「フェルメール アート・オン・スクリーン」: 光を描いた意味 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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上映中の「フェルメール アート・オン・スクリーン」を見ました。昨年アムステルダム国立美術館で開催されたフェルメール展の映像と解説の映画です。

 

 

・フェルメールは、色は光であると考えた。光は「神の光」と捉えられた。

 

→まさにキリスト教文化の根底である旧約聖書の創世記の話ですね。フェルメールの根幹にあると改めて思いました。

 

・普通の女性を多数描いた。特に女性のみを描いた絵が多い。女性を描いてほしいとの依頼が多かったこともあるであろうが、その理由は不明である。

 

・あえてぼかすことで、鑑賞者の焦点を作った。

 

・プロテスタントであったが妻がカトリックであったため地元デルフトの有力な職には就けなかった。

 

→宗教改革を経た当時のプロテスタント社会の実情をよく表していますね。

 

オランダを知る、フェルメールの独自性を知る上で、大変に参考になります。