コンゴ、カタンガ鉱山の
カロール鉱
(カーロール鉱/キャロル鉱)
メリーランド州の
キャロルで見つかったので
キャロル鉱でいいのに
なぜかカロール鉱と呼ぶのが
通例となっている
意味がわからない
キャロルと言えば
ルイス・キャロルだという人と
稲垣潤一のヒット曲を思い出す人と
迷わず「永ちゃん」になる人に
分かれると思う
自分は実は稲垣潤一派
「クリスマスキャロルの頃に」
がヘビーローテする
生き様はあんまりカッコよくないが
歌は好きです
ご覧の通り等軸晶系の
かなり綺麗な結晶であります
化学式はCu(Co,Ni)2S4
化学式の銅を
コバルトに置き換えると
リンネ鉱となる
( )内の
コバルトとニッケルの割合で
ニッケルの方が多いと
フィッチャー鉱と呼ばれる
いわゆる固溶体と呼ばれる関係
総じてリンネ鉱グループと呼ばれ
コバルトの主要な鉱石となる
リンネ鉱の由来は
分類学の父と呼ばれた
カール・フォン・リンネの
功績を称えたもの
生物の学名を
ラテン語で属・種で表す
「二名法」を体系化させ
現代も国際的に採用されている
火星を表す「♂」を
「雄」として
金星を表す「♀」を
「雌」として
初めて用いた人でもある
もともと「♂」は
「矛」を象徴し
ギリシャ神話では
戦の神アレスを表した
ローマ神話におけるマルスは
アレスと同一視され
火星の語源となった
火星と戦の神を結びつけるのは
イメージとしては納得できる
なお「♂」記号は
マスキュラと呼ぶが
「マス」は
日本語で男性的な意味合いを持つ
「益荒男(ますらを)」にも通じ
オトから受けるイメージの
万国共通性のようなものを感じ
おもしろい
「♀」はもともと
美の象徴として「手鏡」を模し
ギリシャ神話における
美の女神アフロディーテを表した
ローマ神話では
ヴィーナス(ウェヌス)とされ
当然ながら金星の語源である
美と金星の
ゴージャスな結びつきも
納得のいくイメージである
そもそも、星の名と神の名と
どちらが先だったのか
という問題もあるが
ここではスルーしておきたい
関係ないが
(ここまでもほとんどそうだが)
モンキーパンチはその作品の中で
それぞれの記号を
性器そのものとして描写するという
斬新な(?)手法を用いた
20禁ネタっす・・・。
さて、カタンガについてだが
元素が濃縮された
熱水鉱床という環境においても
カロール鉱中のコバルトの
平均的な含有率は
0.何%だそうだが
カタンガのものは
濃度1%を超え
鉱石としての品位は
かなり高いそうであるよ
ニッケルは
ほとんど含まないそうで
つまり( )内のニッケルの割合が
かなり低いということになるか
へー、そうなんだ
綺麗なだけじゃなくって
役に立つんだねぇ
HP「鉱物でぶつぶつ.com」も
よろしくですよー
m(_ _)m
《撮影》
ミラーレス
OLYMPUS E-M10 MarkIII
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro