スーパー戦隊シリーズの「悪の組織」についての考察記事第三弾。
前回の記事は↓になります。
今回取り上げる組織は、
「宇宙からの侵略者」である
大星団ゴズマ・改造実験帝国メス・銀帝軍ゾーン
の3組織です。ゴズマ・ゾーンは銀河をまたにかけ支配する大組織、
メスは小規模ながらも宇宙各地で猛威を振るっている組織ですね。
※私が全話視聴したバトルフィーバーJ~烈車戦隊トッキュウジャーに登場した組織を
対象にしています。
※あくまで自分の主観による考察になります。少々辛口コメントもありますが、
作品を咎める意図は全くなく、敵組織の評価=作品評価という訳ではありません。
その辺りをご了承のほどお願いいたします。
<大星団ゴズマ>
(電撃戦隊チェンジマン)
「戦隊の強豪組織といえば?」という話題だと、真っ先に出てくるのがこの大星団ゴズマ。
私の知っている限りですが、日本特撮の敵組織の中でも屈指の軍事力じゃないかなぁと。
(戦隊以外だとフーマ?アニメはあんまり詳しくないですけどバッフ・クランとか?)
まず、作中に登場したゴズマメンバーはあくまで「地球方面軍」なので、
ゴズマの中での1部隊でしかないんですよね。
描写がないので確証はないですが、もしかするとギルーク・アハメスレベルの指揮官が、
まだまだ大量に存在しているかも……と考えると鳥肌が立ちますね。
もしゴズマ全軍で侵攻されたら、流石のチェンジマンでも勝ち目はなかったでしょう。
戦いが長期化していればそうなってしまったかもと考えると、そうなる前に
首領である星王バズーを仕留められたのは幸運でしたね。
また「ゴズマ地球方面軍」だけでも、強豪組織の部類に入るんじゃないでしょうか。
ギルーク・アハメス両名ともに指揮官は優秀。毎度チェンジマンを苦戦させていました。
二名とも素で結構強いのにもかかわらず、パワーアップイベントも控えていますしね。
前線で戦う副官、ブーバ・シーマ2名も腕は立ちますし、現場指揮官としても問題なし。
正直、かなり強い!という感じではないのですが、戦力的に力不足、って感じでもないし。
尖兵の宇宙獣士たちも、まあこれもピンキリですけど厄介な奴が多かった印象。
ヒドラー兵は……見た目が気持ち悪い。これは強さと関係ないけど。
とにかく量は文句なしですし、かといって質も悪いわけではないとかなり優秀な組織です。
問題点は、
星王バズーがカリスマで組織を収めているわけではなく、
恐怖で押さえつけているだけで不満が出やすく、
また大きい組織ゆえに全体を把握しきれていない部分ですかね。
作中でも、下っ端の航海士ゲーターの離反(しかもかなり個人的な理由)
から崩壊が始まってしまいましたしね。
組織全体からすると小さなほころびでしたが、
そんな些細なことから滅びるのもまた大組織の宿命なのかもですね。
<改造実験帝国メス>
(超新星フラッシュマン)
宇宙各地でバイオテロ起こしまくりの残虐非道な組織であるメス。
エイリアンハンターとも提携し、現地生物の誘拐・改造なども行っているため、
被害にあった星は相当数に及ぶでしょう。支配や征服を考えておらず、
無軌道に星を滅茶苦茶にしていくのはかなりタチ悪いです。
ここはナンバー2の大博士リー・ケフレンの能力に支えられている組織ですね。
幹部クラスのレー・ワンダ、レー・ネフェル、レー・ガルスはすべてケフレン製。
戦闘能力は申し分なく、強化形態も非常に強力でした。時間停止はずるいよ。
(ガルス君は喋れなかったり早期退場したりと扱い悪いですが)
獣戦士はそんなにパッとしない印象ですけど(こいつらも一切喋らんしな)
デウス獣戦士に関してはあれ、幹部怪人みたいなものでちょっと普通の強化怪人とは
趣が異なりますよね。数量限定っぽいし。
準幹部のウルク・キルト、巨大化要因のクラーゲンにしても本当に全部ケフレン製。
(ラスボスもデウス様使用のケフレン製)
メスも一人の人材に対する依存度高いですよね。
フラッシュマンは終盤、「反フラッシュ現象」にかなり苦しめられていたので、
そこで上手くすれば勝てたんでしょうけど、
(敵以外の要因であそこまでピンチになるのは珍しいですよね)
こっちはこっちでケフレンと雇われのサー・カウラーの小競り合いで自滅。
カウラー、強いし頭は切れるし、自分が組織のトップだし野心も強いと、
正直雇うにはリスクありますよね。よく終盤までは折り合いつけてやっていけたな……
あと内紛においてはラー・デウス様完全にとばっちり。
ただ彼も彼で結構問題があって、結局「最後まで置物」感が半端ないです。
自分が最強の生命体になれればヨシ!スタイルなので自己中なのは別にいいんですが、
基本的に組織運営から何からケフレンに任せっきりで、あんまり組織に興味なかったのが、
あの末路につながったんじゃないかなぁと思います。
見た目は結構格好良くて(メス全体に言えることですが)、ボスの威厳あるんですけどねぇ。
<銀帝軍ゾーン>
(地球戦隊ファイブマン)
続いては、『戦隊最強のラスボス』ではいまだに名前が挙がる、
銀河超獣バルガイヤーを要する銀帝軍ゾーンです。
ここも支配勢力がかなり大きい組織ですね。過去999の星を滅ぼした実績も凄いです。
ただこちらはゴズマとは違い、本隊が攻めてきていますね。分隊もあるのか分かりませんが。
侵略した惑星は滅ぼすこともあれば、支配下に置くこともあるようで、
この辺りはメドー様(というかバルガイヤー)の匙加減なのかなぁと思います。
ゾーンも幹部クラスが優秀ですよね。特に初代艦長・シュバリエが出てきてからは、
ファイブマンがピンチになることかなり多かったですね。
一般怪人の銀河闘士・合身銀河闘士の厄介さもあり、毎回苦戦を強いられていました。
(合身銀河闘士って、強化怪人の中でも戦闘力アベレージ上位な印象があります)
ギャグキャラみたいに扱われてますが、ガロア艦長だって結構優秀ですよね。
ビッグガロアンとかいうインチキ兵器あっての戦果ですが、それでも凄い。
便所掃除頑張った甲斐があったね!
ただそれだけにあの最後はひどすぎる……😓
ビリオン・ドルドラも特に優秀って感じでもないですけど、ダメダメではないですしね。
ドンゴロス?……あいつはいいや。
そして黒幕・銀河超獣バルガイヤーの絶望的な戦闘力。
これに関しては、ファイブマン視聴者の方には説明不要かなぁとは思います。
(未視聴の方へ:ファイブマン最強ロボ完封・大破という戦果があります)
組織をまとめるセンスもありますしね。
自分が表に出ず、綺麗な女性の映像使った方がいいってのはよく分かってる。
ただバルガイヤー、
あの図体で人間型のメドーに惚れてストーカーしてましたけど、
もし仮に受け入れてもらったとして、その後はどうする
つもりだったのでしょうか?
しかし書いていて思ったけど、本当ファイブマンよく勝てたなぁ。
そんなに大きな組織でもないし(家族経営だしね)、
なんか超能力的なものないしね。
星川博士の科学力がすごいことの証明にはなりますけどね。
と、今回はここまで。
次回は90年代後半の宇宙発祥組織についてです。