歌舞伎を鑑賞して思う:不条理に耐えることが美徳の日本 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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最近歌舞伎をよく鑑賞するようになりました。
 
時代物でも世話物でも、大体の話が不条理に耐える話。
 
時代物の代表である「勧進帳」は、兄頼朝の不条理に耐える義経と弁慶、そして頼朝の責に耐える富樫。
 
「阿古屋」では、負けた平家の武将を夫とする阿古屋姫が、源氏の追及に耐える。
 
「金閣寺」では、親の敵を打とうと耐え忍ぶ雪姫。
 
などなど。
 
耐える以外の要素もあり、また耐える内容も様々ですが、実に耐えることが好きなんでしょうね。日本人は。
 
日本人の本質的なものとは何か。諸外国と比べての特質は。特質の中で、グロ-バル化した世界に役立つものがあるのか。
 
といったことを考えながら歌舞伎を見ると面白さが広がりますね。