オペラ泥棒のふたり「仮面のロマネスク」「ガートボニート」 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。




2024年4月29日16時30分公演

【仮面のロマネスク】
高嶺ふぶきさんのは見られてないけど、大空さん、みりおさま(2バージョンあり)はリアルで拝見できてます。
この「危険な関係」は、映画やら舞台やらいろんなものに展開されてて、クリエイターを刺激する素材なんでしょうねー。
映画はグレン・クローズのメルトゥイユ、ミシェル・ファイファーのトゥールベルのを見ました。ミシェルがよろめくのが美しくてとにかく艶っぽくて、これでファンになったなあ…。

とにかく!麗しのあーさゆめしろのふたりが見飽きないったらない。これに尽きる。どっち見ればいいのとオペラが彷徨って、くたびれます。世にも幸せな疲労。

特に私、ゆめしろさん贔屓なので。
ドレスの着こなし、首の長さ、科白の大時代っぷり!貫禄あれどもときに不安そうに豹変する表情の細かさ。素晴らしいです。陰(いん)の魅力ですね。
よく見ると、(いや、よく見ないでも)全然違うんだけど、ときどき野々すみかちゃんを思い出してしまいました。なんでだろ。
まどかちゃんも大型娘役ですが少女系だから、完全にタイプ違い。こういう人たちが宝塚を志してくれたのは本当に嬉しい。

あーさの美々しさも、もはや一点の曇りもなく…。
思わず「フランソワーズ!」って叫ぶところのなんと切なく甘美なことよ。←一番好きなとこ。
彼女がセンターを務める作品を初めて見たという友人は、堂々とした座長っぷりに感心したと言ってました。いやもう経験値は充分ですとも。
化粧室の列では「ビジュアルの説得力半端ない」という声も聞きました。
あーさ?ゆめしろ?あ、どっちもか。
それほど美しい組み合わせ。これぞ宝塚です。

あーでもほんと、あと少しあーさにタッパがあればいうことなし…これ言ってもどうしようもないんだけど。ご、ごめんなさい。

あ、そんでもって、トゥールベル夫人のきららうみちゃんすごく良かったわー。貞淑だけど石頭でなくて、感情と教養豊かな貴婦人、って感じがとてもよく出てたと思います。

原作はトゥールベル夫人が死病を得るとか、ヴァルモンが死ぬ間際にメルトゥイユ夫人の企みをばらして彼女は評判を喪う、とか天然痘になる?とかいろいろあるみたいですね。
何を隠そう、その昔原作買って読んでみたのですが、往復書簡形式なのと文体の古めかしさ、比喩の連発にめげて、放り出しました。探せばどこかにあるのかなあ。読了できなかった、わりと数すくない本。トホホ。

【ガートボニート】
わが贔屓のぞみさん主演のショーの再演。いろいろ懐かしくて胸が熱くなりました。まあ、ラテンだしね。
客席降り、大拍手と、客席はずっと高揚したまま。こんな風に幸せが波涛のように押し寄せる舞台は他にはない。唯一無二の宝塚歌劇←ああ、こればかり。
ほぼセンターに座らせてもらったのですぐ横をジェンヌさんが駆け抜ける!とかはなかったけど、自分がどうとかもうどうでもよくて、客席みんながきゃーきゃー、ジェンヌさんたちも超笑顔、本当に嬉しくて涙出そうだった。
いろんなことがあったけど、これからもきっとあるけど、なんと言っていいかわからないけど、「このとき」の「この幸せ」のためにどんなにたくさんのひとが悩んだことか…。
ここに座らせていただいてるということは、それに報いるためにも能う限り楽しまなくては…。

美しいねこ、であるあーさは歌また歌だけど、うまくなりましたよね。すごい努力の人だと聞いてます。とびきりの容姿なのに、それに甘えない姿勢…そんな話を聞くとまたまた好きになります。
そして夢白さんは実は非常に優秀なダンサーさん。うっとりとして見ておりました…今の娘①+次期娘①の中では一番好きなダンスです!出たとこ勝負ではなくて、どこを切っても綺麗に絵になってるのが好みだなーと。

そして、お芝居ではやや辛抱役でしたけど、さんちゃん(咲城けいさん)の端整さがショーでは目について。
ダンスもめちゃよいですねー。ああもっと見たい!と思いました。あーさの歌で、あがたくんと夢白さん、さんちゃんの3人のダンス場面…なんてのがこれからたくさん見られると、いいな。

客席にはきーちゃん(真彩希帆さん)の姿がありました。
いろいろ思い出していたかな?コパカバーナとか、のぞみさんと張り合って歌いまくっていたよねーwww
ただただ、懐かしいです。
お芝居もショーも知っている作品だけど、今の宝塚を確かめに行く…。
私の宝塚観劇歴もそこそこの長さになってきたようです。