銀杏組ストーリー -追憶編- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。






-追憶編-


会議三昧、


意味のある会議は2割ほどに感じます。


これは何かの演劇かと思う会議もあり、


ある演劇を思い出した日があります。





-小学時代-


6年生の時、


イタルという名前と異端児のような行動から、


イタ先と言うあだ名の先生が担任でした。







基本的に1限目の授業はありませんでした。



浜崎あゆみが売れるのは音階の順番に秘密がある



モーニング娘の恋のダンスサイトの

うっ!はっ!は、低音のウーハーとかかっている



ジブリの映像はどこが凄いのか



好きと言う気持ちは脳の錯覚だ







などと言った、


テレビの雑学番組のような話を永遠とします。


おおよそ小学生が興味を持つ域をこえていました。








ある時、


イタ先生がいきなり、


演劇のスキンヘッドの人を連れてきました。







「この人が今日からお前らの演技指導員な」


「ちなみに1ヶ月後、全校集会で劇やるから」


「5,6限目は劇の練習やから」


「脚本は銀杏組ストーリー、以上」







「誰だよ」


とは思いましたが、


急な告知、授業放棄は、


当たり前すぎて誰も驚かず他の生徒はのりのり。








この脚本は要約すると、


小学生同士が、


イチョウの生えた公園を奪い合う物語です。








不良小学校グループが阿修羅組


真面目小学校グループが銀杏組








私は銀杏組の生徒2を演じ、


「あっ、イチョウが降ってきたよ」


と言う台詞を言った記憶があります。








銀杏組が不良に勝つために、


公園で練習する場面があり、


1人1人全力で、


「ふざけんじゃねぇよ!」


と叫んでいきます。








この練習がなかなか辛く、


本気で叫ばないとイタ先がキレます。








物静かな生徒には酷な話で、


演技担当の人も本気で、


踊りも歌もあるので覚えきれず、


何人かの生徒は泣いていました。









それでも日に日にみんな自分の殻を、


少しずつ破っているようにも感じました。









本番数日前、


今なら大問題かもしれませんが、


阿修羅組の生徒に対して、


「お前ら髪染めてこい」


「メイクはプロを用意してある」


銀杏組の生徒に対しても、


「途中で髪に色塗るからな」


と言うので、私も途中で茶髪になりました。








本番は大盛況で幕を下ろし、


私も何処となく、


達成感というか爽快感を味わった気分でした。







演技担当は泣き、イタ先も涙を隠し、


練習で泣いていた生徒も泣いていました。







最後に集合写真を撮りましたが、


そこにイタ先はいません。


「写真は魂とられるから俺は撮らん」


がイタ先の口癖でした。








後に教師になった友人の話では、


イタ先は先生の中でもかなりの異端児で、


何回もクビになりかけていたようです。









その他にも色んな出来事がありましたが、


それはまた別の機会に載せようと思います。









良くも悪くも、


印象に残る1年にしてくれた先生は、


貴重な存在だったのかも知れません。








余談ですが、


阿修羅組の組長タカシ役演じた友人が、


「ラーメン食べたいな」


「えーラーメンかよ、焼肉がええわ」


となると、


「タカシが決めたらそれが決まりなんだよ」


と誰かか言い始めます。



劇中の台詞で、いまだにいじられています。






これは会社の会議の縮図の様な台詞です。