てぃるの2009年雑記帳 39ページ目 | 逆転裁判合同ブログ1号店

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逆転裁判の話題もそこそこにメイン管理者が任天堂への行きすぎた愛をぶちまけている痛いブログ。

こんばんは。てぃるです。
天皇誕生日の本日、僕自身の誕生日も間近に迫っている今日この頃ですが、
僕は新作ゼルダを購入しました。


NDS:ゼルダの伝説 大地の汽笛(特典無し)/任天堂



ゼルダは毎回楽しみにしていますが、
今回もなるべく事前情報を入手しないよう努力して、
今回はほぼ無知の状態からスタート。

操作感覚としては前作夢幻の砂時計とほぼ同じですね。
細かい調整はしているのでしょうが、今のところ前作と違った印象は無いです。
ボタンはメニューとマップ画面のショートカットキーとなっている程度で
他の操作は全てタッチペンでやらせる、という
ある意味の潔さが結構好きです。操作性も悪くないですしね。

今回は「2つのものを同時に操作する」というのが多い模様。
指定したターゲットの道順をタッチペンで指示しつつ、自分も動く。
こういうの苦手なんだよなぁ・・・。
FF6のケフカの進軍を抑えるゲームとか、ホントに苦手でしたしw
まあ、その話はおいといて。

謎解きはまだ序盤なので簡単ですが、相変わらずちょっとのひらめきで答えが出るので、
解いた時のおなじみジングル音がやはり心地良い。
どんどん先に進みたくなる楽しさがあって、いいですね。
中ボスやフロアボスもアイテムや敵キャラを駆使した戦いができるので、
序盤からとても楽しいですね。
マイクを使ったギミックも、なかなか心地よくて良いです。

もう一つの要素として「汽車での移動」がありますが、これがいかんせん微妙。
前作では船の航路をタッチペンで描けるのである程度自由度があったのですが、
今回は汽車なのであらかじめ決められたルートをたどります。
移動速度は決して速いものではなく、道中のイベントもちょっと煩わしかったり。
風のタクトのように大海原にポツンと取り残され、移動に風を使わなければならない、
というような投げっぱなし感はありませんが、正直退屈ですね。
大砲(?)が使えるようになればまた変わってくるのでしょうが、
僕がこの記事を執筆しているタイミングではまだ入手していません。
現在森の神殿をクリアしてモヨリ村に戻るタイミングなので、
そろそろ入手できるとは思うのですが。

まあ、今までのを総合すると今回のゼルダは「楽しい」です。
汽車の移動の煩わしさに慣れてしまえば、結構サクサク行けそう。
また、眠れない日々が続きそうだ・・・。


なお、ここからは蛇足。
今回、ゼルダ姫のキャラクターが今まで以上にすごい。
特に今作のゼルダ姫は、誤解を恐れずに言うのであれば「萌えキャラ」です。
今までの猫目のトゥーンゼルダ姫にもそれらしい雰囲気はありましたが、
今回のゼルダ姫はいろんな意味ではっちゃけ過ぎです。
猫目のトゥーンリンクは今まですごい子供っぽく思ってましたけど、
今回のため息のつき方を見るとすごく大人に見えます。
会話を聞いているのがとても楽しいです。

同時に、僕の中での「ゼルダ姫のキャラ崩壊」が発生中。
神トラのゼルダから時オカの幼少ゼルダ、大人ゼルダを経てトワプリの美人ゼルダに出会い、
間に挟まっている猫目ゼルダを見てもイメージは崩れなかったのに、
今回のゼルダによってそのイメージがだだ崩れしておりますw
これは、良いことなのか良くないことなのか、僕にはわかりませんw



◆最近読んだライトノベルの話

さて、話は変わりますが、ここ最近発売されたある1冊のライトノベルを読みました。

タイトルは「シュガーダーク


▼和書:シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)/新井 円侍


帯にはこうあります。

第14回スニーカー大賞 《大賞》

そうです。
この作品は、過去に吉田直さんや安井健太郎さんらが受賞し、
2003年、谷川流さんが「涼宮ハルヒの憂鬱」で受賞して以来、6年間受賞者がでなかった
「スニーカー大賞」を、見事受賞した作品なのです。


○あらすじ○

軍隊の歩兵として働いていた少年ムオルは、
冤罪を負わされ囚人となる。
彼に科せられた労働は、
とある共同墓地の「墓掘り(グレイブディガー)」
謎の少年「カラス」から、この墓地には人類の天敵、
巨大な怪物が埋まっていると聞かされる。

その名は、ザ・ダーク━━━

この墓地は、動かなくなった力ある闇(ザ・ダーク)を埋葬し、
復活させないためにあるのだ。
そして彼は、ここでひとりの少女に出会う。
彼女は「メリア・マス・グレイブ(共同墓地のメリア)」
自身を「墓守り(グレイブキーパー)」と称する、
鳶色の髪をした色白の美少女だ。
彼は彼女を脱走の足ヶ瀬にしようと目論むが、
彼女に次第に惹かれていく。

しかし、彼は目撃してしまう。


ザ・ダークに殺される、メリアの姿を━━━



まず最初に飛び込んできたのは、mebaeさんによる幻想的な表紙イラスト。
そして表紙をめくったら次に出会うのが、
少年「カラス」のイラストと、そのセリフ。
中表紙を開いたらいきなり語られるクライマックス。
序盤から物語に引き込まれる要素としては、十分でした。

その後は主人公ムオルを筆頭に魅力的なキャラが登場し、
決して多くはない登場人物が、物語に味をつけていきます。
文章は丁寧で読みやすく、話の続きが気になる巧みな構成に、
挿絵の絶妙な挿入タイミング。ある意味完璧な出来でした。

このお話はミステリーであり、ファンタジーでもあります。
ただ、活字だからこそ、ライトノベルだからこそ描かれた
「文学ミステリー」はたまた「文学ファンタジー」は、
他には変えられない美しさがありました。
いかにもスニーカーらしい作品だな、といえばそうかもしれない。
でも、この本には「スニーカー大賞」の名に恥じない魅力があります。

なお、あとがきに続編を制作する、と書いてありましたけど、
この物語にどんな続編があるのでしょう。あまりにきれいな完結で、
これ以上の話の展開は無いように感じたのですが・・・。


久々に、ライトノベルを読んで心躍る作品でした。
みなさんも是非読まれてみてはいかがでしょうか。


(てぃる)