ゴールデンウイークも終わりましたが、

昨日まで、新横浜に出張していました。

関東は、ちょっと肌寒かったです。

 

今回は、新入社員4割が転職検討、引き留めに企業が対策についての紹介です。

 

日経新聞によると、

 

新入社員の定着にはそれぞれの悩みや感じるギャップに丁寧に対処していくことが欠かせない。

新卒や入社数年の若手社員の早期退職が目立っている。

新入社員の4割以上が転職を検討しているという調査もある。深刻な人手不足が続く中、有望な人材をつなぎ留められなければ企業経営は揺らぎかねない。

企業は入社後に若手をきめ細かくフォローする体制を整え、抱える悩みや感じるギャップに対処する必要に迫られている。

 

2022年春にフィットネス関連企業に新卒入社した男性(25)は、同年秋ごろに転職を考え始め、23年6月に人材紹介会社に転職した。

前職は成果報酬制で、業務時間が長いにもかかわらず残業代が出なかった。「プライベートの時間が楽しめなくなり、給料にも夢を感じることができなかった」と振り返る。

 

就活情報サイトを運営するキャリタス(旧ディスコ、東京・文京)が2月に実施した23年春入社の社会人を対象に実施した調査では、43%が転職活動中もしくは転職を検討していた。

 

入社の前後で業務内容や社風への印象、キャリアパスへの考え方にギャップが生まれ「思い描いていた働き方と違う」と感じる若手も少なくない。

予期せぬ残業が続くなど、働き方に疑念が生じるケースもある。

 

転職ニーズの高まりは転職サービスへの登録数にも表れる。

パーソルホールディングス傘下のパーソルキャリア(東京・千代田)によると、転職サービス「doda(デューダ)」に4月に登録した新社会人の数が23年に過去最多を更新した(実数は非公開)。

 

調査を始めた11年と比べて約30倍になり、登録者全体の伸び率と比べても、新社会人の伸びが顕著だった。

 

実際に転職に踏み切った若手も多い。

リクルートマネジメントソリューションズ(同・港)の23年調査では、正社員として勤務する入社1〜3年目の17.5%が自己都合退職を経験した。

 

若手社員を対象に会社を辞めたいと思った理由を複数回答で尋ねたところ、上位に「仕事にやりがい・意義を感じない」(27%)、「自分のやりたい仕事ができない」(約13%)が入った。

 

 

 

社員側の転職への抵抗感が薄れる中、新たなビジネスが注目を集めている。

その一つが、業者や弁護士法人が本人に代わって、勤務先に対し面倒な退職に関する一切の手続きを代行する「退職代行サービス」だ。

 

弁護士法人みやび(同)所長の佐藤秀樹弁護士は「相談件数は2〜3年前と比べ2倍程度に増えている」と話す。特に、入社直後の社員からの相談の増加が目立ち、中には入社する前に内定辞退の代行を依頼してくる学生もいるという。

 

人手不足が続く中で苦労して採用し、コストをかけて育成してきた若手が早期に辞めてしまうのは企業にとって損失だ。

戦力として定着するよう若手社員を丁寧にフォローしようとする動きが広がる。

 

電子部品大手のアルプスアルパインはエンジニア向けの相談窓口を宮城県と福島県にある2つの開発拠点で試験的に設置した。

「Kプロ(駆け込み寺プロジェクト)」と名付け、40年近く働くベテランエンジニアが対面やメール、電話で社員の相談に乗る。

 

同社によれば、若手エンジニアからは「上司があまりにも忙しそうで、相談するのに気が引ける」といった声が聞かれるという。早期に相談に乗れる環境の構築を目指し、今後は国内の別拠点にも取り組みを広げることも検討する。

 

三菱ケミカルグループは23年卒の採用活動から内定を出した学生に対し、内定時点で職種や配属先、勤務地を伝える。

内定者が自身の仕事を理解した上で入社することで、早期離職や内定後の辞退を防ぐ。

 

さらに内定式の際に入社動機を改めて書かせる研修も実施した。

内定者自身に「なぜこの会社に入社を決めたのか」を再認識させ、会社への帰属意識を高めてもらう。

 

社員のメンタルを把握して早めの対策をとろうと考える企業も多い。

人材サービスのエン・ジャパンが開発した、社員の心の状態を可視化する「離職防止ツール」は約8900社が導入する。

 

スマホなどを通じ社員が月に一度アンケートに答えると、アルゴリズムが社員のメンタルの状況を「晴れ・曇り・雨」で判定する仕組みで、その結果を人事担当者に共有する。

状況が芳しくない社員を集中的にケアすることで、ある企業では離職率が13.6%から5.3%に低下した例もあるという。

 

 

企業が取るべき対策についてリクルートマネジメントソリューションズの研究員、武石美有紀氏は「若手社員には現在の業務から一旦離れてもらい、社内の対話や交流で新しい出会いを見つけてもらうのも一手だ」と訴える。

 

離職を検討する社員にはやりたいことをはっきりと持つ人もいるが、「マッチしない」と現在の環境にばかり目が行き、思考が内向きになっている例もある。

武石氏は「小さな成功を見える化して『現場の役に立ちたい』と焦る若手に対し、成功や成長を実感させる対策を取ることも効果的だ」とも指摘する。

 

以上です。

 

現在、実際に中途採用活動していると、

とりあえず、転職サイトの登録している若手社員が多いことを実感しています。