勝てる環境で戦う | 自分の人生の舵を取れ! ⭐︎武井義勇(kammy)のブログ

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僕は、公立小学校の教員をしています。

その中で大切にしたいことや、自分の生き方を考えてきました。それをシェアしていきます。

自分の人生の主役は自分自身です。いかに生きればもっと幸せになれるのかを追究しています。

いつもお読みいただきありがとうございます😊本質の追究者の武井義勇(たけいきゆう)です。



資本主義社会の中では、何かしらの資本を社会に提供していかないと生き残れません。

自給自足の生活であれば、社会と関係をもたずに生きていくことも可能ですが、現代では様々な点でこれは困難です。

そうであるならば、やはり今のこの社会に自分をアジャストさせていく必要があります。


しかし、社会にアジャストさせるといっても、自分を押し殺して周りに合わせていくべきだと言いたいわけではありません。むしろ、より自分らしさを発揮させることがこれからの社会には必要になってきます。


それを今日のテーマでもある

「勝てる環境で戦う」

そして

「弱者の戦略」

という二つで表してみました。


これらの言葉は、Voicyパーソナリティである水谷アスさんや碓氷早矢手さんから学んだことです。お話を聞いていて承服したことがあったので、今回書き表してみました。

引用元は、さわなおさんのVoicy 【2024.1.29 さわなおさんと水谷アスさんの対談】と【2024.2.7  さわなおさんと碓氷早矢手さんとの対談】です。

では本題に入ります。



アスさんご自身もそうらしいのですが、彼女の長女さんは、ASDの傾向があるそうです。だから学校のような集団行動の場では、周りの環境に合わせて行動することに苦手意識があり、行き渋ったり、他の人がやっていることを一緒にやらなかったりします。


彼女は、他の人が当たり前にできることを、相当な努力をしないとできないのだそうです。そして負けず嫌いなので、負ける環境にはいないことを選択したということです。


そんなある時、長女さんがそういったことを一切やらなくなりました。私は絶対にやらない、と。


その一例として「運動会には参加しない」ことを決めました。長女さんの言葉は

「わざわざ負けるところで勝負をしたくない。私は自分が勝てるところだけで勝負する。」

だそうです。勝てる環境でしか戦わないことを自らが選んだということです。


これを小学校の低学年くらいの子が言うわけですから、大したものです。ただ逃げているのではなく、自分の特性を踏まえながらの選択をしたわけです。


僕はこの子の発想はとても大切なものだと感じました。

自分自身が何が得意なのか、苦手なのかを知った上で、苦手な環境には行かないと決めたのです。ただ単に、逃げるための口実としてこの発言があったならば、僕は感心しません。けれどこの子は、自分の得意なジャンルでは戦うことを決意できているので、よいのではないかと考えました。


教員の立場としても、素直に応援したくなります。


また母親であるアスさんの話も「なるほど」と唸るものでした。

「働きアリの法則がありますよね。8割は働くけど、2割が働かないという話です。私は、2割は「働かない」のではなく、「働けない」のではないかと考えました。その2割を集めて別な所に持っていくと、その中の8割は働くわけですから。

だから環境をどんどん変えていって、自分の合った環境を探すことも大事なことなのではないかと思うのですよ。」

僕は「その通りかもしれない。僕も環境が変わったことで、自分をより活かしやすくなったことがあったし。自分に合わない環境に居続けるのはしんどいよね。」と思いました。


自分が勝てる環境を探すことは、合理的なことだとも言えます。



次に、碓氷さんとの対談からの学びです。


碓氷さんからは「弱者の戦略」というお話がありました。格闘技のプロをされている碓氷さんは、身体能力がそこまで高くないと自覚されています。


格闘技でセンスが表れるのは、打撃系なのだそうです。打撃は体格の差や筋肉の質や量、反応速度など、様々なところで能力に差が出ます。そしてこれは先天的なものが大きいとのことです。

そこで碓氷さんは、自分の活路を「寝技」に見出したということです。寝技は「情報」が最も大切で、練習を積み重ねることでその能力を伸ばすことができる、後天的な要素が大きいのだそうです。


相手がどのようなファイターなのか、寝技に持ち込んだ時に、どの体位で攻めていくのかなど、経験から学べることが多いようです。ここに弱者の戦術が生かされます。


また、格闘家としてどのようなポジションで生きていくのかを考えることも大切なようです。これがいわゆら「弱者の戦略」に当たるわけですが、碓氷さんは「負けない戦い方をする」ファイターを目指しました。


例えば、才能溢れる打撃系のファイターと対峙した時には、打撃で打ち合おうとしないようにしたり、一気にKOをとりにいこうとするのではなく、じわじわとポイントをとっていったりする方法を選択するということです。


強者に一本勝ちしようとするのではなく、引き分けでもいいと考えました。そうすることで、息の長い選手として活躍することができます。


地味で人気も出にくいですが、これならば確かにずっと活躍し続けることができます。弱い者には弱い者の戦い方があるのです。


考えてみると、社会に残り続けているモノの多くは、地味で弱い感じのするモノが多いです。


例えば、何億年も前に栄えた恐竜時代がありました。10メートルを越す動物が地球上にはゴロゴロといたわけですが、今は全くと言ってよいほど存在していません。

ブラキオサウルスなんて、全長30メートル近くあって、高い木の上の方の葉っぱをむしゃむしゃと食べていました。

恐竜界の王様、ティラノサウルスは、その巨体と凄まじい咬合力によって他の多くの恐竜から恐れられていました。強者中の強者です。


しかし生き残ったのは、当時いたとされるうさぎやリスなど小動物の祖先です。隕石の衝突によって地球寒冷化が起こり絶滅したとされる恐竜たちは、あれだけ大きく力強い生物だったにも関わらず、息絶えました。残ったのは、小さくて弱い動物たちです。


強者は、一時、その瞬間輝きを放つことができますが、それを永続させることは難しいです。

一方弱者は、地味で目立たなく、大きな成果を挙げることには向いていませんが、じわじわと結果を挙げ続けることには向いています。そして長く生き残ることができます。


僕は人の生き方もそれで良いのだと考えています。


僕も昔は、有名になることこそが人生の成功だと考えていました。しかし今はその気持ちをほとんどもっていません。むしろ自分がどのようにしたらしぶとく生き残ることができるか、そういったことに目を向けることが多くなりました。


そう考えた時、自分が勝てる環境を探すこと、そして弱者の戦略をもって人生を見つめ直すことは、非常に重要なファクターなのだと考えました。



一度きりの人生なのだから、一花咲かせてやりたい。そう願う自分もいる一方で、地味で目立たないけれど、ずっと平和に暮らし続けることの方が大切だと考える自分もいます。


人生の折り返し地点を過ぎた僕には、後者のスタンスが重要なのだと思います。


あなたはいかがですか?こういった視点をもつことで、もっと自分の人生を楽に切り抜けることができるのではないでしょうか。自分が望むことを一度振り返ってみることをオススメします。



最後までお読みくださりありがとうございました。