「山中人事労務オフィス」のブログ

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「山中人事労務オフィス」のブログです。

社会保険労務士として、サラリーマン時代の経験もふまえて、ブログに書かせていただきます!

NHKの朝ドラ「ブギウギ」が終わりました。私も見ていました。

一方、BSで再放送していた朝ドラ「まんぷく」を、数年ぶりに見てしまいました。

このドラマは、インスタントラーメンおよびカップヌードルを生み出した安藤百福氏の生涯を描いています。

インスタントラーメンが大好物である私は、再放送を通じて「まんぷく」に改めて惹かれ、安藤氏の挑戦とイノベーションへの絶え間ない追求に深く感動しました。

 

安藤氏がチキンラーメンを開発した際の苦労話は、特に印象的でした。

食糧不足が社会問題となっていた時代背景の中、家庭で簡単に調理できる新しい食品としてインスタントラーメンのアイデアを思いつきました。

油で揚げることによって麺を乾燥させる方法を開発するまで、多くの試行錯誤がありましたが、安藤氏は新しい解決策を模索し続ける姿勢で、これらの困難を一つひとつ克服しました。

 

安藤氏の経験から学ぶべきは、新しい発想の追求と困難に立ち向かう精神、そして何よりも失敗を恐れず、成功へのステップと捉えることの重要性です。

 

会社組織でいうと、このような社風・文化が備わっている場合、賃金だけでは測れない独自の魅力が形成されます。

社員一人ひとりが自らの想いや意見を自由に表現し、新たな挑戦に恐れずに取り組むことができる職場環境は、職場の満足度や帰属意識を高め、それが結果的に組織全体のパフォーマンスの向上に繋がると思います。

 

採用難や人材難が大きな課題である現代において、安藤百福氏の挑戦は、組織の真の魅力を教えてくれているような気がします。

オープンなコミュニケーション、失敗を許容する文化、個々の成長を支援する仕組みなど、社員が自らの信念を持ち、それを貫くことができる社内文化の形成は、組織の持続的な成長とイノベーションに不可欠です。

 

今の日本では、なかなか賃上げに踏み切れない中小企業が大半だと思います。

「まんぷく」を通じて安藤百福氏の生き方に再び触れ、労務管理において賃上げ以外に大切なことがたくさんあるという点に気づかせていただきました。

プロ野球のキャンプも終わって、オープン戦に入っています。シーズン開始が待ち遠しいです。

果たして、阪神タイガースの「アレンパ」は達成されるのか!

 

さて、昨年2位の広島カープの新井貴浩監督ですが、選手たちとのコミュニケーションや指導方法において、独自のアプローチをとっています。

その中でも特に注目されるのが、彼の使うプラスの言葉と、兄貴的な立ち位置でのマネジメントです。

 

このキャンプでは、新井監督の指導法が注目されました。

例えば、若手選手たちとのコミュニケーションにおいては、新井監督は一人ひとりの特徴や課題を把握し、彼らの成長を促すためのアドバイスを丁寧に行っています。

 

キャンプ中の練習で、若手選手が技術や戦術に関する疑問や不安を相談すると、新井監督は積極的に耳を傾け、適切なアドバイスや指導を提供しています。

また、新井監督は選手たちに対して厳しさを示すこと以上に、前向きな言葉を使って彼らを鼓舞しています。

 

例えば、練習中にミスをした選手に対しても、「次は成功するように頑張ろう」といったような励ましの言葉を常にかけ続けています。つまり、プラスの言葉を使い、自信を持ってプレーできるように励ましているのです。

 

一方で、ベテラン選手たちに対しては、経験を生かしたアドバイスを重視しています。

キャリアを積んできたベテラン選手たちに対しては、彼らのプレースタイルや戦術について深い理解を示し、彼らの強みを最大限に活かすための助言や戦略を提供しています。

 

また、時にはベテラン選手たちとの個別の面談やビデオ分析を通じて、彼らの成長や向上に向けた具体的なアドバイスを行っています。

 

新井監督は選手たちと同じ目線で接し、時には兄貴的な立ち位置で、彼らの心情や状況を理解しようとしているそうです。よって、選手は気兼ねなく気楽に監督に相談できるというのです。

少し難しい言葉でいうと、チーム内の「心理的安全性が高い」ということです。

 

このような新井監督の指導方法は、若手選手とベテラン選手の両方に対して適切なサポートを行うことで、チーム全体の成長と結束を促しています。

彼のリーダーシップやコミュニケーション能力は、広島カープの選手たちにとって大きな支えとなっていることでしょう。

 

主力選手がFAで抜け、決して戦力的に充実しているとはいえないカープが、新井監督のもとどのような戦いをするのか。

特に優勝候補の阪神タイガースにどのように挑むのか。

今シーズンのプロ野球が楽しみであるとともに、彼の指導法から学ぶことも楽しみにしています。

ここ2ヶ月ほど首、肩などの痛み、違和感があったので、病院で診てもらったところ「頸椎版ヘルニア」、つまり首のヘルニアということでした。

この症状は事務仕事(パソコン仕事)の人にとても多いそうです。

幸いそれほど重度ではないので、まずは日々の生活において、改善をすることから始めています。

 

その改善内容は以下のとおりです。

①ノートパソコンを専用台の上に置いて、自分の目線と同じ高さにする。

②キーボードを購入し、ノートパソコンにつなげ、キーボードは机の上に置く。

 

こうすることで、目線が下向きになるのを防ぎ、首に負荷がかからないようになりました。

 

思えば、私にとって、パソコン仕事スタイルになって約30年。

30年間もクビに負担をかけてきたのかと思うと、このような症状が出ても不思議ではありませんでした。

今回の改善は遅いくらいですが、健康第一が最も大切ですので、しっかりと対策していこうと思います。

 

また、週に1度くらい病院でリハビリをしていますが、そこで教えてもらったメニューを家でも継続しています。

 

とても簡単なことの1つに、30分に1度、肩甲骨周りを1分ほどストレッチする(伸ばす)ということがあります。

仕事に集中していると数時間経過するようなこともありますが、ちょっとした息抜きを兼ねて、取り組んでいます。

30分に1度のストレッチは上半身がすっきりリフレッシュしますので、仕事にも好影響なのではないかと感じています。皆さんもいかがでしょうか?

 

リハビリの先生からは「3ヶ月くらいで改善の効果が出ます。きっと治りますよ。」と言われていますので、それを目標にしています。

また、趣味のジョギングは身体の血流が良くなり、効果的なメニューだと言われましたが、長時間の走りすぎは逆効果とのことでした!ほどほどにしておきます。

 

また経過をご報告します!

 

皆さんもくれぐれも体調の変化にお気を付けください。

新しい年になりました。

令和ももう6年ですか!

令和という年号に変わって日本中が盛り上がったのが、ついこの前のようです。

 

今年の特徴は「うるう年」ですね。

うるう年にはオリンピックが開催される!というように覚えていますが、そうです、パリ・オリンピック・パラリンピックがありますね。

 

ちなみに、パリ・オリンピックの日程は「7月26日~8月11日」だそうです。

7月26日(金)の開会式はテレビでじっくりと観たいものです。

 

その少し前の7月3日には、日本の紙幣が刷新される予定です。

肖像画の人物は渋沢栄一(一万円紙幣)、津田梅子(五千円紙幣)、北里柴三郎(千円紙幣)です。

現在の日本の経済、教育、医科学に大きな功績があった方々で、今少し元気を失っている日本にとって、お札を通じてこれらの偉人に毎日出会えることを刺激にしたいものです。

 

また11月にはアメリカ大統領選もあり、勃発している戦争や内戦との関わりも気になるところですが、少しでも今よりも平和な1年でありますようにと願っています。

 

このようにいろいろなイベントが予定されている令和6年ですが、健康でなければ楽しむこともできませんので、引き続きジョギングなどの運動は継続したいと思います。

 

そして、時は金なり、いや、「時は命なり」です。私の友人がよく使う言葉なので、「時は命なり」は印象に残っています。

 

お金は減ることもある一方増えることもありますが、命は決して増えることは無く、時間とともに減る一方です。

そんな命と同等の価値・意味があるのが「時間」です。

時間を決して無駄なこと・興味のないことに使用しないように、今年も大切に意識していこうと思います。

皆さまにとって、素晴らしい1年でありますように!

二刀流といえばメジャーリーグの大谷翔平選手です!

今年2回目のMVPを獲得しました。「凄い」という言葉くらいでは表現できません。

日本人でここまでやれる選手は今後出てくるのでしょうか?

 

さて、今回は日本の競馬(JRA)の騎手のお話です。

二刀流ジョッキーとして長年実績を積みあげてきた熊沢重文(くまざわしげふみ)騎手(56歳)。

2023年11月11日、京都競馬場最終レース終了後、約37年にわたる現役生活を終えた「引退式」が執り行われました。

 

熊沢騎手は1986年のデビュー以来、通算1051勝を挙げました。G1競走の有馬記念やオークス等を勝つ一流ジョッキーでした。

これだけでも十分素晴らしい実績ですが、熊沢騎手がレジェンドである理由はここからです!

 

なんと、障害競走の歴代1位となる通算257勝を挙げているのです!

JRA史上初となる平地・障害双方200勝、平地・障害の双方でG1勝利を達成。

2016年には長年にわたる平地・障害双方での活躍が評価され、JRA特別賞を受賞。

つまり、平地も乗る、障害も乗るという二刀流ジョッキーとして活躍したのです。

唯一無二の存在感でした!

 

平地で活躍するような人気騎手は、普通は、怪我のリスクが大きく危険な障害競走には騎乗しません。熊沢騎手は若手のころから、一流と呼ばれるようになったあとも、そして年齢を重ねてベテランの部類に入っても、ずっと果敢に障害競走も乗り続けました。

その結果、競馬界の二刀流として、レジェンドまで昇りつめたのです。まさに「継続は力なり」ですね。

 

1991年の有馬記念を制したダイユウサク号の勝負服で引退式に参加した熊沢騎手ですが、晩年は障害競走での落馬等の影響による頸椎のけがに苦しみました。

引退式では、首に悪いということで、胴上げはありませんした。それくらい生死をかけて騎乗していたのでしょう。

 

「何とも言えない気持ちです。これで終わったのだなと。いい世界だったとあらためて思いました。やり残したことはほぼありません。」と万感の思いで騎手人生を振り返りました。

 

「つらくしんどい日々だったが、ファァンの応援にとても助けられた。後輩にも温かい声援をお願いします。」と後輩たちを気遣うセリフで挨拶を締めるところが、熊沢騎手の人間味あふれる魅力です。

 

これからどのようなカタチで競馬に関係されるのかはわかりませんが、記憶にも記録にも残る偉大な二刀流ジョッキーがいたことを忘れないですし、引退後の活躍にも注目したいと思います。

 

私が2017年7月から始めた「ドラム」ですが、6年ほど経過した今でも続けています。

 

最近の練習曲は「銀河鉄道999(ゴダイゴ)」、「なんてたってアイドル(小泉今日子)」、「勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)」です。

数ヶ月後にバンド発表会がありますので、そこへ向けて練習中です。

 

これら3曲はいずれもテンポが速めなのです。また難しいフィルインも出てきて、自分にとっては高い壁です。(フィルインとは、ドラム演奏において変化をつけた部分のことです。)

 

曲が速いとテンポキープのために、ついつい腕や肩に力が入ります。難しいフィルイン時も同様についつい腕や肩に力が入ります。

パワーで乗り越えようと勝手にカラダがそうなるのではないかと思います。

ところが力が入りすぎると、リキんでしまって、うまく演奏できません。

 

このジレンマを断ち切るには、脱力し、しなやかにドラムを叩かなくてはならないのですが、この「脱力」が意識せずにできるかどうかが、ドラム素人から脱する重要ポイントと思っています。

脱力あるしなやかな演奏をしたいものです・・・。

 

同じことを、かつて私がゴルフに熱中していたころ、ゴルフのレッスン時にコーチから言われたことがあります。

「山中さん、チカラ入りすぎ!!もっとラクに!!!」「チカラ入るほど、飛ばなくなりますよ!」といった感じです!

 

どうやらゴルフもドラムも同じようです。そういえば、ランニングも理屈は同じでした!

変に力が入るとバランスが悪くなるのでしょう。でも、ついついリキみます!反省です。

上手な人は例外なく脱力していますよね!

 

今年の日本シリーズ(阪神VSオリックス)でも、考えられないようなエラーが出たり、本来の投球・打撃ができなかったりする選手がいましたが、解説者によると「緊張もしくは気合によって、余計な力が入りすぎてしまう」とのことでした。

 

他のスポーツでも、音楽でも、そして仕事でも、人間関係でも、いかに無意識のうちにうまく力を抜けるか。

上手くいかないときは、そういった観点で一度立ち止まって振り返ると良いかもしれないなと思いました。

 

さっそく、今後のドラム練習は「脱力」をテーマに練習してみます!

2023年9月14日、18年ぶりにセリーグの優勝を果たした阪神タイガース!

皆さまの周囲もとても盛り上がったのではないかと思います。

 

18年というと、子供が生まれてから成人するまでの期間です。そう考えると、ファンとしてはとてもとても長い時間を待たされたと言えます!

クライマックスシリーズ、日本シリーズがどうなるのかもハラハラしますね。

 

さて、昨年の11月、就任したばかりの岡田監督が秋季キャンプで指導している内容が新聞記事になっていました。内容は以下のとおりです。(引用:2022年11月20日 スポニチ)

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阪神の岡田監督が走者を付けたノックが始まる前、途中、終了後の3度、ナインを集めて守りの約束事を伝えた。

 

内野には「中間守備を敷かない」と宣言。

中間守備は、1死一、三塁の内野ゴロで、本塁送球か、二塁―一塁の併殺打を狙うかを、打球によって判断する守備陣形で、「試合でそんな難しいことはでけへん。俺は前の(監督の)時もやってなかったよ。」と持論を展開。

来季の1死一、三塁は、

(1)前進守備か、中間守備より二遊間が下がる

(2)併殺シフト

のどちらかで守り、ベンチが指示を出す。

中野は「前進なら前進、ゲッツーならゲッツーと絞ってもらった方がありがたい」と歓迎した。

 

また、外野には、次の走者の進塁を許さないために、中継プレーで「カットに絶対に返せ」と正確な送球を求めた。

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引用は以上です。

 

つまり、内野手・外野手に、約束事を設定。

1つは「中間守備はしない」、もう1つは中継プレーで「外野手は内野のカットに絶対に返せ」というものです。1点は仕方がないとしても、取れるアウトは取って行こう、という趣旨です。

 

実際の試合において、内野守備もしっかりしましたし、中継プレーでピンチをしのぐケースも何度もありました。

 

試合中に何度も発生するこのようなケースにおいて、「必ずこうする!」という基本的な約束事を明確にして、それを全員で共有化して、「迷い」を無くしていくということです。

 

これらは一例ですが、岡田監督にはこのような約束事の指示が多くみられました。(守備位置の固定、四球を選ぼう、など)

 

複雑なことはせず、当たり前のことを普通にやろう、というイメージです。

日常の習慣を一貫し、そして徹底的に実施する「凡事徹底」の重要性を強調したものと思います。

 

そういう意味では、岡田監督のシンプルな指示・思考が選手にとってとてもわかりやすいものだったからこそ「凡事徹底」が浸透したのではないでしょうか。

他の監督だったら、色々やろうとした結果、結局「中途半端」に終わってしまったかもしれません。

 

リーダーの方針1つでこれほどチームの行動が変わる!ということを、机上の空論ではなく、実際の現場での結果で見せてくれた岡田監督のこれらの考えは、我々の仕事の面でも大いに参考になりますね!

私たちが子供のころ学校で教わった「5W1H」。

かなり古くからある考え方です。

こうやって長い年月生き残っている考え方というのは、とても有効で大切だからだと思います。

 

5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにをどうする)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の頭文字をとった言葉。

 

情報をこの6つの要素で把握することで、漏れなく・ダブりなく整理できるため、物事を正確に理解することができます。

 

前回も書きましたが、この5W1H(6つの要素)ですが、ポイントは「When(いつ)」と「What(なにをどうする)」です。「やるべき内容(何をどうする)」と「期日」がわかっていないと何も始められないからです。

 

その中で、簡単な指示&受諾であっても、「期日」をしっかりと確認し合うことが、業務効率・生産性の向上には大切であることを前回書きました。

 

今回はもう1つのポイントである「What(なにをどうする)」についてです。

 

 

結論から申しますと、期日とともに「What」の確認が重要ポイントである理由はズバリ「過剰品質」を未然防止するためであると思っています。

 

過剰品質の発生は「What」の曖昧さから始まっていることが多いと感じます。

つまり、「曖昧な指示 ⇒ 受諾者の確認不足 ⇒ 思い込み ⇒ やりすぎ」という流れです。

 

「What」を曖昧に理解した受諾者が、指示者のために良かれと思って入念な対応をするが、それらの多くが無駄(過剰品質)となっている、そんなパターンです。

 

仕事の仕方に関する受諾者の傾向として、

・与えられた時間や資源から、アウトプットを考える

・成果のイメージを具体的に共有化しないまま仕事を始める

ということがあります。

 

たとえば「まだ期日まで時間があるので、もう少し丁寧な文書・グラフにしておこう!」といった工夫をしたが、実はそこまで必要ではなかったというようなケースです。

最終アウトプットをもらった指示者は心の中では「ここまでの品質は必要なかったのに・・・。」と思いながらも、せっかく努力してもらった受諾者に対して、その言葉は口には出せないかもしれません。

 

それを防止するために受諾者として習慣化したい思考・行動は、

・まずアウトプットを考えてから、それに必要な時間を見積もる

・アウトプットを考えるには、成果のイメージとしては「最低限」のものからスタートし、指示者と共有化・確認する中で肉づけしていく

というものです。

 

「成果のイメージとしては「最低限」のものからスタート」ということがとても大切です。

 

最低限のものでとりあえずすばやく報告・相談し、「うん、この内容でいいよ」となれば、その方向で進め、「もう少し○○部分を増やしいてほしい」となればそれを補強していきます。

 

こうすることで過剰品質が防止でき、業務効率・生産性の向上につながります。

 

なお、過剰品質防止のためには、指示者に早めに確認・質問し、「What」を「狭める・絞る」こともポイントの1つです。

 

そのための確認の言葉(受諾者から)として、以下のように質問をすると良いでしょう。

「たとえば、・・・」

「具体的には、・・・」

「過去の事例では、・・・」

「他には、・・・」

「つまり、・・・・・・・ということですね?」

 

ちなみに、指示者としては、広がる傾向のある言葉(促進、推進、強化、向上、改善、徹底)を使わず、極力具体的に言い換えることが、過剰品質防止には良いと思います。

 

2回に分けて書かせていただいた「When」と「What」、これを組織内でしっかりと確認し合うことができれば、よりいっそうの業務効率・生産性の向上につながると思います。

 

 

私たちが子供のころ学校で教わった「5W1H」。

かなり古くからある考え方です。

会社員になっても、今の仕事に変わっても、相変わらず「5W1H」という考え方は、世間一般で認められているフレームワークのままです。

こうやって長い年月生き残っている考え方というのは、とても有効で大切だからだと思います。

 

5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにをどうする)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の頭文字をとった言葉。

 

情報をこの6つの要素で把握することで、漏れなく・ダブりなく整理できるため、物事を正確に理解することができます。

 

また、5W1Hで報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をすることで、的確なコミュニケーションがとれるのです。

 

たとえばある仕事を依頼・指示された際、受諾者は5W1Hがわかっていないと話になりませんよね。

よって、受諾者は5W1Hで整理して、何か情報が不足している場合は相手に質問・確認をするわけです。

 

また、依頼するほう・指示するほうも5W1Hを意識して依頼・指示することが必要です。

受諾者が5W1Hを整理しやすいように指示してあげることが、結果として求めるアウトプットを得ることができるからです。

 

さて、この5W1H(6つの要素)ですが、ポイントは「When(いつ)」と「What(なにをどうする)」です。

というのも、「やるべき内容(何をどうする)」と「期日」がわかっていないと何も始められません。当たり前のことですね。

 

しかし、「When(いつ)」について、日常の組織内での「上司から部下」、「先輩から後輩」等への仕事の依頼・指示のやりとりにおいて、なぜか、不思議なくらい「When(いつ)」が抜け落ちていることが少なくない(多い)と感じます。(私の経験上です。)

 

たとえば・・・・

「山田くん、この10枚の資料だけど、もう少しシンプルにまとめ直して、たとえばA4で2~3枚にしてもらえないかな?」

「はい、わかりました。やってみます。」

 

こういった仕事のやりとりで、明確な「When(いつ)」が伝えられないまま「指示&受託」が終わってしまうことが多いと感じます。

 

なぜそうなるのだろう?とずっと疑問でしたので、その理由を私なりに考えてみました。

①それほど緊急の仕事ではない。よって、期日を言わなくてもそのうち出来上がるだろうという感覚

②これまでの付き合いの中での相手への信頼感がある。よって、期日を言わなくても大丈夫という感覚

 

言い換えると、「あまり信頼できない部下なので、締切り日を明確に伝えて時々フォローしなければならないな。」という相手の場合、明確な「When(いつ)」を伝えると思います。

 

さて、上記①②の考え方で、明確な「When(いつ)」を伝えないまま進み、しかしながら、きちんと仕事も完遂したような場合、「期日を確認し合わなかったけどうまくいった。よしよし。」とはならないと感じます。

 

期日を確認し合わないので、(別に急ぎではない仕事であっても)受諾者はひょっとしたら「早くやらねば」と思い込んで、他の業務よりも優先してこの仕事を完成させたかもしれません。また、残業をしたかもしれません。

結果として、他の仕事にひずみが出るかもしれません。

そう考えると、上記①②であったとしても、きちんと「When(いつ)」を伝えることが、相手への配慮であり、それにより相手の業務効率・生産性の向上につながると思います。

 

ですので、ついつい省略しがちの「When(いつ)」ですが、たとえば、「それほど急ぎではないけど、来週の金曜日までに一度見せてもらえないかな。」といったことを指示者から必ず伝えるクセをつけておくと尚良しでしょう。

 

一方、受諾者側としては、必ず「いつまでに完成すれば良いでしょうか?」と質問することが大切です。

自己のタイムコントロールをしっかりと行うためには、必ずこの質問が必要だからです。

 

案外省略しがちな「When(いつ)」ですが、必ず確認し合うことこそ、業務効率・生産性の向上の基本となります。

 

次回はもう1つのポイントである「What(なにをどうする)」について述べたいと思います。

最近「エナジーバンパイア」という言葉をたまに聞きます。

 

話していると(メール・LINE等のやり取りをしていると)何かイライラを感じたり、話終わったあととても疲れたり、楽しくなかったり、そういうネガティブな気分にさせる人。

 

そう、自分の元気なエネルギーを吸われてしまうのです。

つまり、バンパイア(吸血鬼)のようにエナジーを吸っていく人のことを「エナジーバンパイア」と言います。

 

エナジーバンパイアはその特性上常にエナジーが不足しており、人のエネルギーを奪おうとします。特徴は以下のようなイメージです。

 

・会話で自分の話しかしない(他人の言うことを聞かない)

・他人の悪口を言う

・相手の意見に否定から入る

・自分は悪くない、他責化する

・ネガティブ思考、マイナス思考

・自分をよく見せたい

・アドバイスをしたがる

・対人関係のトラブルが多い

・プライドが高い

 

エナジーバンパイアに狙われやすい人は「気が優しくて、気遣いができて、NOと言えない人」とのことです。

「気遣い」という言葉とは無縁のエナジーバンパイアたちは、いったん狙ったらどんどん高頻度でエナジーを吸収しに来ますので、そこでNOが言えずに付き合ってしまうと悪循環の始まりです。

エナジーバンパイアの特徴としては、いったん狙いを定め、「いける(エナジーがもらえる)」とわかったら、波状攻撃してくる点です。

ですので、その対策は「深くかかわらないこと」です。

 

LINEなどのやりとりでは、「長文・連続・自分の思いのみ語る」というのがエナジーバンパイアの特徴ですので、初期に見抜き、やり取りをしない、ほとんど関わらないといった対処が肝心です。

 

エナジーバンパイアが自分本位な話をどんどんしてきても、あえて相手にせず聞き流してしまえば、「この人からはエネルギーを奪えないな」と諦めます。

LINEなどのやりとりでは、放っておくか、もしくは「時間をあけて、短文で1度だけ、私はそうは思わない(興味がない)と返信」をしておくと良いと思います。

 

逆に、エナジーバンパイアが発するしつこいアプローチに反応しすぎると、それ以降もターゲットにされやすいですので注意が必要です。

 

会社組織において労務問題を起こす問題社員も、このエナジーバンパイアであることが多いです。

採用面接時にしっかりと見抜くことが最も重要ですので、何気ない面接時の会話等から上記の特徴をもった人かどうかを見極めるようにしたいものですね。

何かのお役に立てればと思い、今回紹介させていただきました。