広く公開されているものの、ほぼどなたもご存じないのでは…と思いますが…役所には年度が終了すると「その年度に執行した行政事業の総括」を、指標として設定した数字などを交えてテンプレートに記入→提出するという作業があります。まあ、「まとめ」というか「反省」というか。
これを「行政レビュー」といい、約5000ある事業の全てについて、担当者があーでもないこうでもないと頭をひねって記入します。
ここで、宝塚ファンのみなさまは
「エンター・ザ・レービュー🎵」
のメロディが頭に鳴り響いたのでは?
(私も脳内メロディ聴きながら数字計算してます)
まあね、もともと「レビュー」って言葉は、その年に話題になった事象を年末?にまとめて風刺する「演し物」が起源らしくて、根っこは同じ。
定例の年度初めの仕事なので粛々とやっております…。
…なんですけど。
その、数ある行政レビューの中でも「これは特に広く議論すべき!」と見なされた案件は「行政レビュー公開プロセス」といわれる有識者からの意見を聞く会に引っ張り出されて(これを「当たる」という。最初は宝くじかと思った)、当たったならばその準備なら何やらでまたまた大変なことに。
「公開プロセス」案件(私は「プロセス公開」っていう日本語が正しいと思ってるんですが)は、「公開」なのでその会議の模様は文字通り、YouTubeに上げるんですよね。どなたでも見られます。
…しかしですよ、多くても1つの動画当たり300回(!)くらいしか見られてないという現実よ…このためにどんだけ手間かけるんだよ…!国家試験をくぐり抜けて来た、優秀な頭脳の持ち主たちの時間、本来日本を良くするために使うべき時間を、めちゃくちゃ使っている。
でも「透明性の担保」のために、公務員はやる。みなさまの税金をお預かりしているんだから。
税金がどういう使われかたをしてるのか、わからない!とみなさまおっしゃる。私も思ってた(以前から書いてますが、私は民間から役所に出向中です)。
だから公開する。
でも、ほとんど見られていない。
これはもう、ディスコミニケーションとしか言えない…。
どうしたらこの機能不全…不幸なすれ違い、全くルートの違う片想いを改善できるのか。
ひょっとしたら永遠にできないのではないか。
私みたいな末端の末端が悩んでも仕方ないのだけど。
「エンター・ザ・レービュー🎵」
と脳内で歌いながら、今日もデスクに向かうのでした。