続・学びの分解に挑む | 自分の人生の舵を取れ! ⭐︎武井義勇(kammy)のブログ

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僕は、公立小学校の教員をしています。

その中で大切にしたいことや、自分の生き方を考えてきました。それをシェアしていきます。

自分の人生の主役は自分自身です。いかに生きればもっと幸せになれるのかを追究しています。

いつもお読みいただきありがとうございます😊本質の追究者の武井義勇(たけいきゆう)です。


学びシリーズ第三弾です。時々あります、シリーズ化(笑)。重点的に語りたくなってしまうのです。


前回は、学校教育における学びの段階と割合について語りました。今日は、学びのパターンについて語りたいと思います。共感いただけたら幸いです。



学びとはあらゆる場面で可能です。そういった意味では無限の可能性を秘めています。

でももし学びを自覚し、それを活かしていこうと思ったら、学びのパターンを知っておくとよいのかな、と考えました。そこで今回は、学びのパターンにはどのようなものがあるのかを自分なりに分析してみました。


パターン1「夢中になっている」
前回の『学びの分解に挑む』の最初にもってきた「ワクワクベース」というのがこのパターンです。

夢中になっていることには、自然に学びが促進されます。これは基本中の基本でしょう。これが全てにおいてできたら最高ですよね。


パターン2「教えてもらう」
これは学校教育でも多く行っていることです。学びといった時に真っ先に挙がる項目ではないかと思います。

これが効果的なのは、受動的に知識を得られることです。授業に参加する、テレビを観る、ラジオ(音声配信)を聞く等を行えば自然と入ってくる知識です。

ただ問題なのは、そこに「聞く意思」をもたないと、だらだらと垂れ流されていくだけになるので、学びの質としては浅いものになりがちです。


パターン3「行動を繰り返す」
何も考えなくても、行動を繰り返していれば学びになります。

例えば僕は毎日自転車通勤をしていますが、もはや無意識に道を選択し目的地に向かうことができます。何百回も同じ道を通ってきたから、自然と体が覚えているわけですね。

これは動物が「学習する」といったときのパターンです。ただし、間違った行動もインストールされてしまうため、その後の修正に相当な労力と時間がかかります。

パターン4「人の姿を真似る」
何事も先人の知恵というものが学びを促進させます。

次男が体操を始めて間もないのですが、結構いろいろとできるようになってきました。


体操教室での彼の様子を見ていると、他の子が演技をしている時にじっとその様子を見ています。長男はそっぽを向いていることが多いですが(笑)、次男は結構周りを見ています。

彼は生まれた時から、2歳上の兄という存在があったので、モデリングをするのが染み付いているのだと考えられます。

上手くいっている人の様子を観察する。あるいは他者の失敗を見ても学習する。上手くいっている人の真似をして、失敗した人の話や様子を見て自分はやらないようにする。これが学びの要素としてあるのだと考えられます。


パターン5「習いに行く
ここから少し高度になります。なぜなら、学びを自覚し、自分で選ぶようになるからです。

パターン4までは、自然と学んでいるものが多かったですが、ここからは意識が少しずつ強まっていきます。

何かに興味をもった時、「習いに行く」という選択をする人が多いと思います。

習いに行くということは、上手い人に教わったり、より多くの時間を費やしたりすることを望んですることです。そこには「上手くなりたい」「できるようになりたい」という意志を伴います。


この意志を常に自分に問いかけることで、学びが充実するのだと考えます。


パターン6「調べる」
ここに来るのを意外に思われるかもしれませんが、僕は「調べる」という段階はかなり高度だと考えています。

僕の妻は、調べることが得意です。僕が調べるのを億劫に思っているうちに、妻はパパパッと調べてしまいます。

調べるというのは、どこかに書いてあることを読み解く必要があります。結構忍耐力のいることです。

この労力を使って行うことなので、学びの深さも大きいのではないかと考えられます。学者と呼ばれる人は、この調べる能力が非常に高いように思います。

また、調べるためにはまず「疑問をもつ」必要があります。世の中の事象に「なぜだろう?」「どういうことだろう?」と疑問をもつ力は、クリティカルシンキングと言われます。

クリティカルシンキングは非認知能力の1つで、目に見えない力であるために高度なものです。メタ認知等と双璧を成す、学びに必要不可欠な力です。


パターン7「失敗する
失敗から学ぶことというのは、結構学びとして深いものだと考えます。

まず初めに、失敗を失敗だと認識できていない場合には全く学びにはなりません。この学びは、失敗だと認知できる人に限るということです。


失敗をした時というのは、感情に響くことが多いです。悔しい、悲しい、恥ずかしいなどネガティブな感情にジョイントします。

人はネガティブな感情をもつと、それを再び感じたくはないと思います。その気持ちが次への努力に繋がり、学びを深めていきます。

失敗をすると、それを分析し、次はどのようにしたら成功するのかと思考します。そして実際に行動に移して結果を見ます。これを続けることで学びがどんどん深まっていくのではないかと、僕は考えます。

これがさらに発展して、失敗することを望むくらいの心待ちになると、学びの深まりは大きくなるのではないでしょうか。というのも「よっしゃ失敗した。これから改善の余白がたくさんあるぞ。」というようなポジティブな言葉を唱えることで、失敗に対する意味づけも大きくなるからです。


失敗は成功の素というものを本質的に捉えられると、学びが大きくなりそうです。


パターン8「辛く苦しい体験をする」
僕は教員になって18年目です。この間、本当に辛く苦しい経験をたくさんしてきました。

例えば、クラスの男子グループが言うことを聞かなくなり、一部が学級崩壊状態になっていることがあったり、アキレス腱断裂をして新しい学校に着任した時に、最初の保護者会で保護者に「そんな状態で運動会の指導ができるのですか?」と聞かれたりするなどは一例です。

こういったことがあると、「もうこの先やっていけない。無理!」と思います。その度に辞めたいと思いました。何百回辞めてやろうかと思ったことでしょう。


でも振り返ってみると、そういう経験の方が自分を成長させてくれたことに気づきます。大事が起こらずさらっと流れた年度よりも、大変なクラスを1年間もちきった年度の方が、強くしなやかな自分になったような気がします。


毎朝自転車に乗りながら「オエッ、オエッ」と吐きそうになっていて、学校に行くのが嫌で嫌でたまらなくなりました。毎日「あと何日で夏休み(冬休み、春休み)だ」とカウントダウンを繰り返し、1日1日を必死に生きていました。


おそらくあなたにも同じような経験がおありなのではないでしょうか。生きるのがしんどいくらい辛い毎日。電車に飛び込んだら楽になれるかな、と考えるような日々。思考停止して全てを投げ出したくなったあの日。

そのような経験をもう一度したいかと問われれば、「絶対に嫌だ!!」と答えるけれど、そのような日々があったから人として成長しました。


この時の学びは、人生を変える程大きなものです。他の学び方と違って望ましいものではないけれど、振り返って得る学びとしては必要なものだと思います。


パターン9「トラウマを乗り越える」
僕が考え得るパターンの最終形態です。そして最も深く大きな学びが得られるものだと考えています。


そしてこれについては、僕自身の経験ではないので、推測でしか語れません。ただおそらく最高の学び方なのではないかと思います。


それは、トラウマの克服です。

例えば、長い期間親と断絶状態にあった中で、その親との和解を話したとか、モラハラ夫との離婚が成立したとかいった話です。人生にエッセンシャルに関わる出来事を乗り越えた時には、大きな学びが得られるのではないかと考えています。


学びというより、人間が変わってしまうくらいの出来事です。でもトラウマを乗り越えた人というのは、器も大きく深みのある人に見えます。人生の酸いも甘いも経験すると、そのような人になれるのかもしれません。




以上が僕の分析してみた学びのパターンです。

1から順に見ていくと、「広範囲から狭範囲へ」そして「無意識から意識に」変化しているのが分かるでしょうか。




最初の方は、学びを意識せずに学ぶことができます。そして次第に学びを意識するようになります。後半は、学びを相当意識していかないと、ただのマイナスの経験だけになりかねません。



逆を言えば、学びを意識することによって、その深度が変わります。失敗を失敗だと認知することによって気づきが得られたり、辛い経験があったから今の自分があるのだと考えられたりというのは、そこに真剣に向き合うからこそできることです。向き合ったから学びとして深く刻まれるわけです。



だから今回の結論は何かというと、「何事も学びに繋げる意識をもつことで、幸せな思考体質をもつことができる」ということです。



「これはきっと何かの学びに繋がるはず」このような言葉を自分に唱えることによって、辛く苦しいこともポジティブに変換できるのではないかと、僕は思います。


学びのパターンを知ることで、みんなが幸せになれればいいな、と思います。何かの参考になれば幸いです。


最後までお読みくださりありがとうございました。