13年前の今日、七夕の前日だと思いながら、アメブロに初投稿したことを覚えています。あの日もこんなに暑かったかなあ.。o○とてもそうは思えん。

唐突ですが、私は紳士ですから女性に年齢を尋ねるようなことはしません。まして「彼氏いない歴何年?」などといったデリカシーのないことを聞いたりはしませんし、「その話はしたくないビックリマークという某女性のリアクションを愉しんたりする趣味は持ち合わせておりません、紳士ですからネ。何の話でしたっけ?あ、そうそう...

結構最近ですが、言われて嬉しかったことがあって、それはIRODORIオペラ《ドン・ジョヴァンニ》の際の、仲田淳也さんのひと言「声を掛けて下さってありがとうございます」

仲田さんは、終演後ロビーで音楽のお仲間と談笑されていて、そういった状況でお声を掛けるのって結構勇気のいることなんですが(面識のない素人の私が割り込んでいっていいものかどうか迷う)、仲田さんは、人が何を言って欲しいかよく分かってらっしゃる。人間とっさに気の利いた言葉ってなかなか出てこないものです。

人と別れる際「今日はお会い出来て嬉しかったです」と言うように心掛けてはいるものの、それもつい忘れてしまいがちです。私もまだまだ修行が足りません、「奥さま、私と1回どお?」もなかなか言えないでいます(←やめてくんちょぱ)。

13年の間には神対応過ぎる神対応がありました...「失礼ですけど、種谷典子さんですよね?」、「いいえ、私高橋です」、「あっ、失礼しました、あっ、あの時のフィオルディリージ←リ~ジは二人で同調るんるん」、「種谷さんのような綺麗な方に間違えられて嬉しいです」なかなか言えるものではありません。実は、その5カ月前に院オペを観て、終演後にご挨拶もしいの、それでいて人間違いしてしまった(一度会った人の顔は必ず忘れる)私に対する高橋広奈さんの神対応ぶり。

五回も六回もお会いしている新国オペラ研修所16期の飯塚茉莉子さんを、二度にわたって15期の藤井麻美さんと間違えてしまった私に、飯塚さん「藤井さんとよく間違えられるんですよ」この神対応も忘れられるもんだっちか(←かなり訛ってます)。

ことほど左様に、私は顔認証能力が天才的に低いので、相手が私のことを覚えてくれていたりすると本当に嬉しいです(それで思わずハグを繰り返してきた女性歌手がしあわせが3人ほどおります)。特に忘れられないのは、日生劇場のロビーで一度だけ立ち話をしたことがある竹多倫子さんに、その10カ月後、山形でお目に掛かったとき「私のこと覚えてらっしゃいますか?」、竹多さん「覚えてますとも」るんるん

コロナの騒ぎになる前まで、年末は何年も「山形テルサの第九」に通ってました。「第九」も当然チームワークが大事で、その点毎年ほぼこの豪華メンバー<指揮:飯森範親さん、管弦楽:山形交響楽団、独唱:竹多倫子さん、在原 泉さん、西村 悟さん、大西宇宙さん、合唱:山響アマデウスコア>で開催されていた「山形テルサの第九」は、その1曲を聴くためだけに伺う価値あり、をり、侍り、いまそかりでした。

第九の演奏のあと、飯森さんが客席に向かって...今年を振り返り来年が皆さまにとって良い年でありますようにと音譜蛍の光音譜が唱和されました。フィナーレは感動のキャノン砲クラッカークラッカー



今年も百合の花が咲きました。前年10月に球根を植えると、7月には必ず大輪の花を咲かしてくれます、その間何も手入れしてないのに...但し元が掛かってます、ハイ。球根は1個千円ぐらいしていて、昨年のコンカドール(イエローカサブランカ)の1株は、11個の大輪を付け1.5メートルの高さに生長しました。



室内に取り込むと、良い香りがいっぱいに拡がります。この個体のどこにこんなパワーが潜んでいるのかと。。。



お目汚し~子供の頃、ごま塩交じりの髭で、こんな瓜実顔(笑)になるとは思ってもいませんでしたまじ(眉毛と耳の形だけは変わりません)。上唇の豆はケイアイエスエスのやり過ぎではなく、相当前に、人の頭にぶつかったとき出来た血豆です。そのうち自然に引っ込むだろう...と思って放置しておいたら固着してしまいました(美顔修正ソフトなんか使わないのがプライドです)。








~余談~

音友にはフォレスタの横山慎吾さんファンの方が結構多く、その横山さんが久々に(恐らく10年ぶり)オペラに出演されるとあって(8/11 サンパール荒川)、ファンの皆様も楽しみにされているようです。演目はヴェルディ作曲《ナブッコ》。劇的で優れた作品でありながらなかなか上演機会がなく、私も生で観たことはありません。

そこで、サンパール荒川に行かれる横山さんファンのために、僭越ながら《ナブッコ》についてまとめてみました。

《ナブッコ》と聞いて思い浮かぶのは、童謡・唱歌♪どじょっこだの、なぶっこだの♪だと思いますが、《ナブッコ》はそれとは全く関係ない、紀元前6世紀のバビロニア帝国のユダヤ人弾圧『バビロン捕囚』を題材に作られたオペラだということです。

実在した古代王国の興亡と、ユダヤ人の苦難と救済を描いてますが、腹違いの娘同士の三角関係や、王位継承に絡む王とその娘たちのと愛憎劇、ユダヤ教への改宗(征服した側が征服された側の宗教に改宗)といった史実から大胆に離れたフィクションも加わっています。

全4幕、正味上演時間2時間10分。主役はバビロニアの王ナブッコ(藝大首席のベテランバリトン)、横山さん演じるエルサレム王の甥イズマエーレは前半(第1幕、第2幕)と第4幕フィナーレに登壇します。イズマエーレは、ナブッコの娘フェネーナ(中堅美声メゾソプラノ)と相思相愛の仲です。

フェネーナにはナブッコが奴隷に産ませた異母姉の女傑アビガイッレ(ベテラン実力派ソプラノ)がいて、彼女もイズマエーレに特別な想いを抱いています。横山さんは二人の女性に愛される色男役ですが、恩義のある人質のフェネーナを敵の手に渡してしまい、それが祖国の人たちの反感を買うことになります。

横山さんが歌う場面は...
★第1幕2場、人質になっている恋人フェネーナの前で歌う♪愛しい人よ♪あなたはバビロニアで捕らわれていた私を逃がしてくれた、姉君の激しい怒りを買うのを承知で。今度は私があなたを逃がす番だ、どんな苦難が待ち受けようとも。笑っていとも←これは是非スルーして下さい

★第1幕2場、♪武勇に優れエルサレムに攻め込んできた女傑アビガイッレ、イズマエーレ、フェネーナの三重唱♪<アビガイッレ:あなたを深く愛していました、あなたのためなら命さえ捧げます。あなたが私を愛してくれるなら、あなたも民も助けてあげましょう。イズマエーレ:断る!命なら投げ打とう、だが心までは差し出せない(イヨっ、凛々しい横山さんもじフォレスタの時みたい!)但しコンビニのおにぎり2個つけてくれたら考え直す。←ここもウケ狙いの使命を帯びている以上ボケざるを得ない。フェネーナ:姉に慈悲の心が芽生えますように>

★第1幕、♪フィナーレ♪<ナブッコ:皆殺しだ、全て略奪し、神殿に火を放て。アビガイッレ:憎き民を抹殺せよ!これで恋の憂さも晴れる。ユダヤ人(合唱):同胞を裏切った者は決して許さない、実際。イズマエーレ:私を許してくれ、愛が私を動かした。フェネーナ:どうか彼を責めないで>

★第2幕2場、♪イズマエーレ「夜中に呼び出すとは誰だろう」♪<ユダヤ人捕虜(合唱):お前は神に呪われた身、兄弟などと呼んでくれるな。イズマエーレ:呪うのはやめてくんちょぱ、ホントニ。後生だ、いっそ死なしてくれ

そこにアンナ(ユダヤ人の大祭司ザッカーリアの姉:若手有望美形メゾ)が飛び込んできて「兄弟を許してあげて、彼が助けた女性はユダヤ教に改宗したのだから」。ザッカーリアも「その通りだ」と助け舟を出したのは、横山さんファンに対するサービスではなく、そこがナブッコやアビガイッレまでもがユダヤ教に改宗するドラマの伏線になるから。

遅ればせながらストーリーとしては...ユダヤを征服し、傲慢になって神の怒りに触れたナブッコは、雷に打たれて錯乱する。その隙に乗じ野心家のアビガイッレがナブッコの王冠を奪う。アビガイッレは恋仇フェネーナとユダヤ人の死刑の執行状をナブッコに突きつけ強引に押印させる。正気を取り戻したナブッコは王位を奪還し、捕虜を解放して祖国への帰還を宣言。全てを悟ったアビガイッレは毒を飲み、自らの過ちを認めフェネーナ、イズマエーレ、ナブッコ、捕虜に許しを請いながら息を引き取り、ナブッコは王のなかの王と讃えられて幕。
  
オペラ全体の聴きどころは...
★アビガイッレのアリア/第2幕1場、♪かつては朝が来るたび♪<見るもの聞くものが愛を語りかけてきた。人が涙すれば共に泣き、人の苦しみに胸を痛めた、そんな私にもう戻ることは出来ない>推しアリア。

★アビガイッレのアリア/第2幕1場、♪今は血塗られた玉座に就き♪<卑しい奴隷の子の私に、王家の娘たちがひざまずくことになる。吹き荒れよ!復讐の嵐よ>最後はハイC。

★ザッカーリアのアリア/第2幕2場、♪来たれ、レビ人♪<神は私に、新たな奇跡の担い手になることを望んでおられる>

★ユダヤ人捕虜の合唱/第3幕2場、♪行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って♪(ご存じイタリアの第2の国歌とされている有名な合唱曲)<飛んで行き、故郷の丘や山で憩え、そこではそよ風がが優しく吹き渡り、懐かしい空気が甘く香るだろう...>

★ナブッコのアリア/第4幕1場♪ユダの神よ♪<真の神、全能の神よ、あなたを崇めます。いつまでも永遠に>

★フェネーナのアリア/第4幕2場♪天国は開かれました♪<星の輝きよさようなら。私の魂は天を目指し、いま飛び立とうとしています>


次回のブログ更新はメモ今月下旬(第60回日伊声楽コンソルソ本選<出場者:宮下嘉彦さん、小川栞奈さん、東山桃子さん、依光ひなのさん、髙橋 大さん、何 如錦さん、阿部 泰洋さん>@東京文化会館小ホール 7/26 のレポ)を予定しております。

当日審査が紛糾し審査員の大先生方が取っ組み合いの喧嘩でもされない限り、審査結果の発表は17時過ぎと予想されます、その際事情が許すようなら、結果をHさんのX(ヒーコで検索)を介して速報します。

思い出すなあ.。o○いっときラグビーの実況、講評をSNSをお借りしてあげていた頃のことを.。o○今よりずっと充実していた気がする(ミスしちゃいけない...という集中度合いが違います)。


マタネ