先日、JRA(日本中央競馬会)のYouTube番組『イチロー×武豊 夢の対談』を見ました。異なる分野で活躍しながらも、継続という点で共通点を持つお二人の話はとても興味深く、何かを続けるためのヒントが詰まっていました。
お話の中で、特に印象的だったのは、それぞれのトレーニングスタイルが全く異なる点です。
イチローさんは「毎日決まったルーティーンメニューをこなす努力継続型」。自身のことを「天才型と思われがちですが、実は努力を積み重ねるタイプです」と語り、ルーティーンを守ることでコンディションを整えています。
一方、武豊さんは「気分次第、その日の体調次第でメニューを決める天才型」。決まった型にははまらず、その日の自分がやりたいトレーニングを選ぶ柔軟なスタイルです。
イチローさんは、「自分には決まったことを継続するのが合っている」と語り、ルーティーンを守ることが自然と習慣になっているそうです。それに対し、武豊さんは「気分に左右されても良い。それでも結果を出せるのが自分のやり方」と話し、自由さを大切にしていることが伝わってきました。
どちらの方法も成功に至る道ですが、どちらが良いかはその人の性格や考え方に合ったものを選べば良いのだと感じました。
一方で、意見が一致していたのは「過度の筋トレはNG」ということでした。
イチローさんは、若い頃に筋力をつけてパワーを得ようと取り組みましたが、筋肉がつくと身体が硬くなり、スピードが落ちたり、可動域が狭くなったりすることを実感。その後は、気持ち良いと感じるトレーニングや可動域を広げるためのメニューに切り替えたそうです。
武豊さんも同じように、20代の頃に筋トレを試みましたが、柔軟性が損なわれることを感じ、それ以来取り入れていないそうです。二人とも、しなやかな身体や可動域の確保が、自身の競技でのパフォーマンスに直結すると考えています。
この対談から学べるのは、トレーニングだけでなく、何かを続けるための「継続のコツ」です。
イチローさんのように「決まったルーティーンを守る」方法もあれば、武豊さんのように「その日の気分や体調に合わせて柔軟に変える」方法もあります。どちらも重要なのは「自分が無理なく続けられるスタイルを見つけること」です。
イチローさんが「気持ち良いと思えるトレーニングだからこそ続けられる」と語るように、楽しさや快適さを追求することで、継続が習慣化します。
武豊さんの「自由さ」も、継続性の視点が感じられます。自由度高く日々の取り組みを積み重ねることで、継続が習慣化します。
この二人の哲学は、仕事や趣味など、私たちの日常にも応用できそうです。
例えば、自己研鑽の時間を設ける際、イチローさんのように「毎日同じ時間に本を読む」ルーティーンを決める方法もあれば、武豊さんのように「今日はこのテーマを調べてみよう」と柔軟に変化を楽しむ方法もあります。
どちらの方法を選ぶにせよ、「続けること」が成果を生む鍵であることは間違いありません。
トレーニングや日々の取り組みを継続するのは簡単なことではありません。しかし、イチローさんと武豊さんという二人のレジェンドの話から、「無理をせず、自分に合った方法で気持ち良く続ける」ことの大切さを学びました。
皆さんも、この対談を参考に、自分自身の「継続の極意」を見つけてみてはいかがでしょうか。