今日の富山はとても12月上旬とは思えないほどのあたたかさでした。
お天気がよくて朝から陽射しタップリだったという事もあるのですが、それにしても初冬の富山でまさか最高気温が20℃を越えるとは!!
日中は半袖でも過ごせるくらいでしたし、もはや小春日和を通り越しているような陽気だったなぁ。
剱・立山の峰々も綺麗に見えていたのですが、このところ強く冷え込む日があまりないためでしょうか、稜線に輝く白い雪もこの時季にしてはちょっと少なめなようにも見えました。
さすがに盛りは過ぎているものの、場所によってはまだまだ鮮やかな紅葉(黄葉)も残っているくらいだからなぁ。
例年は12月2,3頃に観測されるはずの初雪もまだですし、晩秋がず~っと続いている感じ…昨年以上に“冬になりきれない師走の富山”といった感じの日々が続いています。
そんな感じでもありますし、11月上旬に出会えた紅葉(黄葉)と剱・立山の峰々の共演、もうしばらくお届けさせていただきますね。
第1弾は11月3日に出かけてきました、剱岳の早月尾根コースの登山口でもある上市町・馬場島の早月川渓谷の晩秋の彩りです。
10月下旬に中山に登りに行った際にもちょっとだけ立ち寄ったのですが、その時には山肌の木々がようやく色付きはじめたかなぁ?という程度、まだまだ緑が目立つ感じだったのですが、それからおよそ2週間で紅葉(黄葉)が一気に進んでおり、山々は錦秋の色彩に染め上げられていましたよ~!!
馬場島荘やキャンプ場などの設備がある登山口の少し手前に絶景ポイントがありまして、県道沿いから標高2,999Mの剱岳の山頂から北方稜線へと連なる鋭く荒々しい岩稜を一望する事が出来るのです。
木々の彩りもちょうどいい時季を迎えていましたし、どうせなら早月川の清流もいっしょに楽しみたいですからね♪長靴に履き替えて河原に下りてみました。
馬場島周辺にはモミジやカエデ,ヤマザクラやブナなど、鮮やかな赤色や黄色,橙色に色付く樹木が多く自生する原生林が広がっていますので、紅葉(黄葉)が盛りを迎える10月下旬から11月上旬には素晴らしい晩秋の彩りを楽しむ事が出来ます。
この日も山頂に白い新雪を輝かせる剱岳ときらめく錦秋の色彩が、心洗われる山岳景観を描き出してくれていましたよ~!!
早月川の河原から見上げる渓谷の山肌。
赤色,黄色,橙色に常緑の立山杉などが加わった、晩秋の4色パッチワークの彩りです♪
馬場島の標高はおよそ700M、私の地元の黒部峡谷とほぼ同程度なのですが、個人的にはこちらの秋景色のほうがいいなぁと思います。
岩の要塞のような剱岳を眼前に仰ぎ見るロケーションが迫力満点ですし、何よりも混雑も無くてお金もかかりませんからね(笑)。
青空にもよく映える、鮮やかな黄色や赤色に色付いたモミジやカエデ。
足下には落ち葉のじゅうたんが広がり始めていましたし、そっと踏んでみるとほのかに甘い匂いが届きましたよ~。
紅葉(黄葉)が鮮やかな色彩を魅せてくれるのはほんのひととき…寒暖差の大きい山間地では平野部よりもその期間はさらに短くなります。
今頃はもう散ってしまっているでしょうが、来春には再び萌木色や淡い緑色の葉っぱを芽吹かせる木々…晩秋はそんな生命のつながりを感じさせてくれる時季でもありますよね。
続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。