山麓は少雪でも剱・大日の峰々は白く輝く冬の装いに[1]/天平・白鳳文化を肌で感じる奈良の旅[4] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

1月17日、今日は阪神大震災が発生した日ですね。

発生当時は私は高校2年生でしたが、あの日は富山でも当時の基準で震度4の揺れでしたので、早朝5時46分にグラッときて目が覚めたのをハッキリ憶えています。

 

その後にも新潟県中越地方の地震や前回の能登地方の地震でも同様に震度4の揺れを経験したのですが、今年の元日の能登半島地震では震度5弱…1の違いですが、揺れの強さは体感的には全く別物だったなぁ…。

富山では揺れを感じる事もほとんどなくなってきましたが、県西部の一部地域や震源に近い能登地方の地域の復興はようやく始まったばかり、まだまだ長い道のりになりそうです。

 

国内どこでも大きな地震に見舞われる可能性のある日本…安全と言われていた富山も決して油断出来ない事が分かりましたし、防災意識を高める契機にしないといけないのでしょうね。

 

 

被災地の深い傷は未だ癒えない中ではありますが、今までのところは大雪に見舞われていませんし、暖冬である事が幸いしている感じです。

こちらは先週末~昨日にかけてもまとまった雪になるとの予報が出されていたのですが、平野部は最深でも10センチ程度の積雪でしたし、山間部でも数十センチくらいだったみたい…明日からはあたたかい雨の日が続くようですし、この雪もまたすぐに融けると思います。

 

冬休み中、昨年の12月28日に“剱岳にいちばん近い山里“上市町の伊折地区に出かけてきたのですが、例年でしたら1メートル近い積雪があってもおかしくないはずなのに、本当にうっすら積もっている程度…ここ数年でも経験がないくらいの少雪だったなぁ。

 

とはいえ、標高2,999Мの剱岳はいつもの冬と変わらぬ白い雪をまとった荘厳で美しい姿を魅せてくれていましたし、鋭く荒々しい岩稜からは時折雪煙も舞い上がっていましたよ~!!

絶景ポイントの伊折橋からは、眼前にそびえ立つ剱岳~剱御前~奥大日岳~大日岳へと連なる峰々の大パノラマを一望する事が出来ます。

 

早月川には北アルプスブルーの水が音を立てて流れていましたし、たとえ雪は少なくとも冬の剱岳山麓の山岳景観は清澄そのものです。

 

 

 

後半はこの日の前日、12月27日に訪れた奈良市の西ノ京エリア・唐招提寺を参拝した時の様子を紹介させていただきますね。

 

奈良時代に唐(中国)から来日した高僧・鑑真和上によって創建された唐招提寺…歴史の教科書にも必ず登場しますよね。

 

南大門を通って伽藍に足を踏み入れると、まずはこちらの金堂が目に飛び込んできます。

現存する天平建築としては国内最大のものでして、8世紀半ばの創建当時の姿がそのまま保たれている貴重な木造建造物です。

正面に円柱の柱が何本も並んでいる様子、何となくギリシャの神殿に似ていると思いませんか?

 

飛鳥時代から奈良時代にかけてはシルクロードを経由して西域の文物が日本にも多くもたらされましたからね…シルクロードの東端が我が国だと言われるのも納得出来る気がするなぁ。

実は10数年前にも一度こちらを訪れた事があるのですが、その際は金堂が修復中だったからなぁ…今回初めてその姿を見る事が出来ました♪

 

金堂の裏にある講堂も奈良時代の建造物でして、もともとは平城宮に建てられていた宮殿の建物をこちらに移築したものなのだそうです。

法隆寺よりは時代はほんの少し後になるものの、1,300年近く前の木造建造物がこうして現存しているのは本当に素晴らしい事ですよね。

 

こちらの校倉(あぜくら)も奈良・天平時代の創建当初のものです。

向かって右側が経蔵(貴重な経典類をおさめる保管庫),左側が宝蔵(仏教絵画や工芸品をおさめる保管庫)になります。

 

東室(礼堂とも呼ばれます)と呼ばれる、僧侶が寝泊まりするなど生活の場となっていた建物…今でいうと寄宿舎や社員寮みたいな感じでしょうか。

 

鑑真和上が来日する際に携えてきた仏舎利(釈迦の遺骨)をおさめた鼓楼(舎利殿)。

 

こちらは戒壇の跡になります。

戒壇とは正式な僧侶になるために戒律を授ける儀式を行うための場所で、奈良時代にはこちら唐招提寺と東大寺にのみ設けられていたそうです。

 

参道は木々に囲まれており、静かで落ち着いた神聖な雰囲気に満ちています。

 

歴史の教科書にもよく登場する、鑑真和上の像を安置する御影堂(通常は非公開です)。

 

御影堂の横には、鑑真和上の御廟(墓所)があり、大切にお祀りされています。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。