太ももダイエット
太ももが細くなる方法としてもっとも簡単に取り組めるのが、日常の歩き方の見直しです。意外にできている人が少ない「正しい歩き方」とは?歩き方と太もも太りの関係と、太もも痩せにつながる正しい姿勢と歩き方をご紹介します。

普段、何げなく行っている「歩く」という動作。実は、その歩き方を見直すだけで脚を細くできる可能性があります。つまり、逆に言えば、クセのある歩き方は太もも太りの原因になるということ。正しい姿勢と歩き方を極め、太もも痩せを目指しましょう。
クセのある歩き方は太もも太りの原因に
歩き方や姿勢は、脚の形や太さに大きな影響を与えます。ヒザを内側に向けて内またで歩く、ヒザを曲げたまま歩く(ハイヒールを履いた時に起こりやすい)、足を引きずって歩く、つま先から着地する…これらはすべて、脚のゆがみと太もも太りを引き起こす原因となります。
特に危険なのが、浮指。浮き指とは、足の親指が地面についていない状態を言います。この状態で、親指を反らせて歩くクセがある方は、太ももが極端に太くなる、いわゆる「洋ナシ太り」になることがほとんどです。それは、親指でふんばる力をお尻や太ももの筋肉が補うことでバランスをとっているためです。
このように、クセのある歩き方により本来かかるべき部分の力が違う部位で補われると、変なところに筋肉がつき、脚は太く見えてしまいます。歩くという行為は日常的に行われている動作なので、影響もかなりのもの。エクササイズや食生活の改善を行っても、歩き方が正しくないばかりに効果が出ないというケースも珍しくありません。
逆に言えば、正しい歩き方ができるようになれば、激しい運動やツラい食事制限をしなくても、太ももを細くできる可能性があるということ。正しい姿勢と歩き方で不必要な筋肉は使わず、本来使うべき筋肉を目覚めさせ、引き締まった美しい脚を手に入れる一助としましょう。
正しい歩き方で歩こう
それでは、正しい歩き方を見ていきましょう。
正しい姿勢の作り方
正しく歩くには、まず正しい姿勢がとれていなければなりません。正しい姿勢としてもっとも大切なのは、要となる「骨盤」が立っていることと、骨盤を正しい位置にキープする手伝いをする「肩甲骨」が寄っていること。具体的には、以下のようにフォームを作りましょう。
・おへその下に力を入れてお腹を凹ませ、骨盤をまっすぐ上へ立てます。
・猫背や前肩にならないよう、肩甲骨を体の中央に寄せ、胸を開いて背筋を伸ばします。
お腹を凹ませすぎてお尻が出たり、逆に胸を張りすぎて反り腰となりお腹が出ることのないよう注意しましょう。横から見たら、凸凹のないまっすぐな状態になっているのが理想です。
正しい歩き方
正しい姿勢が作れたら、次は正しい歩き方を取得しましょう。歩き方のポイントは、以下のとおりです。
・ヒザ裏を伸ばしたまま歩きましょう。一歩踏み出した状態を横から見た時に、脚の形が「人」という字になることをイメージしてください。
・腕は前には振り出さず、後ろに引くだけで歩きましょう。二の腕を後ろに引くことで肩甲骨が動き、背中の大きな筋肉を使えるようになります。
・かかとで地面を押して踏み出し、必ずかかとから着地するようにします。かかと、ボシキュウ、ショウシキュウの順番で着地するようにするとヒザや股関節への負担も軽減され内腿の引き締め効果に繋がり骨盤も開きにくくなります。つま先は、まっすぐ前に向けて歩きましょう。
・「大股で歩幅を広く」を心がけて歩きましょう。
・お腹、お尻、太ももの裏に力を入れたまま、自然な体重移動で歩きましょう。
脚やせに効果的!ウォーキングのすすめ
歩くことで積極的に太ももを細くしたいという方には、ウォーキングがおすすめです。実は、日常の「歩く」と「ウォーキング」は似て非なるもの。ただ歩くことは単なる移動の手段であり、疲れないように歩いてもいいわけです。一方のウォーキングは、運動を目的とするもの。疲れるように歩かなければ意味がありません。
ウォーキングは、上記のような正しい姿勢を保ったまま、大きな筋肉をたくさん動かして歩くと効果的です。小さな歩幅でちょこちょこ歩いても、意味がありません。歩数にこだわらず、腕を大きく後ろに引きながら、全身の筋肉を動かして歩くことを意識しましょう。
正しい方法で歩けば、脚の筋肉をバランスよく使うので筋力がついて足が引き締まります。のみならず、有酸素運動なので脂肪の燃焼にも効果があります。さらに、足の裏に刺激を与えることで血行が良くなり、むくみにくい脚も作れます。
毎日ウォーキングをとり入れることは無理でも、普段の歩き方を見直すことはできます。正しい姿勢による正しい歩き方で、引き締まった美しい脚を目指しましょう。長く続ければこそ効果が出てきますので、習慣化するつもりで取り組んでください。