「社会はどう進化するのか」 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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ディヴィッド・ウィルソン著「社会はどう進化するのか」を読みました。

 

進化生物学の視点から説く社会の進化の在り方を論じています。

 

・ダーウィン進化論(の優秀な種が残るなど考え)が、ナチスのジェノサイドを促したとの主張があるが、間違っている。科学の進展は、プラスにもマイナスにもなりうるのだ。

 

・シンガポールの中国系の子供とオーストラリアの中国系の子供の近視率を調べると、シンガポールの方が9倍有病率が高い。その原因は屋外で過ごす時間であった。1週間でシンガポールは3時間、オーストラリアは14時間だった。

 

・様々な障害は、自然に恵まれた地域よりも、高度に発展した地域で多く見られる。例えば、子どものアレルギー性疾患である。

 

・他の個体などへの思いやりなど善があるグループの方が進化論においても自然淘汰されにくい。

 

・人類の歴史で常にいたのは、結束力をもった協調的な他者である。

 

進化の歴史において、協調や思いやりといったことが大変にプラスに働いていることがわかります。

 

他の分野のことを学ぶことは本当に大事ですね。