戦隊敵組織考察⑦ インフェルシア・シャドーライン編 | 必殺の0.1秒

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陽屠(ハルト)と申します。
特撮に関連する話題、特撮感想を中心とし、
その他諸々、日常についてなどを発信できたらと思います。

スーパー戦隊シリーズの「悪の組織」についての考察記事第7弾。

 

前回の記事は↓になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回取り上げる組織は、

「地底からの侵略者」である

地底冥府インフェルシア・シャドーライン。

この2組織の紹介になります。

 

※私が全話視聴したバトルフィーバーJ~烈車戦隊トッキュウジャーに登場した組織を

対象にしています。

※あくまで自分の主観による考察になります。少々辛口コメントもありますが、

作品を咎める意図は全くなく、敵組織の評価=作品評価という訳ではありません。

その辺りをご了承のほどお願いいたします。

 

〈地底冥府インフェルシア〉

(魔法戦隊マジレンジャー)

絶対的実力主義の元で切磋琢磨している地底冥府インフェルシア。

どうも前回の3組織のせいで地下組織は強い印象がなかったのですが、

インフェルシアは文句なしの強豪です。

今回は第一陣・第二陣・第三陣と体制ごとに分けて書いていきたいと思います。

 

第一陣のブランケン体制は良くも悪くも普通です。

冥獣は妙に人喰い多いので怖い。

(この年代にしてはやたらと殺人描写多くないですか?)

その冥獣ですが、正直戦闘力はそれほどでもなく、知性も低いので、

一般怪人の中でも下から数えた方が早いと思います。

指揮官のブランケンは叩き上げの幹部ということもあり、戦闘能力は非常に高いです。

しかし作戦立案能力に関しては、あまり優秀とは言い難く、参謀格がいないことが痛手。

ただ第一陣は小手調べ、最初から強すぎても困るのでこれくらいが丁度いいですかね。

 

第二陣のメーミィ体制からはぐっと強力になります。

微妙だった冥獣に比べ、冥獣人は知性も高く、戦闘能力も格段にアップしています。

特に四底王は幹部とも遜色ない力の持ち主で、マジレンジャーも苦戦を強いられました。

(余談ですけど、冥獣人の肩書ってなんか聖闘士星矢の聖闘士っぽいですよね)

指揮官のメーミィは戦闘力も高いうえ、いやらしい気質で巧妙な作戦を立てやりにくい。

ヒカル先生の追加とレジェンドマジレンジャーという強化イベントがあったため、

何とか対抗することができ、この時点で結構な強敵であると言えるでしょう。

しかし、本当のインフェルシアの恐ろしさはここから始まります。

 

第三陣、冥府神達が登場してからは本当大変なことになります。

冥府神は基本、「戒律」といういわゆるハンディを負った状態で戦いに赴きます。

ある意味手加減してくれているのですが、それでもマジレンジャーは毎回大苦戦。

つい最近、最強ロボとして登場したばかりの

マジレジェンドも負け戦ばかり。

十体もいる上に、全員が並の作品のラスボスクラスの戦闘力は反則です。

ただ実質的リーダーのダゴン様が横暴な上、冥府神どうしのチームワークも皆無なんで、

組織力という観点では見るとかなりレベル低いです。

それでも個々の戦力だけで地球を滅ぼせる奴らばかりなので、脅威度は特に変わらず。

その頂点に立っている絶対神ン・マもチート能力持ち。流石インフェルシアの頂点です。

と、言うことでインフェルシアは地底組織では間違いなく№1の実力、

そして戦隊全体を見てもかなりの強豪であることは間違いないです。

 

 

〈シャドーライン〉

(烈車戦隊トッキュウジャー)

地底組織で最後に紹介するのはシャドーライン。この記事で取り上げる敵組織では、

年代順に言うと最後です。

(シャドーラインって地底組織ですよね?結構カテゴリ分け難しいな……)

シャドーラインの優秀な点は、地道かつ確実に侵略行動を進めているところにあります。

侵略の方法がとても静かで、誰にも気付かれないまま、徐々に侵略範囲を広げていきました。

戦隊の敵組織の中ではかなり珍しいですねこういうタイプ。静かなのも怖いです。

 

あと厄介なのはシャドータウン。侵略活動の最終形であり、敵対する相手に対しても

難攻不落の拠点と化してしまうというのは上手いですよね。

一度シャドータウンにされてしまうと奪還は難しく、攻めきれずにいると、

更にシャドータウンの数が増えていくという悪循環。管理人もやり手が多いですしね。

 

そんなシャドーラインの問題は支配者である闇の皇帝ゼット。

ゼットはどこぞの暴魔大帝様と違い、戦闘力は非常に高く、頭が悪いわけでもありません。

ただ、ゼットは組織のトップとしてはあまり優秀な首領であるとは言えません。

前述のように能力自体は高いのですが、彼の興味は「キラキラ」にばかり向いていて、

部下達が彼の行動に振り回されている形になってしまっているのが問題。

当然の如く、部下の統制も取る気は全くないため、結果幹部クラスは個々の裁量で、

それぞれ勝手に動くことになってしまいました。

 

幹部ではネロ男爵・モルグ侯爵は忠臣ですが、本人に振り回されっぱなし。

ノア夫人は自分の野望にしか興味関心なく、娘のグリッタ嬢は単なる道具にしている。

シュバルツに関しては、そもそもシャドーラインの特性と本人の性格合ってなさすぎ。

幹部陣の能力自体は悪くはないのですが、

ここまで方向性が違うとどうにもなりません。

まあ、内紛自体はゼット自身で処理できてはいたし、パワーアップも出来たと考えると、

プラマイゼロくらいにはなるのかな。

その他構成員に関してですが、シャドー怪人は陰湿ですが正直あんまり強くないかな。

 

個々の能力はメンバー全員高く、侵略活動もかなりうまく進んでいた方だと思うのですが、

やはりトップと幹部クラスの向いている方向がバラバラだと、

組織としてはうまくいきませんね。

と言う訳で、ポテンシャルを生かし切れていなかった印象のシャドーラインでした。

 

今回で地底組織の紹介は終了となります。

次回からは、「地球発祥、かつ人間とは異なる種族の組織」の紹介に移りたいと思います。