4月に入りました。

先週は、久しぶりに、横浜へ出張してきました。

 

今回は、新人定着に配属ガチャ対策についての紹介です。

 

日経新聞によると、

 

新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから初めての新年度スタートとなった1日、主要企業が入社式を開き新人を歓迎した。

キユーピーは農作業体験で積極的に社内交流を促すほか、日本製紙は特定の新入社員を海外勤務の候補者と確約して育成する。

慢性的な人手不足が続く中、新人世代の配属や育成のあり方を見直して定着につなげたい考えだ。

 

キユーピーは1日、埼玉県深谷市で運営する農業体験施設で、農作業や料理の体験を取り入れた入社式を初めて開いた。

高宮満社長は新入社員46人に「働くとは生まれてきた証しを残すこと。自己実現を全力で応援する」と激励。

作業服姿で畑でレタスを収穫したほか、主力商品のマヨネーズづくりでは材料をかき混ぜ、歓声が上がった。

 

従来は式典形式で開いてきたが、コロナ禍で制限されていた交流を積極的に図り、会社への愛着を深めようとしている。

全員が希望通りの配属で、今春は初任給も引き上げた。

入社した毛利亮介さんは「堅苦しくないアットホームな雰囲気で交流でき、やる気が高まった」と笑顔を見せた。

 

コロナ禍を経た今春、対面での交流を前提とした入社式や育成計画が定着してきた。

コマツは5年ぶりに全員対面で入社式を開催した。

LIXILも自社が建材を提供した国立競技場で初めて入社式を開き、誰でも利用しやすい施設設計などを直接視察して学んだ。

 

一方、若手世代の人手不足は深刻さを増す。

マイナビによると、24年卒で企業が必要な人数を確保できたかを示す充足率は75.8%と、16年卒以降で最低だ。

どの部署に配属されるか分からない不安な心境を表す「配属ガチャ」を払拭しようとする取り組みが広がる。

 

日本製紙は海外志向が強く語学力などの高い学生を厳選し、最終面接の前に将来の海外勤務の候補者として確約する選考へ案内する取り組みを始めた。

今春入社の事務系総合職が初の対象で、この枠で4人に内定を出し、1日入社した。

2カ所目の部署で海外での管理業務などにあたることを想定している。

 

帝人は上司に申告せず希望部署へ異動できる制度の利用を後押しするイベントを23年から始めた。

22部門がプレゼンテーションや動画で職場をアピールし、6日間でのべ200人超の社員が参加した。

異動の応募者数は前年から3倍弱に増えた。

 

スポーツ用品のゴールドウインは24年春の新入社員から、入社後4年間で部署を2カ所以上まわるジョブローテーション形式で研修や指導を始める。

実地で指導を受けながら働き、必要なスキルを身につけて、5年目以降希望どおりの配属にすることで定着を図る。

三菱鉛筆も10年で3部署程度を経験する計画だ。

 

新人や若手の待遇改善も進む。東京ガスは初任給を一律4万円引き上げたほか、コスモエネルギーホールディングス(HD)は10〜20代で11%賃上げした。

厚生労働省の23年の調査によると、25〜29歳の賃金は前年比2.8%増と、35〜39歳などに比べ伸びが大きくなっている。

 

もっとも、新卒社員だけでは必要な人材の数を確保できない。

イトーキは外国人の高度人材を初めて迎え入れ、1日にベトナム・ハノイ工科大学出身の2人が入社式に参加した。

24年度は同大学から約10人のインターン生を受け入れる方針だ。

 

中途採用の社員が増えている三菱重工業は同日、新卒・中途の合同の入社式を初めて開いた。

「(拡大が見込まれる)防衛や宇宙、航空エンジンなどの分野で幅広く人材を求めている」(同社)。

アルムナイ(卒業生採用)など採用形態を複数用意し、多様な社員を歓迎していることを示す。

 

人材不足は深刻さを増している。

厚生労働省の調査では入社後3年以内に3割の社員が離職する。

苦労して招き入れた新卒人材の定着や活躍につなげられるよう、企業は若手処遇などでいっそう手厚い対応が求められそうだ。

 

以上です。

 

4月1日に、経営顧問先で、新入社員の入社研修をしました。

新入社員に研修していると、こちらも新たな気持ちで、仕事に取り組めます。

初心忘れないで、日々の仕事に取り組むことを心掛けたいです。