岐阜笠松の隕石展に行ってきた(閲覧注意) | 鉱物でぶつぶつ

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岩石、鉱物、地質、バイク、鳥、撮り鉄、カメラ、ラジコン、多肉植物その他、気の向くまま。不定期で中長期的に居なくなりますが、そのうち復帰するので大丈夫です。いいね!は返せないので閉じてます。営利目的はスルーします。


5/1(水)
GW8連休の3日目は、気持ちに余裕がたらふくあり、無駄にゆったりと有意義にいろいろやって過ごしたい感じ。



なので、無駄にこんなところに顔を出してみたりする。


岐阜県笠松町立(?)歴史未来館

(たぶん町立。少なくとも町の金を使ってる)



現在ここで隕石展をやっていることを、何かの拍子に知ったのだが、どうせ子どもダマシな企画だろうとは思ったが、先ほども言ったように、気持ちに余裕があるので、訪れてしまったのである。




「ハズレ」の空気しか感じないが・・・


唯一のモチベーションは、岐阜大学名誉教授にして岐阜聖徳大学教授であり、「縞々学」の権威である川上紳一氏の監修であるという点。



いざ、入らん!


以下、かなり口悪いですから、そういうの嫌な人はお立ち去りくだされ。



まずは月の石、火星の石。



小惑星などが衝突し、そのときに飛び散ったのが、宇宙をさまよったあと、地球に落下してきたもの・・・



・・・である可能性はどれぐらいなんだろうか。



だって、こんなん見たって



ただの石にしか見えんよ。



百歩譲って衝突時の破片だとして、小惑星側の欠片の可能性だってあるわけやん。

それにそもそも、我々人類は火星本体の石をまだ、実際に見たわけではないのだ。
今、目の前にあるものが、見たことないものと同一である、ということを証明する術があるのだろうか。
現在地球上で発見されている火星隕石は20コぐらいだということだが・・・。

ただ、我々はそういった一見無謀なほどの仮説を積み重ね続けて、今の文明を築いてきたという実績がある。
この「無茶苦茶」を私は、ロマンと呼んでいる。

続きまして・・・



コンドライト。

岩石を主成分とする隕石(石質隕石)の中で、ケイ酸塩の球粒組織であるコンドリュールを多く含み、溶融を経験せず・・・


書かれている定義づけが難しすぎて、一瞬フリーズしかかった。


説明書きは見なかったことにして、一応「自分なりに」コンドライトを分かりやすく説明しておきたい。



要は、シンプルに言えばコンドライトとは生粋の「太陽系のゴミ」であり、小惑星を含めて、総じて「天体」と呼ばれるものの部品に「なったことがない」ヤツら、ということだろう。



つまり生粋のクズ。


無頼派、一匹狼、厭世者、一人親方。



その反対がエイコンドライトと呼ばれるヤツらで、天体の部品になったことがあるヤツら。

喩えるなら被雇用者となった経験があるということ。


さっきの月隕石や火星隕石もそう。

火星コーポレーション、月商事の社員さんだったということ。


ついでに言うと、天体内部の金属部だったものが半分ぐらい混ざると石鉄隕石(パラサイト)で、ほぼ金属部だけのものが鉄隕石。


地球に落ちてきて「発見された」隕石のうち、これらの「部品系」はそれぞれ、数パーセントしかない。


なので、地球に降ってくるヤツはほとんどが無頼派ということになる。


いかがであろう。

コンドライトに対する親近感が増・・・さないか、やっぱり。


で・・・。



こいつがコンドライトってのが、イマイチ納得いかないのだが、そもそも「石質隕石」でも何パーセントかは鉄やニッケルや硫化鉄が入っているので(これなんか、ザ・硫化鉄って感じするもんな)、石質隕石というネーミング自体に問題があるのだと思う。



次は岐阜県に降った隕石特集。



長良隕石



さっきの納得いかないやつと似ているが、こちらは元どこかの正社員だった「鉄隕石」なのだそうだ。



どこの会社(天体)に所属していたのかは不明。




次は笠松隕石。



長良隕石といい、この笠松隕石といい、「隕石展」という看板を掲げている割に、レプリカばっかしやの。



で、笠松隕石は無頼派だそうだ!



ふう。


感想としては、ディスプレイは頑張っているが、掘り下げは甘いし、逆にちびっ子にわかる説明でもないし、先日の岐阜県博物館の石展に引き続き、なんとも中途半端な印象であった。


っていうか、でっかいパラサイト隕石とか見せろやー! うがーっ!!



あとは「地球の石」コーナーをクルーズ。



なんか水墨画みたいだなと思ったら・・・



プレートは「水墨画に見える石」


そのまんまかい!


多分、砂岩だろうけど、黒いのはマンガン系の樹状突起(デンドライト)模様の作用かと。

(展示者の説明責任の意識が乏しい・・・)


ちなみにこういったマンガン系の模様が入った石を「デンドリティックなんちゃら」(例:デンドリティッククオーツ)と呼ぶが、たまに「デンドリックなんちゃら」という表記を見るが、残念ながら間違いである。


dendrite【名詞】→  接尾語がついてdendritic 【形容詞】が正しい。



「恐竜の卵に見える石」



セプタリアンね。

黄色い部分はカルサイトと思われるが、割れ煎みたいに見える土色の部分は泥岩。



やたらカルサイトが成長した見事な標本に見えるが、写真手前側の側面と底面の直角具合などから推察するに、人工的な繋ぎ合わせ加工が施されていると思われる。

本来の形状がわからないほどの加工は、サイエンスに対する冒涜である。

もちろん展示すべきものではない。

(何が卵だか・・・)



うわー・・・



なんて無節操な展示・・・ノーメッセージな。



お、菊花石。



え?


母岩は玄武岩が多い???


ああ・・・一般にね。

浅すぎて閉口。

(おそらくWikipediaあたりのコピペであろう)



川上先生監修に一縷の望みを託したが、やはりダメだったか・・・。


っていうか、もしかして「地球の石」コーナーは常設?

いやいやいやいや・・・まさか・・・ね。


ん?



金生山どこ!?





あ、でもね、でもね!



ほんとにディスプレイには誠意が感じられるの!



壁面掲示が立体的で、面白い。



模型とかも、すごく頑張ってる。



クリエイターの紹介をすべきですよ、これは。



まあ、いいけど。



とにかく最初に書いたとおり、8連休の前半だからこそ、危険を冒して時間を割くことができたわけで、これが通常の2連休とかだったら、かなりダメージでかいっすよ。



ゔ〜、どこかでマシな岩石鉱物展やってねーかな(もちろん近場で)



《撮影》

OLYMPUS E-M5 mark3
OLYMPUS E-M10 mark3
iPhoneSE3のどれかっす


よろしくですよー
m(_ _)m
 
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