スーパー戦隊シリーズの「悪の組織」についての考察記事第六弾。
前回の記事は↓になります。
今回取り上げる組織は、
「地底からの侵略者」である
有尾人一族ジャシンカ帝国・地底帝国チューブ・暴魔百族です。
計３組織の紹介になります。全て８０年代の敵組織です。
地底編は私の好きな首領のトップ1・2が書けるので楽しかったです。
※私が全話視聴したバトルフィーバーJ～烈車戦隊トッキュウジャーに登場した組織を
対象にしています。
※あくまで自分の主観による考察になります。少々辛口コメントもありますが、
作品を咎める意図は全くなく、敵組織の評価＝作品評価という訳ではありません。
その辺りをご了承のほどお願いいたします。
〈有尾人一族ジャシンカ帝国〉
（科学戦隊ダイナマン）
スーパー戦隊シリーズにて初の地底組織のジャシンカ帝国。
初の地底組織から辛口になりますが、ここも結構酷い組織。理由は大きく分けて3つ。
① 皇族のアトン・メギド・キメラが全員そこそこ無能。
（しかもあんまり強くない）
序盤は基本、息子であるメギドに指揮を任せていたのですがこのメギドが微妙。
前回紹介したワルズもそうですけど、アトン的には息子可愛いで任せていたのでしょう。
ただやっぱり能力で見てあげないと組織の存続が危うくなるよな。
悪の首領らしくない、寛容さが悪い方向に出てしまったのかもしれません。
ただ本人もゼノビアの奸計を見破れず、息子を追放した挙句に下剋上を果たされる。
この辺りはアトンの責任です。トップがその辺りしっかりしていないといけません。
メギド・キメラもてんで駄目です。これは本編見た方なら分かると思いますが。
とは言ってもメギド、ダークナイト時は強いし頭も切れるので、ちゃんと成長はしています。
ただ最終決戦での弱さは擁護できません……
(個人的に戦隊ラスボス最弱だと思っています）
全体的に戦闘力・知力ともジャシンカ皇族はなんか微妙な印象があります。
② カー将軍にほぼ全部の業務を任せてしまっている
そんな微妙なジャシンカ帝国ですが、構成員に一人だけ超有能がいます。
それがジャシンカの軍神にして偉大なる科学者、カー将軍です。
カー将軍はとにかくやることが多い。ざっと思いつくだけでもこれだけあります。
作戦立案・実行・指揮・戦闘・怪人製造・メギドの教育係・後半の巨大化担当……
マジでカー将軍だけこんなやること多いの？
普通の組織だったら３人くらいでやるところを1人でやっています。ブラック企業です。
カー将軍がいないとジャシンカはどうにもなりません。
本編でもカー将軍の死＝ジャシンカの敗北みたいなものでしたし。
③ ゼノビアとか言う奸臣をとっとと処刑していない
まあこれが一番ダメ。
結果として組織崩壊の要因ほぼ全てコイツですからね。最期は自業自得。
ただこれもゼノビアが悪いとはいえ、ちゃんと始末しておけばよかっただけの話なので、
最終責任はやっぱり帝王アトンになるんですけどね。
色々問題点出てきましたね。取り敢えず、カー将軍に休みをあげてください。
ただカー将軍がいないとどうにもならないんだよなここ……
初めから酷い評価になってしまいましたが、
残念ながら地底組織にはもっと酷いところがあるんですよ。
〈地底帝国チューブ〉
（光戦隊マスクマン）
という訳でもっと酷いところです。
スーパー戦隊シリーズ稀代のクレイジー首領、
地帝王ゼーバ様の治める地底帝国チューブです。
（私が戦隊敵組織の首領で2番目に好きなのがゼーバ様です）
ジャシンカと同じ地底帝国ですが、あちらのように世襲制ではなく、
元あった王家を滅ぼして建国しています。ゼーバ様は下剋上で成り上がった独裁者ですね。
で、ここは本当酷い組織です。理由？
トップの頭がおかしいから
次に紹介する暴魔大帝ラゴーン様と並ぶ８０年代クソ首領の一角です。
「頭がおかしい」って、具体的にどの辺？って疑問に対しての答えは、
「首領が自分の組織を存続させる気が更々ない」
という部分です。中々いなくないですかこんなトップ。
まずイガム王家を復興させる気はまったくなく、ただイガム王子をこき使っているだけ。
バルーガ族に関しても特にどうこうするとか対策しているつもりはなさそう。
そもそも、最終的に自分が残ればいいので組織なんて壊滅しても屁でもない。
組織作りがてんでダメダメな組織と違い、そもそもきちんとした組織運営を、
意図的にする気がない。別に滅んでもかまわないというヤケクソ具合。
というか地底の崩壊、地底人を苦しめることもゼーバ様の目的の一つですよね。
（地上人も地底人たちもまとめて不幸になってくたばれ！って感じですよね）
もう滅茶苦茶だよこの人。
オヨブーもこいつの何が良いんだろ。いやに忠誠心厚かったけど。
アナグマスはどう思っていたのだろうか。
頭良いので、ゼーバ様の正体も目的も察しついていたんじゃないないかなぁ。
そういう首領のせいか、妙に組織の雰囲気がギスギスしていて、感じ悪い組織です。
後はまあ、幹部も地帝獣もあんまり強くない……(あくまで主観ですが)
ゼーバ様も弱くはないんですが、暗黒粒子破られた後の戦闘があっさりすぎて。
まあ末路に関しては嫌がらせ優先して、イガム王家の血を絶やしておかなかった
ゼーバ様が悪い。
という訳で地底帝国チューブも戦隊敵組織最弱候補の一つです。
この文章から、
ゼーバ様の頭のおかしさが、
皆さんにも伝わってくれたらなと思います。
〈暴魔百族〉
（高速戦隊ターボレンジャー）
全国108万人の暴魔獣の皆さま、
大変長らくお待たせしました！！
スーパー戦隊シリーズ屈指の無能首領筆頭格、
暴魔大帝ラゴーン様率いる暴魔百族です。
ブラックマグマは致命的人材不足、ボーゾックは超絶馬鹿、チューブは首領が頭おかしい、
今まで紹介した最弱候補組織も色々な最弱要因がありましたが、ここは単純に、
トップがとてつもない無能。
ゼーバ様みたいな考えではないのですが、首領が組織の崩壊要因の殆どになっています。
例を挙げると、
・忠義に厚い初期幹部をさっさと切ってしまう
特にレーダは痛かった。ジンバ、ジャーミンも正直そんなに悪くはないし。
そして何故かアホのズルテンだけは残しておいた。意味不明です。
・こともあろうに反骨精神の塊の
流れ暴魔コンビを組織に迎え入れてしまう
これもダメダメ。初期3幹部を切ってまで入れる必要あるか？
そんなことしているから結局謀殺されますが。
・シリーズ全体通しても、
裏切る一般怪人が多すぎる
これもラゴーン様のパワハラ気質のせいですね。
愛を知らない悲しい暴魔。
・何故かネオ化すると前回効かなかった
スーパーミラージュビームで死ぬ
正直、等身大戦では言うほど悪くはないです。ただ巨大化後のあれは凄い。
凄すぎてもはや芸術的。
基本ラゴーン様短気で沸点低くて短絡的なので、組織を収めるのに向いてないんですよ。
謀殺後、復活して首領の座に返り咲いたことだけくらいじゃないでしょうか良いところ。
まあ、暴魔百族の弱さはラゴーン様だけの問題ばっかりという訳ではなく、
・暴魔獣の封印が散らばり過ぎていて
どうしても後手後手に回ってしまう。
・そもそも過去敗北経験がある組織で、
構成員の戦闘力がさほどでもない。
・なによりターボレンジャー
（というかレッドターボ＝力）が強すぎる。
・極めつけに、
「肝心要の大封印が変なので蓋されてる」
と、色々恵まれなさ過ぎて可哀想になってきます。
ただ、作戦は意味不明ながらも陰湿で気分の悪くなる作戦が多かったりし、
一般市民に与えた恐怖という点で評価するなら戦隊トップクラスではないかと思います。
（ラゴーン様に関しては以前記事書いたので参考までにどうぞ。）
と、いうわけで暴魔百族も最弱組織候補です。
あー、やっぱりラゴーン様の事書くのは楽しいな。
ボロクソに貶しましたが、一番好きな首領はラゴーン様なので。
今回は地底組織第一弾でした。次回は地底組織第二弾となります。