晩秋に出会えた白い新雪輝く剱・立山の峰々ときらめく紅葉(黄葉)の共演2[上市町・千石城山] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

標高2,999Mの剱岳への早月尾根コース登山口でもある上市町・馬場島の早月川渓谷の紅葉(黄葉)を楽しんだ後は、近くにある千石城山へ向かいました。

千石城山は標高758Mの里山でして、剱岳を真正面にのぞむ事の出来る眺望のよさと最短20分で山頂に立てるお手軽さから、富山県内の低山の中では屈指の人気と知名度を誇っています。

 

しかもこの千石城山、林道の峠道のいちばん高い場所にある第3登山口まで車でアクセス可能なうえ、そこからの眺望も山頂からのものとほとんど差がないのです!!

つまり、山登りはちょっと厳しいなぁ…という人に対しても山頂からのものとほぼ変わらない山岳景観を楽しませてくれるという、とってもやさしくて太っ腹な里山でもあるんですよ~!!

 

むしろ眺めの良さに関しては、雑木や雑草がきれいに刈り払われていて視界がひらけている第3登山口のほうがすぐれているくらいです♪

私が訪れた11月3日は紅葉(黄葉)もちょうど盛りを迎えており、見渡す山肌は赤色や黄色や橙色などの錦秋の色彩に染まっていましたし、その向こうには頂に白い新雪を輝かせた剱岳の美しい姿もしっかりのぞむ事が出来ました。

 

渋い銀色のすすきの穂も晩秋らしい素敵なアクセントになってくれます。

初夏に訪れた際には山頂まで登ったのですが、今回は第3登山口からの眺めをじっくり楽しむ事にしました♪

 

伝承によると、古くはこの場所から“人が登ってはならない”とされていた剱岳を遥拝していたのだとか。

映画『剱岳点の記』でも描かれていたように、剱岳は立山信仰の中では地獄の針山に位置付けられており、近代に至るまで足を踏み入れる事は禁忌とされていたのです。

そのため、剱岳を眼前に仰ぎ見る事の出来る眺望抜群のこの山がそういった場所になっていたのでしょうね。

 

ちなみに剱岳の山頂からは奈良時代~平安時代初期の頃のものとされる修験者の錫杖や鉄剣が発見されているのですが、おそらく前ブログで紹介させていただいた馬場島からさらに川沿いに上流まで遡り、そこから直接早月尾根の上部まで登りつめて登頂を果たしたのでは?と考えられているそうです。

 

後半は11月26日に出かけてきました、富山市の民俗民芸村周辺の紅葉(黄葉)の様子をご紹介させていただきますね。

実は1週間ほど前の地元紙で、こちらの紅葉がそろそろいい時季を迎えると紹介されていましたので、もうかなり散ってしまっているかなぁとも思っていたのですが…このとおり!!全然だいじょうぶどころか、むしろちょうど盛りを迎えている感じでしたよ~!!

 

このイロハカエデの色付きに目を魅かれ(笑)、まずは『円山庵』に立ち寄りました。

円山庵は大正時代に建てられた茶室をこの地に移転したもので、紅葉(黄葉)を楽しむほかにお抹茶とお菓子をいただく事も出来ます。

 

上を見上げると、真紅に色付いたイロハカエデがおおいかぶさってくるようでしたし…

 

足下に目をやってみると、石畳の道も綺麗に色付いていましたよ~。

 

続いて、約130前に建てられた板蔵を移築改装した『民芸館』へ向かいました。

こちらはモミジ,カエデの種類が特に多く、真紅と真っ黄色に色付いた葉っぱが趣ある木造の建物を彩っていたほか、

 

赤色,黄色,緑色…素敵な3色グラデーションの紅葉(黄葉)を目にする事も出来ましたよ~!!

 

幕末の頃に建てられた合掌造りの家屋を移築した『民芸合掌館』の周りのモミジ,カエデも鮮やかな錦秋の色彩に染まっていましたよ~!!

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

さてさて、富山では平野部では未だに初雪が観測されていないのですが、標高3,000M級の剱・立山の峰々にはもう白い雪が輝いており、晴れた日にはその美しく神々しい姿を魅せてくれます。

12月9日には、富山市の呉羽山からそんな白き峰々の大パノラマを一望する事が出来ました!!