るとリラックスした気持ちになるのにはどのような仕組みがあるのでしょうか。
お風呂に入ることでもたらされるリラックス効果
お風呂に入ると、血流が改善され、温かい血液が全身をめぐり、その結果、体温が上昇します。さらに、上昇した体温を下げるために、人体は発汗をします。人体には自律神経があり、温度調節をすることで、自律神経が正常な状態へ調節されるのです。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は、昼間の活動や興奮といった活発な動きをする際に働く神経です。副交感神経は、夜間の休息やリラックスに働く神経で心臓の動きを落ち着かせるように働く神経です。
お風呂で体温調整をくりかえすことで、この2種の神経を正常化します。その中でも休息に関わる副交感神経が正常化することにより、夜間のリラックス状態の質がよくなります。眠りの質もよくなり、疲労回復やストレス解消にもつながります。
お風呂でできるリラックスマッサージ法
自律神経の調整には体温の調節が必要です。そのためには、全身の血液の循環をよくすることが重要となります。血流は、心臓から位置が遠くなればなるほど悪くなりやすいものです。特に足の末端部は血液が停留しやすいので、お風呂に入りながら下半身をマッサージして血流を促しましょう。
ふくらはぎのマッサージ
足をのばして、両手でしっかりと、ふくらはぎをもみます。しばらくもんだら、今度はふくらはぎを親指で押していきます。それを上中下の3か所ほど行いましょう。もう片方の足も同様に行います。
太もものマッサージ
両手で太ももをつかみ、手で押し込むようにもみこみます。太ももをまんべんなくもみこんだら、もう片方の足も同様にして完了です。
マッサージのほか、足の裏のツボ押しも有効です。土踏まずの中心にあるツボを押すことで血流を改善する作用があります。