大雪山 裾合平 Daisetsuzan Susoaidaira Hokkaido Japan | 山と花と旅 Japan Alpine Flowersのブログ

山と花と旅 Japan Alpine Flowersのブログ

ブログの説明を入力します。

大雪山 裾合平 中岳温泉 

Daisetsuzan Susoaidaira Hokkaido Japan

 

裾合平 中岳温泉

  

3日め 7月20日 旭岳ロープウェイ姿見駅から裾合平・中岳温泉

3日めの朝5時、温泉につかった。

6時、宿の近くの池周辺を半袖シャツで散策した。

気温は6度。冷気が肌にここちいい。

オオカサモチ、ミヤマキンポウゲ、ノビネチドリが撮影できた。

朝食は7時。宿出発は8時。

旭岳ロープウェイで姿見の駅に行き、鏡池・摺鉢池の近くでストレッチや人員確認。

主催旅行会社クラブツーリズムによる事前の計画は、

姿見駅から裾合平まで、歩程約5キロメートル、約4時間半。

山岳ガイドの意向だろうか、さらに1時間ほど足を伸ばして中岳温泉まで行き、折り返すコースになった。

比較的平坦で切れ目なく高山植物が楽しめる花の細道だった。

大雪山一帯は今日も低気圧の影響下にあった。

雲やガスは多いが、雨は止んでいた。

右に旭岳、前方に北鎮岳や比布岳が、雪渓にいろどられている。

タカネバラ、ミヤマオダマキ、ウサギギクなども咲いている。

今日も雪渓と雪が消えた登山道とを交互に歩いて行く。

10時過ぎ、裾合平に差しかかった。

一面の高山植物である。

チングルマ、キバナシャクナゲ、イソツツジ、ヒメイソツツジ、エゾコザクラ、エゾツガザクラ、アオノツガザクラ、

チシマノキンバイソウ。

花の饗宴だった。

大小の雪渓がたくさん残っている。雪渓や氷が、天然の造形美を形作っていた。

3日間歩いて、まさしく大雪山だった。

例年ならこの雪渓はほとんど融けていて、一面チングルマの白で覆い尽くされているそうだ。

今日はのんびりとしたペース。

休憩にもゆとりがあり、撮影もできた。

10時30分、お花畑をあとにし、裾合平分岐から中岳温泉に向かった。

大小の雪渓を幾つか渡って行く。

「人の踏跡をたどり、登山道を広げないように。」

と山岳ガイドからストレッチのときに話があった。

雪は柔らかくなっていて、ときには膝まで埋まることもあった。

3日間どこでも見られたのが紫色のショウジョウバカマの花だった。

                                                                                  

私には黒ユリの花の色に似て、黒みがかって見えた。

どこか妖しく美しい。

ショウジョウバカマの花は猩々色のはずなのだ。

雪どけの東北各地の山で見たショウショウバカマの花は真紅だった。

大雪山では紫色だった。

内心驚いていたら、山岳ガイドが指さす斜面に2株くらい、白い花のショウジョウバカマが咲いていた。

木道から10メートルくらい先に咲いていた。

写るだろうか。

心の中で高鳴りを感じながら撮影した。

沢の音が聞こえてきた。

硫黄の匂いが立ちこめる。

大雪の山の奥。渓流の温泉や湯だまりで、一行は足湯を楽しんだ。

建造物など人が作ったものは無い。

大自然の中の秘湯。

雪渓の近くにエゾノリュウキンカが咲いていた。

                                                                      中岳温泉で宿で受け取った昼食を食べた。

姿見駅に戻り、旭岳ロープウェイ山麓駅からバスに乗った。

帰路立派な温泉施設で日帰り入浴をした。

ここで40余年ぶりに、小中学校の同級生夫妻に出会った。

同じく大雪山登山の帰路で、これから旭川空港に向かうとのことだった。

賀状のやりとりは続けていた友だった。

旭川空港を20時25分に離陸した。

羽田空港に22時5分に無事ランディング。

光まばゆい首都高速を走行し、

深夜11時50分、自宅に戻った。満ち足りた3日間だった。

 

 

上をクリックしてください。高山植物や登山の画像が満載です。

 Please click above. It’s full of images of alpine plants and mountaineering.