5月に入りました。

ゴールデンウイークも後半になりましたが、

日頃やれない仕事や家のことをやっています。

 

今回は、メガバンク中途採用5割に迫る、24年度の三菱UFJは6割についての紹介です。

 

日経新聞によると、

 

 

3メガバンクの2024年度の採用計画が出そろった。

三菱UFJ銀行は中途で23年度比7割増の600人を採用し、新卒を初めて上回る見通しだ。

3メガ銀全体で中途比率は45%と5割に迫る。

デジタル化や富裕層向けビジネスの重みが増すなか、新卒一括採用で様々な部署を経験させて人材を育成してきた従来の手法が転機を迎えている。

 

三菱UFJ銀行は24年度に中途600人、新卒400人を採用する計画で、中途の数がはじめて新卒を上回る見通しだ。

23年度は中途347人、新卒354人だった。

システムやデジタル関連などに重点を置き採用する。

25年3月期から新しい中期経営計画が始まったのを見据えて人材を手厚くする。

面接回数の削減などで採用の裾野拡大を急ぐ。

 

三井住友銀行の中途採用は過去最高だった23年度と同水準の200人となる見通し。

持ち株会社や銀行などのグループ各社で従業員を一括採用するみずほフィナンシャルグループ(FG)は、23年度実績比では減少するが22年度比では2割以上多い400人を採用する。

 

24年度の3メガ銀の中途採用は1200人に達する見通し。

中途、新卒を合算した3メガ銀の採用数は2650人となり、中途比率は45%と5割に迫る勢いだ。

 

これまでは3メガ銀の中途採用の割合は18年度で5%にとどまるなど、新卒一括採用を優先する色が濃かった。

日本経済新聞社の採用計画調査では同じ時期に主要企業は20〜30%程度で推移しており、24年度は4割に達した。

3メガ銀の中途採用の割合は新型コロナウイルス禍を経て主要企業とほぼ同水準に追いついたことになる。

17年度以前も各行中途は数十人規模といい、全体の割合からみてわずかだった。

24年度の中途比率45%は過去最高とみられる。

 

3メガ銀が中途採用を強化するのはデジタル技術の活用やウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)、プロジェクトファイナンスなど広い分野で即戦力の人材を採用する必要が高まっているためだ。

外部で知見を得た人材を採用しなければ事業強化で異業種も含めた競争におくれをとりかねない危機感がある。

 

 

 

みずほFGは専門職に絞った中途採用に限らず、異業種を経験して間もない人材を対象にした第二新卒の採用を始めた。

リテール(個人向け営業)や大企業、IT(情報技術)をはじめ必要な人材を採用するための事業部門が主導した形での採用も始めている。従来は人事部門が採用を主導していた。

 

新卒でも専門性への志向が強い人材を採ろうとする動きが目立つ。

三井住友銀はデジタルやIT分野で採用する人材を3倍程度に増やす。

「IT・デジタルコース」と位置づけ、採用数はこれまで15人程度だった。

採用の割合がIT・デジタル分野で1割程度まで高まることになる。

 

3メガ銀の新卒採用はマイナス金利環境のもとで効率化を進め、減少傾向が続いてきた。

直近のピークだった15年度は3メガ銀合計で新卒を5000人超採用していたが、一時1000人強にまで減少。

近年は「金利ある世界」も見据えて採用を強化したものの、24年度計画で5%減の1450人と頭打ちの色が強くなっている。

 

雇用市場の流動化で転職が活発になっているのもあり、異業種や同じ大手行の中で転職する動きも珍しくなくなっている。

各行にとって即戦力人材の確保は喫緊の課題となりつつある。

JPモルガン・チェースが年1兆円規模をデジタルに投資するなど、特にデジタル人材の確保で投資を進める国外の大手行に劣後できない事情もある。

 

メガ銀では採用戦略の巧拙が競争力に影響するという危機感が強まる。

採用市場ではコンサルタントや大手商社が高給を武器に新卒や中途の人材をひきつけ、人材会社経由の採用では年収の3割程度とされる紹介料の負担も重くなる。

3メガ銀は従業員の紹介やアルムナイ(卒業生)の採用を強化して人材の確保を進める方針だ。

 

以上です。

 

少子高齢化により、新卒採用に頼っていた日本の求人も、変わってきています。

中途採用の比率がこれからもより高まります。

企業の魅力を高める必要があります。