EPA(イコサペント酸)も治療薬となる「脂質異常症」とは | h4z3f2のブログ

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DHA・EPAの摂取方法

EPA(イコサペント酸)がその治療薬のひとつとされている「脂質異常症」。脂質異常症は、動脈硬化の危険因子のひとつでもあり、命に関わる病気を招く要因にもなります。ここでは、脂質異常症とEPAの働きについて解説します。

 

脂質異常症ってどんな病気?

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が、一定基準よりも多い状態のことで、以前は高脂血症ともいわれていました。

 

脂質異常症の状態になると、血液がドロドロになり、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を起こしやすくなります。脂質異常症自体には自覚症状がないため、気づくのが遅くなり、突然心筋梗塞の発作におそわれる、といったケースも少なくありません。

 

原因の多くは食生活にあり、肉類や乳製品といった動物性脂肪の多い食品や、高カロリーの食品を好む人は特に注意が必要です。

 

また、頻度はそれほど多くありませんが、遺伝的要因による「家族性高コレステロール血症」が原因となる脂質異常症もあり、この場合は動脈硬化への進行が早いため、食生活の見直しだけでなく医師による治療や指導が必要となります。

脂質異常症の治療薬とEPAの働き

脂質異常症の治療薬

脂質異常症の治療の基本は食事療法と運動療法になりますが、これで改善が見られない場合や、すでに動脈硬化が進行してしまっている場合には、薬物療法が行われます。薬物療法で用いられる薬には大きく分けて「悪玉コレステロールを下げる薬」と「中性脂肪を下げる薬」があり、患者さんの状態に合わせて薬が処方されます。

 

「悪玉コレステロールを下げる薬」には、肝臓でのコレステロール合成に重要となる酵素の働きを抑制する「スタチン」、体内のコレステロールを胆汁酸にする作用を促す「レジン」などがあります。

 

「中性脂肪を下げる薬」には、善玉コレステロール値を増加させる「フィブラート系薬剤」や「ニコチン酸誘導体」があり、EPAもこの「中性脂肪を下げる薬」に当てはまります。

 

EPAは、肝臓での超低比重リポたんぱくの合成を抑制し中性脂肪の値を低下させる効果がる一方で、わずかではありますが、善玉コレステロール値を上昇させる効果も持っています。

 

脂質異常症に関する「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では、糖尿病や高血圧を合併しているような高リスクの脂質異常症においてはEPAの投与を考慮する旨が記載されています。