複雑な気持ちになる大ヒット「HERO」 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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木村拓哉・北川景子主演のHEROを見ました。

交通事故の原因が実は裏社会とつながる在京の大使館(国名は架空)にあることを突き止めた検事の久利生(木村拓哉)らと在京大使館の戦い。

映画としては面白いのですが、

日本の外務省局長が在京大使館で外交交渉に臨んだり(外交交渉は在京大使館の大使・公使が赴任している国の外務省に来るべきもの、その逆はない、レセプションだけは別で局長から大使公邸などに来る)、

日本の外務省局長が検事に上目線で直接抗議指示したり(役所が違う以上ありえない)、

大使館が平日の昼でもなぜかしまっていたり(大使館は平日はビザ取得者などのためにあいているもの)、

など元外務省員としては変なことが多い。

まあこれが映画の脚色なのでしょうが。

おまけに映画で何回も出てくる究極に豪華な大使館は実は神戸にある兵庫県公館。

こんな豪華な建物、神戸にあったっけ?しかも、兵庫県民の税金で…。

兵庫県の納税者としては複雑な気持ちですね。

あんな公館いらないですよ。

もっとも、映画は久利生検事の正義感が出ていて面白いのでお勧めです。