この数年、ラグビー観戦や旅行づいています(兄の健康状態が心配なので小旅行に限定ですが)。昔からの趣味が復活した...という言い方が正確かもしれませんが、いずれにせよブログ等で旅行の様子をアップしたことは、これまでありませんでした。が、今回のは...以前観にいったオペラに関わる部分もあったので記事にしました。今後も旅行の予定はしていますが旅行記をあげるのは、これが最初で最後になると思います。

連休は愛知県渥美半島の伊良湖岬に行ってました。伊良湖は11年前、京都の散策と、豊橋での三河市民オペラ鑑賞が目的の旅行ついでに訪れて以来です。

以下11年前の回想...

京都へは先祖(家系が絶えてしまった曾祖母)の生まれ育った場所(京都市左京区以下住所番地も分かっています)を尋ねる予定で参りました。

しかし、東名高速が大型連休(ご存じNHKではゴールデンウィークと言いません)の大渋滞で京都に着いたのは昼過ぎ。折角来たので清水寺にでも寄ってから...と思い、向かったところ、祭礼と重なってしまいこちらも大渋滞 オーマイガー 結局車から一歩も出られず清水の坂をノロノロ登り下って小一時間、そうこうしてるうち夕方近くなり、散策は諦め京都を後にしました(何のため行ったのか、単に京都に行ったというだけ)。

清水の坂のぼり行く日傘かな(正岡 子規)

豊橋に一泊し、次の日もう一つの目的、三河市民オペラ2013年公演《トゥーランドット》の会場アイプラザ豊橋を下見してから伊良湖に向かいました。

その《トゥーランドット》が素晴らしかった トレビアン <指揮:倉知竜也さん、演出:髙岸未朝さん、キャスト:並河寿美さん、笛田博昭さん、髙橋絵理さん、大澤恒夫さん、鈴木俊也さん、中野嘉章さん、山田正丈さん、二塚直紀さん、合唱:三河市民オペラ合唱団、管弦楽:蒲郡フィルハーミニー管弦楽団、他>リュー役の髙橋絵理さんをお目当てに伺ったのですが、私が持っていた市民オペラのイメージを一新する素晴らしいプロダクションでした。

会場には、開場前から大勢のお客さまが詰めかけていて熱気ムンムン(これにまずびっくり 目 )、総勢120名の市民合唱団は2年前から稽古を重ねてきたとのことで、関係者の熱の入れ様も半端ない(大勢のスタッフはトゥーランドットのロゴがプリントされた揃いの黒Tシャツ姿で甲斐甲斐しく動き回ってらして)。

果たして!公演は大成功 クラッカー クラッカー 客席はスタンディングオベーションと大きな拍手に包まれ、終演後のロビーも、あちこちで出演者とお客さまとの歓談の花が咲き、冷めやらぬ熱気で溢れかえってました。

...回想終了

今回の旅行も、豊橋から前回とほぼ同じ道(国道259号)を通って伊良湖に向かいました。259号は20年前に両親を連れてドライブに来た時も...更にはずっと以前、学生時代初めて伊良湖を訪れた時も通った道で、格別な想いがあります.。o○

田原市の市街地を除けば、ビニールハウスが建ち並ぶのどかな農村地帯が広がっています。電照菊(菊の花芽を夜間に照らし続けて開花を遅らせ、出荷時期を調整した菊)と、マスクメロン栽培の農家が多いようです。11年前ぽつんと道沿いに見つけた小さなコーヒーショップが今も営業を続けていて、何か嬉しい気分になりました。

伊良湖を初めて訪れた際は、岬の灯台の傍らに蒲団が干してありました(「無圧蒲団、限定500、さぞお高いんでしょうね?いやこれギリギリの値段なんですが…でもそんなこと言って十分元は取れてるんでしょ」なんてTVショッピングが無かった時代)。わざわざあそこに自分の家の布団を持ってきて干す人もいないでしょうから、当時灯台守が常駐されていたに違いない。

灯台へ続く恋路ヶ浜は、ご存じ...あの♪「椰子の実」♪の舞台となった景勝地です。



20年前は、実際に海岸に降りていきました。プラスチックごみは綺麗に撤去されてましたが、流木や海藻類などはあちこちに放置されていて、「遠くから見るもんだな…」と。でもかつて、そのお蔭で♪「椰子の実」の歌が生まれた.。o○

宿泊はいつも利用しているホテルで、岬の小高い山の上というロケーションのため、360°周りを青い海に囲まれ、天気が良ければ日の出、日の入り両方を拝めます。

前回撮ったその画像



今回対岸の三重県鈴鹿山脈に沈む夕日と、飛行機雲が綺麗に撮れました。



恋路ヶ浜も素敵ですが、反対側(静岡方面)遠州灘の景観も素晴らしいです。



ホテル最大の売りは、恋路ヶ浜から伊良湖岬、そしてその先、神島(三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台になったことで有名)、答志島が浮かぶ伊良湖水道、更に志摩半島に広がる伊勢志摩国立公園まで見渡せるインフィニティ(温泉が空や海と一つにつながるように設計された)露天風呂。日本屈指の眺望という評判も頷けます(視察で日本全国軽く二周、三周はしてきてる父も太鼓判 合格 )。アクセスはお世辞にも良いとは申せませんが(最寄りの東名高速ICから約1時間半)何度伺っても見飽きることはありません トレビアン

鷹ひとつ 見つけてうれし いらご崎(松尾芭蕉)

今回、両親を偲ぶ意味もあり、思い出深い旅行になりました。椰子の実歌碑の前で母が拾ってきた松ぼっくりが4個、今も家の玄関に飾って?あります。

作詞:島崎藤村/作曲:大中寅二音譜椰子の実音譜歌:鈴木寛一



~この連休は伊良湖に~番外編~に続きます・・・