EPAで炎症体質を改善できるって本当? | h4z3f2のブログ

h4z3f2のブログ

ブログの説明を入力します。

DHA・EPAと脂肪酸の基礎知識

 

炎症とは、有害刺激に対する生体局所の防衛反応であり、それによって、発赤や疼痛、発熱、腫脹をきたします。この炎症にEPAが効果を発揮するといわれていますが、いったいどのようなメカニズムなのでしょうか。詳しく解説します。

 

EPAで炎症が抑制できるとされる理由

炎症とは、有害物質に対する生体局所の防衛反応のこと。身体がウイルスや細菌などに攻撃され、細胞が障害を受けた際に起こります。そして、それらの有害物質を取り除いたり、細胞障害によって産出された壊死物質を片付ける過程を炎症と言います。つまりは、病気や怪我を治そうとする生体の働きとも言えるでしょう。

 

これは一過性の炎症反応で、これによって身体は異物から守られています。しかし、炎症反応が慢性的に起こると、これら一連の反応が自らの組織も攻撃し、さまざまな問題が起きます。

 

炎症をコントロールしているのがエイコサノイドという物質で、エイコサノイドには、炎症を促す悪性エイコサノイドと、抗炎症作用を持つ良性エイコサノイドがあります。そして、EPAには、悪性エイコサノイドのもととなるアラキドン酸の代謝を抑制し、良性エイコサノイドを優位にもっていくという働きがあります。

 

また、EPAやα-リノレン酸はオメガ3系脂肪酸に分類されますが、近年、オメガ3系脂肪酸由来の抗炎症性代謝物の存在が明らかとなり、これらも炎症抑制に関係していることがわかってきました。

EPAの炎症改善によりもたらされる健康効果とは

EPAの炎症を抑える働きによって、以下のような健康効果が期待できることが、研究結果として報告されています。

リウマチの改善

関節リウマチ患者を対象とした研究で、アラキドン酸を90mg 未満とした食事を摂らせたあとに魚油カプセル(体重につき30mg)の摂取を8か月続けた結果、関節の状態で、圧迫や腫れの改善が見られたという報告があり、EPAの長期的な摂取が抗炎症作用を持ち、リウマチにも効果的だとされています。

運動後の筋肉痛の緩和

健康的な男性を対象とした研究で、あるグループには検証30日前よりEPAを324mg、DHAを216mgを毎日摂取させ、その後40分間のベンチステッピング運動を行ったところ、EPAを摂取したグループは摂取しなかったグループに比べ、48時間後の筋肉の痛みが大きく軽減したことがわかりました。

 

また、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧、狭心症、喘息といった慢性疾患や生活習慣病にも悪性エイコサノイドは関わっているとされており、これらの病気にも効果が期待されています。