「ロンドンナショナルギャラリー展」:政治で対立しても芸術では評価する | リベラルアーツの精進と実践の日記

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国立国際博物館で開催中の「ロンドンナショナルギャラリー展」に行きました。

 

ターナー、コンスタブル、ゲインズバラなど、英国滞在者には懐かしい絵画が多数。また、フェルメールもありました。

 

その中で、私が特に注目したのは、17-18世紀スペインの絵画。

 

17世紀はスペイン絵画の黄金期と言われます。ベラスケスやムリーリョが活躍しました。少し時代が下ってゴヤ。

 

この時代は、スペインと英国は政治的には関係は良くありません。

 

英国王室とハプスブルク家、プロテスタントとカトリックは中が良くないのです。

 

しかし、ロンドンのナショナルギャラリーは、スペイン絵画を評価して、多くの名画の収集に乗り出したのです。

 

そのため、現在多くのスペイン絵画があるのですね。

 

政治的には対立しても、芸術がその橋渡しをしてくれる。

 

そのような大局的な視野があることが英国の強みかもしれません。