帰国して4年目。過去にいた死にかけた自分を救ってあげれるのは今の自分しかいない。 | 地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth

2007年3月9日より 約9年をかけて157ヶ国155,502kmを走る。
I am traveling around the world, over 157 countries on a bicycle from 2007 to 2016.

★Around The World : 3,364 days    : 世界一周3,364日間  

☆157 countries : in Nagano, Japan.    : 157カ国目・現在地:日本 長野県  諏訪地方

★Total Distance 155,502 km                : 総走行距離:155,502km

 

 

「貴殿には、当行への就職のご応募を頂き、また、当行本店までご足労を頂きましてありがとうございました。

面接の結果につきましては、合否の判断を保留させて頂きます。

本日より5日以内に当行より連絡がない場合は、残念ながらご縁がなかったものとお考えください」

紙っぺら一枚で完結。末尾の「以上」が、とにかく悔しかった。

 

この5日間は、僕がそれまで生きてきた22年間で一番長く生きた心地のしない5日間だった。

好きな人からの告白を待つような甘美さはなく、たった一度のことで自分のその後の60年余りを左右される不条理さにに鬱憤を感じつつも、それを無理やり消すような気持ちで流れた日々だった。

このときのことを未だに覚えている。

自分には高値の花だと思いつつ、どこかで万が一のチャンスがあるのではないかと、最期の最秒の瞬間まで待っていた。

わかってはいたが、やはり時計の針が一番高いところから下へと進む瞬間は辛かった。

せめて連絡があったのならば、僕はあの頃の自分は救われていたと思う。

たった一枚の紙で、それも卑怯なやり方で不採用な連絡を通知してくる社会を心底憎んだ。

僕の世の中に対しての閉塞感はこの瞬間に風船のように膨らんだ。

 

あれかから18年経ってもこの通知を捨てずに、我がバイブルの中に挟んでいることからも、僕は相当屈折した人間なんだと思う。

一度は握りつぶされたこの紙を広げ、そこに社会への呪いのような言葉を書きなぐった自分を救えるのは、今の自分しかいない。

2020年10月9日は、世界一周自転車冒険旅をして約8年半ぶりの日本の社会から4年目となる日だ。

僕にとってはRebornとなる記念日。

密かにとっておいた、いつもよりいいシャンパンを一人で煽った。

 

 

「過去にいた死にかけた自分を救ってあげれるのは今の自分しかいない。激動の社会の中で現状維持ができるということは、常に成長し続けていられる人間だと言うこと。チャレンジすることをやめるということは、現状から下降することを認めたということ」

 

 

そして2020年10月10日は、現在所属する「一般社団法人◯と編集社」の創立2年目である。

4年前の僕は、一体どれだけの人にこの4年間で出逢ったのだろか?

この4年間は、その前の36年間を軽く凌駕する。

僕はこれからもチャレンジし続ける限り、多くのレバレッジを生み、そのたびに多くの出逢いを生む。

それが僕のこれからも変わらない生き方だ。

 


写真は先月に出させて頂いた「ハイライフ八ヶ岳」でのゲストトークシーン

 

 

自転車旅をしていなければ出会わなかった人との交流シーン。

僕の生き方を象徴してくれている。

たくさんの出逢いに多謝。