-統合失調症 再発から1ヶ月半-
-妊娠7w-
初発の時はとらなかった介護休業という制度、
妻が入院後、次の日に会社に連絡をしました。
上司から言われたことは、
「介護休業を適応中だから」
「入院手続きや産婦人科の通院もあるなら」
「精神的疲労の回復のためもう少し休みなさい」
「今後の事も一緒に考えながら」
「少しずつ復帰を目指そう」
久しぶりに上司とゆっくり話をしました。
介護休業は最大93日で分割可能、
雇用保険から収入は67%が負担されます。
ただこの制度は1対象者(今回は妻)につき、
適応回数が1回のみとなります。
退院時期や出産時期にも、
残しておく必要がある事が容易に考えられます。
会社の規定では介護状態解除後、
面談を含めて2週間を復帰の目安とするそうです。
4年前は自分には縁のない制度、
親の介護の時くらいかなと思っていました。
今思うと本当に大切な制度だと思います。
高額医療制度、
精神疾患入院助成金、
自立支援制度、
障害年金制度、
健康であれば詳しく調べない制度や補助、
他国は知りませんが有難いと心から思います。
そう言うわけで、
今はゆっくり自分を休めつつ手続きをしています。
入院後、妻と2回面会をしました。
「今日襲われる」
「早くここからだして」
「私は任意入院だから出れるはず、約束が違う」
「家の方が安心できるから本当に助けて」
「先生に退院させるって言って!」
こんな感じでした。
必死の訴えに可哀想という理由で心が揺らぎます、
ただ話し方や表情、内容から今退院しても、
同じ事を繰り返すのは明白です。
妻は入院の時に医療保護入院となる説明を受け、
サインをしていましたが、
やはり任意入院と思っていたようです。
先生や看護師さんに、
その事について必死に訴えているようです。
面会では妻に、
「医療保護入院でサインしてたよ」
と言いました。
私はどんどん嫌われていくような気がして、
少し辛いですがここは仕方がないと踏ん張ります。
いつも安心したくて面会に行き、
モヤモヤした気持ちで帰ってきます。
そんな日々を過ごしていると、
私の両親が時間をつくり会いに来ました。
「嫌われるったって、あんた偽者なんでしょ?」
「6月に会った時は楽しそうだったのにね」
「難しいね、まぁまた元に戻るよ」
母の言葉に何の根拠はないのですが、
何故か妙にそんな気がしてきて不思議です。
妻の妊娠については、
「本来ならすごい嬉しいことなんだけどね」
「いろいろ不安だけど」
「私もまだ育てられるからさ」
妻の回復が思うようにいかなかった時のことを、
父も含めて話し合いました。
高齢出産の出生前診断も、
子育てにおける能力的な問題もあるので、
今回の場合は必要なんじゃないかと言われました。
来週9週目の心拍確認があります。
「妻ちゃんが現実を考えられない状況では」
「色々大変だけど後で頑張れないこともあるから」
「元に戻った時に整っているようにしないとね」
そうやって慣れないスマホで、
色々と調べてくれていました。
本来の母は、
「自分らで決めたらいいよ」
「だって私の子じゃないもん」
くらいのスタンスでくると思います。
いつになく真剣に、
「老眼でスマホ見えへんわー」
と言いながら調べていました。
父は時折、冗談を言うくらいで、
出産や子育てについては触れませんでした。
「俺はろくに子育てしてないからな」
「でも大変やって聞くから近くに住もうかな」
と言い土地を検索していました。
妻の兄弟姉妹も、
妻からの電話の内容を共有してくれ、
私の返信が遅いと大丈夫⁉︎
と家まで様子を見に来てくれようとしたりします。
1人じゃないんだと実感する、
いろんなことを整理して準備する、
そんな介護休業期間を過ごしています。