母国語が日本語ではない患者家族について問い合わせをいただきました。
何ができるかを調べたのでまとめておきます。
伝聞なものをさらにぼやかして紹介します。
患者は母語が日本語らしいけれど、
患者のパートナーは日本語が母語ではなく、得意ではない方とのことです。
患者は病気の状態は詳しくわかりませんが、
心臓の手術が必要と説明された、とのことでした。
相談はその友人から、本人の許可を得ての共有でした。
「心配のない手術なのか。」ということ、説明がわからなかったのだろうと、検査結果も合わせて、何か分かることがないかとの相談でした。
めちゃ不安だったのだと想像します💦
検査結果はさておき、
その紙に書いている病院名をみると、海外の医療支援や災害支援とかもしている病院。
その病院のサイトをみると、その方が母語としている「通訳者が24時間対応」していますとの記載ありました。
よかったと同時に
もやもや・・・
患者家族が少し日本語を話せたから、病院側はいらないと判断したのだろうか。
患者家族も、分からないとはいいだせなかったかもしれない。
急なことで、そもそもその場を乗り切るのに精いっぱいだったのだろうか。
病院側には、積極的に確認するって姿勢を持ってもらえたらいいなっと思いました。
そして、
患者側にも 「わからない」っていいんだよってことを知っててほしいな、とも思いました。
日本語が母語だとしても、
もちろん言っていいんですよ💡
医療者も、ちゃんと伝えたいとおもっています。
自戒を込めて言うと、
患者側がわからないのは、
医療者の説明の仕方がうまくないってこと。
なので、「わからないを伝えてもいい」
そのことも相談者を通して伝えてもらいました。
さて、同様の場合に できることをまとめてみます。
1) まずは患者や相談を受けた人として、
病院での説明がわからない(難しい)ので、通訳できるひとがいないかを聞いてみる。
病院のホームページを見てみるのもひとつです。記載があれば、ここをみたけれど、使えないか、と聞いてみてください。
もし書いていなくても聞いてみると
職員の中に話せるひとがいるかもしれません
ここからは医療機関側が使えるツールも紹介します。
もし皆さんの身近な方で相談を受けた立場なら、こんなのがあると医療機関の人にご紹介ください
2)AMDA 国際医療情報センター
https://www.amdamedicalcenter.com/amdainterpreter
日本語より英語を話せる人なら、こちら無料で対応してくれています。
3)無料のアプリ VoiceTra
https://play.google.com/store/apps/details...
受診する本人や付き添う人が、インストールしておいてもよいです。
4)mediphone
https://www.mediphone.jp/wp/archives/177
医師会の医師賠償責任保険に入っている医師ならば、無料で使えます。
5) 医療×「やさしい日本語」
母語で話す人を探すのが難しい時も、日本で生活をしている人に対しては、「やさしい日本語」で話すことによって、理解しやすくなります。
多言語ツールなどもあるので、受診する医療機関でこれを使って、というような提案をしてみるのもよいかもしれません。
ざっとどこでも使えそうなものを紹介しました。
他にもご存じの方がおられたら、ぜひ教えてください。
身内や相談する相手も少ないと思われる母語ではない国での親しい家族の入院。
さらには、命に関わるかもしれない状況となったときに、少しでも不安が少なく、安心して医療機関で過ごしてほしいなと思います。
医療機関で働くみなさん、
一緒にできることからやりましょう
ぢゃ