本日(日付が変わったので昨日)、表記の公演(初日組)を観てまいりました。当初伺う予定はしてなくて、後日気が変わってチケットを購入したのですが...それをHさんに黙っていて当日会場でビックリさせる作戦に出、作戦はまんまと成功クラッカークラッカー
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音譜ヴェルディ:《ナブッコ》笛
 指揮:小﨑 雅弘
 演出:澤田 康子

ナブッコ(バビロニアの王。ユダヤを征服し、傲慢になって神の怒りに触れ錯乱するが、後に正気を取り戻しユダヤ人を解放する):佐野 正一(Br)
アビガイッレ(ナブッコと奴隷との間の子供。イズマエーレに横恋慕。ナブッコの錯乱に乗じ一時王冠を奪うが後に自害):羽山 弘子(Sop)
ザッカーリア(ヘブライ人の大祭司。ヘブライ人の精神的支柱):ジュリアン・ロー(Bas)
イズマエーレ(エルサレム王の甥。フェネーナと相思相愛):横山 慎吾(Ten)
フェネーナ(アビガイッレの異母妹。イズマエーレの恋人。真っ先にユダヤ教に改宗):飯島 由利江(Mez)
アンナ(ザッカーリアの姉):湯澤 里帆(Mez)
アブダッロ(バビロニアの老大臣。ナブッコの王位奪還に尽力):斎木 智弥(Ten)
ベルの祭司長(アビガイッレに王位奪取を焚きつける):上野 裕之(Br)
合唱:荒川オペラ合唱団
管弦楽:荒川区民交響楽団 
舞台監督:野本 広揮
照明:稲葉 直人
音響:山埼 英樹
ヘアメイク:foresta
合唱指揮・副指揮:新井 義揮
稽古ピアノ:松浦 明子、高瀬 さおり、阿部 智子、八木 智子
全4幕/イタリア語歌唱・日本語字幕付/上演時間:2時間55分(20分の休憩2回含む)

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澤田さんは2016年11月、足利市民会館の《フィガロの結婚》演出<出演:大山大輔さん、大隅 智佳子さん、小林昭裕さん、津山恵さん、相田麻純さん、中島郁子さん、斉木健詞さん、横山慎吾さん、小田知希さん、高原 亜希子さん、金沢 平さん、新井ちひろさん、古屋知恵さん、公演特別監督:直野 資さん、音楽監督:大隅 智佳子さん、演出:澤田康子さん、指揮:佐藤宏光さん、事前レクチャー:石塚幹信さん、管弦楽:足利カンマーオーケスター、合唱:足利市民オペラ合唱団 他>以来です。

羽山さんは2016年8月、秩父ミューズパーク音楽堂の《ラ・ボエーム》ミミ役<羽山弘子さん、藤田卓也さん、平井香織さん、水野洋助さん、秋本 健さん、金子 宏さん、秋山峰夫さん、加藤一輝さん、村越俊之さん、小堺 修さん 他>以来。

横山さんは2023年10月、なかのZERO大ホールのBS日本スペシャルコンサート<出演/FORESTA:谷原めぐみさん、吉田和夏さん、池田史花さん、三宅里菜さん、小笠原 優子さん、財木麗子さん、吉田明未さん、澤田 薫さん、榛葉樹人さん、横山慎吾さん、塩入功司さん、川村章仁さん、大野 隆さん、南雲 彩さん、吉野 翠さん、石川和男さん、司会:石川牧子さん>に続いて。

横山さんのオペラは2014年3月、足利市民会館 小ホールの《ジャンニ・スキッキ》ゲラルド役<出演:小林昭裕さん、斉木健詞さん、新宮由理さん、大隈 智佳子さん、内山信吾さん、横山慎吾さん、高原 亜希子さん、相田麻純さん、金沢 平さん、岡元敦司さん、保坂真悟さん、小田知希さん、音楽監督:大隈 智佳子さん、指揮:仲田淳也さん、演出:原 純さん、副音楽監督:小林昭裕さん、ピアノ:神保道子さん 他>以来、オペラは4回目。

初聴きは2011年4月、きゅりあん8階大ホールの“フォレスタコンサート2011”<フォレスタ:澤田 薫さん、横山慎吾さん、榛葉樹人さん、今井俊輔さん、川村章仁さん、大野 隆さん、中安千晶さん、矢野聡子さん、白石 佐和子さん、小笠原 優子さん、吉田 静さん、ピアノ:南雲 彩さん、吉野 翠さん、司会:石川牧子さん、構成・演出:一条貴之さん、音楽監修:杉本貴之さん>で、今回は全部で19回目です。

ここからが本題~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の音源は...



鑑賞の一助になれば…と今回の観どころ、聴きどころを先月まとめておきました(こちらの余談)←早く教えてくんなくちゃ

佐野さん(ナブッコ役)は、特にナブッコが神の怒りに触れて錯乱しの、アビガイッレに王冠を奪われの、身を捕らえられの、そして正気を取り戻してから最後に至るまでの渾身のパフォーマンスは見事でした。アリア♪勇敢な兵士よ、私に続け♪<第4幕1場>の最後をAsに上げたらもっと盛り上がったと思います。

羽山さん演じるアビガイッレは、陰の主役です。第1幕では男勝りの勇猛果敢な戦士の顔、一方で一女性として男性を愛おしく思う女心も覗かせ、怒りや復讐に燃え上がったかと思うと、ふと幼いころの純な気持を懐かしんでみたりと、大変な難役を羽山さんは極上の演唱で演じきりました。アリア♪今は血塗られた玉座に就き♪<第2幕1場>では装飾技巧とハイCを披露。辞世のカヴァレッタにホロっときました。

ジュリアン・ローさん(ザッカーリア役)は、力強い歌い振りで(特に低音)、ヘブライ人をいつも元気付けてました。

横山さん(イズマエーレ役)は、仲間から裏切り者扱いされながらも恋人への恩義と愛を貫きました。特徴のある音色が良く出ていて、会場に多くいらして横山さんファンは、その凛々しさに惚れ直されたのではないでしょうか。

彼は、お仲間の二期会公演などにもご夫婦で顔を見せてらして、義理堅いところがおありです。

飯島さん(フェネーナ役)は、神に召される喜びを歌った♪天国は開かれました<第4幕2場>♪の崇高な歌唱が光りました。何処までも善人で、異母姉アビガイッレとは対照的です。

湯澤さん(アンナ役)は、今回最も印象的でした。大柄で存在感があります。第4幕フィナーレ♪全能の神ヤハウェよ♪では最高音Hが会場に響きわたってました。

斎木さん(アブダッロ役)と、上野さん(ベルの祭司長役)は好対照な役どころを演じてました。斎木さんはイケメン、上野さんは声が一番よく飛んでました。

今回ベテラン、中堅、若手歌手がバランスよくキャスティングされていた印象です。

♪行け我が想いよ、黄金の翼に乗って<第3幕2場>♪(強制労働を強いられるユダヤ人の人々が、故郷を想って歌う合唱曲)は、強弱を歌い分けていて、感動的でした。

合唱、オケは稽古がよくされている印象を受けました。指揮も的確でした。

カテコの様子。顔がのっぺらぼうに写っちゃってますが、雰囲気だけでも...左から斎木さん、湯澤さん、ジュリアン・ローさん、佐野さん、小﨑さん、羽山さん、横山さん、飯島さん、上野さん。皆さんのお顔には、「ああ、終わった一杯やりたい」じゃない、壮大なスケールの史劇、ベルディが初めて大成功を収めた出世作を演り終えた達成感が浮かんでました。




~余談(どうでもいい話なので、最後まで読まれたあとスルーしてください)~

Hさんに仕掛けたサプライズは、実はこれが2度目で、前回は、12年前になります。フォレスタコンサートのチケット関連で懐かしいです。

今明かすサプライズ秘話クラッカー..チケット発券開始日にHさんが始発で行って窓口に並び、自分とお仲間のため最高の席をゲットすると張り切ってらしたので、私は行かないコンサートでしたが、こっそり(秘密裏に)発売日前日終電で行って徹夜で並び、始発で来たHさんを「ああ、もう誰か並んでいるオーマイガー」とガッカリさせ、それが私と知ってビックリ目させる作戦で、どちらも大成功でした。

前日の終電で行ったのは、始発が動き出す前に車で来て並ぶ方に(ふつう私はその方法)Hさんが後れを取らぬよう万全を期すためでもありました(この辺り細やかな女子力を発揮)。実際そういうご婦人が現れました!!しかしその方は私たち共通の音友Sさんで(Hさんを気遣い、夜明け前息子さんの運転する車で送られてきて)、Sさん、窓口の前に立っていた私の後ろ姿を見てガッカリ、そしてビックリ。

暫らくしてHさんもやってきてガッカリ、ビックリ、作戦は大成功でした!そこで私はお役御免。その後も何人かお仲間が駆けつけるようなので「このことは人に言わないでいいから」と言い残しドロン。「汗は自分がかき手柄は人に」の精神が半分、サプライズの悪戯ごごろが半分でした。


次回のブログ更新はメモ近々〔白石 佐和子さん(ソプラノ)&澤﨑一了さん(テノール)デュオコンサートin稲城<ピアノ:南雲 彩さん>@稲城市立iプラザホール 8/12 のレポ〕を予定しております。


マタネ