北部九州は記録的な雨が降り、被害がかなり出ています。早く梅雨が終わることを願っています。
今回は、雇用調整助成金(中小企業緊急雇用安定助成金 )の見直しについてです。
厚生労働省は7月5日に雇用調整助成金の見直し案を発表しました。
雇用調整助成金は、企業経営が悪化した際に従業員を解雇せず、一時的に休業させた場合、国が休業手当の一部を助成するものです。
リーマン・ショック後に制度を拡充していたが、雇用情勢が改善してきたため大半の部分を元に戻すとしています。
見直しは、下記の通り今年10月と来年4月の2段階で行う予定です。
平成24年10月改正
① 生産量要件の見直し
最近3か月の売上高又は生産量がその直前3か月又は前年同期と比べ5%以上減少
↓
最近3か月の売上高又は生産量が前年同期と比べ10%以上減少
② 支給限度日数の見直し
3年間300日
↓
1年100日 3年150日
③ 教育訓練費(事業所内訓練)の引き下げ
大企業2000円 中小企業3000円
↓
大企業1000円 中小企業1500円
平成25年4月改正
① 助成率の引下げ
大企業2/3 中小企業4/5
↓
大企業1/2 中小企業2/3
② 労働者を解雇しなかった場合及び障害者を休業させた場合の助成率の上乗せの廃止
大企業3/4 中小企業9/10
↓
廃 止
③ 教育訓練費(事業所外訓練)の引き下げ
大企業4000円 中小企業6000円
↓
大企業2000円 中小企業3000円
以上